日本を代表するピアニスト小山実稚恵さんと、ソリスト、室内楽奏者、そしてオーケストラ奏者としても今もっとも日本で活躍するヴィオラ奏者、川本嘉子さんによる、待望のデュオが、いよいよ12月22日、第一生命ホールでスタートします。

非公式の場で共演したことがあり、いつかはじっくりデュオに取り組みたいと長年その思いを温めていたというおふたり。第一生命ホールでは、2016年に川本さんが所属するアルティ弦楽四重奏団と小山さんとの共演が実現し、そのあまりのすばらしさに、2018年からの「小山実稚恵の室内楽~ブラームス、熱く深い想いをつなげて」シリーズ実現にいたりました。

シリーズ第1回となったのは、9月の小山さんとアルティ弦楽四重奏団による公演。(この公演はNHKによる収録が入り、12月3日にNHK-BSクラシック倶楽部で放送されました!)この9月のリハーサル終了後に、小山さん、川本さんのデュオの写真撮影を行いました。

IMG_3530.JPG「演奏している写真も撮影させてください」とのカメラマン大窪道治さんからのリクエストに、小山実稚恵さんが楽譜を用意してピアノの前に座り、川本嘉子さんがおもむろに楽器を構えました。

その瞬間......!

溢れだす音楽に、客席内にいたスタッフ全員が思わず息をのみ、気づけばそれぞれ思い思いの座席に座って耳を傾けていました。そのまま、ブラームスのヴィオラ・ソナタの楽章がひとつ終わるまで、ホールの中の時が止まったようになったのです。

川本さんほどすばらしい音色で深々と歌うヴィオラ奏者が、豊かな音楽性で私たちを魅了してやまないピアニストの小山実稚恵さんと組むデュオ、ということで、もちろん素晴らしいとは確信していましたが、これほどとは......! 

川本さんのヴィオラの音は優しくそして艶やかで力強く、小山さんのピアノはそれにぴったりと寄り添いながら、時に語りかけ、時に歌い、深く包み込んでくれるよう。

ぜひこの音楽を、皆さまにも第一生命ホールでも堪能していただけたらと思います。

★_サイズ小0KU9823(C)大窪道治.JPG(C)大窪道治

川本さんがインタビューでも語っているように、ヴィオラはどちらかといえばマイナーな楽器と思われがち。それが名手の手にかかると、逆に「これまで聴いたことのない」「他では聴けない」世界に私たちを誘ってくれることになるのです。

小山実稚恵&川本嘉子インタビューはこちら

(インタビュアーは、ヴィオラ弾きでもある音楽評論家の山田治生さんです)

ただ、ヴィオラは最近注目が集まってる楽器でもあります。日経新聞には、4月に「ビオラ、もう『地味』じゃない ソロ演奏の場広がる」という記事が。(こちらも、トップに川本さんが紹介されています!)

そう、もはや地味どころではないヴィオラで自由自在に歌う川本嘉子さんと、それを深く熱い想いで支え、ともにすばらしい宇宙を作りだす小山実稚恵さん。

バッハ、ベートーヴェン、ブラームスとともにすごす2時間の異空間をお約束するコンサートは、12月22日(土)です。

ブラームス、熱く深い想いをつなげて 第2回
小山実稚恵&川本嘉子
ヴィオラ&ピアノ・デュオ I

■日時:2018年12月22日(土) 14:00開演
■会場:第一生命ホール
■出演:小山実稚恵(ピアノ) 川本嘉子(ヴィオラ)

■曲目:<3大Bプログラム>
バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ第2番ニ長調 BWV1028
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ第3番イ長調 Op.69(ヴィオラとピアノ版)
ブラームス:「F.A.E.ソナタ」より 第3楽章スケルツォ(ヴィオラとピアノ版)
ブラームス:ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ短調 Op.120-1

詳細はこちら

「小さな子どもと一緒にコンサートを楽しみたい」
「クリスマスに家族や友だちと、思い出に残るようなお出かけをしたい」
そんな皆さまにおすすめなのが、毎年恒例の<子どもといっしょにクラシック~クリスマス・オーケストラ・コンサート>です。

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<オーケストラには色々な種類の楽器がたくさん>
それぞれの楽器にはどんな特徴があり、どんな音がするのでしょうか?
楽しいお話と演奏でご紹介します。
★お客様の声:「子供たちにやさしく楽器や音楽について教えて下さって良かったです」

<公演時間は1時間で休憩なし>
初めての鑑賞にちょうど良い時間で音楽をお届けします。
★お客様の声:「1曲1曲が短く、子供でも聴きやすいよう配慮していてとても良かった」

<初めてのコンサートだからこそ、一流の音楽を>
演奏するのは、NHK交響楽団など国内主要オーケストラで活躍する、精鋭ぞろいの演奏家たちによるオーケストラ「ARCUS(アルクス)」。
お子さまにはもちろん、大人の方からもご好評いただいております。
★お客様の声:「本格的なホールで素敵な演奏を聞けて大人も大満足」

毎年売り切れ必須の公演ですので、ご予約はお早めに!

★=過去の公演アンケートより

子どもといっしょにクラシック
クリスマス・オーケストラ・コンサート
■日時:2018年12月9日(日)
[1回目]13:30開演(14:30終演予定)
[2回目]16:00開演(17:00終演予定)
■会場:第一生命ホール
■曲目:
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲集「四季」より「春」第1楽章
リゲティ:6つのバガテルより
クラーク:トランペット・ヴォランタリー
アンダーソン:クリスマス・フェスティバル
メンデルスゾーン:交響曲第4番イ長調「イタリア」より第4楽章
グル―バー:きよしこの夜
■出演:ARCUS(アルクス)
[ヴァイオリン]
白井篤(NHK交響楽団次席)/丹羽洋輔(NHK交響楽団)/松田拓之(NHK交響楽団次席)/山岸努(NHK交響楽団次席)/横溝耕一(NHK交響楽団)/大久保良明/京極朔子/末廣紗弓/村尾隆人/横島礼理(NHK交響楽団)/渡辺明
[ヴィオラ]
村松龍 (NHK交響楽団次席)/松井直之(NHK交響楽団)/千原正裕 /今川結
[チェロ]
海野幹雄(トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア)/西山健一(NHK交響楽団次席)/松浦健太郎
[コントラバス]
西山真二(NHK交響楽団首席代行)/矢内陽子(NHK交響楽団)
[フルート]
宮崎由美香/山本葵
[オーボエ]
岡北斗(藝大フィルハーモニア管弦楽団)/大隈淳幾
[クラリネット]
伊藤圭(NHK交響楽団首席)/加藤丈陽
[ファゴット]
石川晃(新日本フィルハーモニー交響楽団)/洞谷美妃
[ホルン]
豊田実加(神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席)/村中美菜(日本フィルハーモニー交響楽団)
[トランペット]
山本英司(NHK交響楽団)/後藤慎介(東京ニューシティ管弦楽団)
[ティンパニ・打楽器]
高橋宙詩

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指揮者を置かず、室内楽の延長 のような、
自発的で研ぎ澄まされたアンサンブルを特徴とする
「トリトン晴れた海のオーケストラ」(コンサートマスター:矢部達哉)
その第4回演奏会の模様がNHK‐FMで放送されます!

・番組:NHK‐FM ベストオブクラシック
・放送:11/22(木) 午後7時30分~ 午後9時10分
・曲目:ベートーヴェン:交響曲 第1番、第3番「英雄」ほか
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「アンサンブルのバランスの良さ、秀逸!メリハリのある解釈に脱帽、堪能しました!」
「こんな立体的な新しいベートーヴェン像に出会えるとは正直思ってもみませんでした。」
などなど、大きな評判を呼んでいるベートーヴェン・チクルス。
 
次回公演は12/1(土)ベートーヴェン・チクルスⅡ。
第一生命ホールでお待ちしています!
 
<トリトン晴れた海のオーケストラ>【コンサートマスター矢部達哉】
第5回演奏会 ベートーヴェン・チクルスⅡ

■日時:2018年12月1日(土) 14:00開演
■会場:第一生命ホール
■曲目:ベートーヴェン:交響曲第2番、第5番「運命」
■出演:トリトン晴れた海のオーケストラ
【コンサートマスター】矢部達哉
【ヴァイオリン】双紙正哉 会田莉凡 景澤恵子 塩田脩 戸上眞里 
  直江智沙子 福崎雄也 松浦奈々 三原久遠 渡邉ゆづき 
【ヴィオラ】篠﨑友美 瀧本麻衣子 福田道子 村田恵子
【チェロ】山本裕康 清水詩織 森山涼介
【コントラバス】池松宏 本山耀佑
【フルート】小池郁江 斎藤光晴 片爪大輔
【オーボエ】広田智之 川人大地
【クラリネット】三界秀実 糸井裕美子
【ファゴット】岡本正之 岩佐雅美 佐久間大作
【ホルン】西條貴人 和田博史 濵地宗
【トランペット】高橋敦 山本英司
【トロンボーン】小田桐寛之 青木昂 藤井良太
【ティンパニ】岡田 全弘

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実はベートーヴェンは、音楽家としてたいへんな病気になやまされていました。
20代の終わりのころから、だんだん耳が聞こえなくなってきたのです。他の人に気づかれないようにすごしていましたが、人の話がよく聞こえないことからぶっきらぼうな印象をあたえてしまうこともあり、それがまた友だちと楽しくすごすのが大好きなベートーヴェンにはつらかったようです。

思い悩んだベートーヴェンは、31さいの時に、ふたりの弟にあてて手紙を書きました。
書いた場所にちなんで「ハイリゲンシュタットの遺書(いしょ)」と呼ばれているこの手紙には、弟たちの幸せを祈り、友だちに感謝して「財産は仲良く分けなさい」「さようなら、私が死んでも私のことを忘れてしまわないでおくれ」と書かれているので、たしかに死んだ後にのこす「遺書」のようにも思えます。

でも
「希望を失って自殺しようと思ったこともある。芸術だけがそれを引きとめた」
「自分が果たすべきことをやりとげないうちには死ねない」
とも書いてあり、絶望で死にたい気持ちと、希望を持って生きたい気持ちとの間でゆれ動いている様子が分かります。この手紙は結局ポストに出されずに、20年以上たってベートーヴェンが亡くなった後に、机の引出しの奥から見つかりました。

その後、耳がまったく聞こえなくなってからも、ベートーヴェンはすばらしい作品を作り続けました。
「第九」(交響曲第9番)が初めて演奏された時には、大きな拍手が聞こえずにステージで楽譜を見ていたベートーヴェンを、歌手のひとりが振り向かせて、気づかせてくれたといわれています。
お客さまの拍手かっさいを見たベートーヴェンはどんな気持ちだったでしょうか。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
 1770年ドイツのボン生まれ。小さいころに父からピアノを習い始めます。オーストリアのウィーンに住み、9曲の交響曲をはじめ、32曲のピアノ・ソナタ、16曲の弦楽四重奏曲など、数多くの優れた曲を残しました。

※これまでの記事はこちら

トリトンアーツ通信vol.175(2018年11月号)の記事を再掲しました

「女性4人? うまくいくわけがない!」と、かつてマスタークラスで言われたというクレンケ四重奏団。結成から27年間メンバー交代なしで、今やドイツでの最も評価の高いアンサンブルとされるクァルテットの初来日公演がついに実現。第一生命ホール公演は、11月17日(土)14:00開演です!

Klenke-Quartett(C) Marco_Borggreve_2.jpg(c)Marco Borggreve

クレンケ四重奏団の国際的評価を高めたのは、モーツァルトの後期弦楽四重奏曲集CDでした。日本でもキングインターナショナルから発売されています。

弦楽四重奏曲第22番&第23番の紹介は、

モデルと見まごう美女たちによる弦楽四重奏団クレンケ四重奏団。(中略)全員が女性とは思えぬ辛口で厳格な演奏は、まるで軍隊のようで、一部の隙も曖昧さのカケラもないのがさすが。ドイツ女性の芯の強さを再認識させてくれます」

全文はこちら(HMVのCD紹介ウェブサイト)

モデルと見まごう写真、こちらにも届いています。

Klenke-Quartett(C) Marco_Borggreve_6.jpg(c)Marco Borggreve

彼女たちの最新CDは、同じくモーツァルトの弦楽五重奏曲全集(ヴィオラはヘラルド・シェーネベルク)。本国ドイツでは、第一生命ホール公演の前日11月16日発売だそうですが、日本では11月30日発売予定です。

Klenke-Quartett(C)Steven_Haberland_9b.jpg(c)Steven Haberland

いずれにせよ、今までCDでしか聴けなかったクレンケ四重奏団を、ついに生で聴ける今回のチャンスをどうぞお聴き逃しなく。

Klenke-Quartett(C)Irene_Zandel_small.jpg(c)Irene Zandel

公演前の予習用には、今年撮影された映像をドイツの放送局WDRのサイトからどうぞ。第一生命ホールでも演奏する、モーツァルトの弦楽四重奏曲「不協和音」より第2楽章をお楽しみいただけます。27年間の蓄積から生まれる、弦楽四重奏ならではの息のあったアンサンブルをお楽しみいただけます。

Klenke-Quartett(C) Marco_Borggreve_4.jpg(c)Marco Borggreve

クレンケ四重奏団インタビューはこちら

「ゲーテはかつてこう言っています。『弦楽四重奏曲を奏でるのは、4人の成熟した個性が会話をかわすようなものだ』と。」

クレンケ四重奏団
日時:2018年11月17日(土)14:00開演
出演:クレンケ四重奏団
[アンネグレート・クレンケ/ベアーテ・ハルトマン(ヴァイオリン) イヴォンヌ・ウーレマン(ヴィオラ) ルート・カルテンホイザー(チェロ)]
演奏プログラム:J. S. バッハ:《フーガの技法》BWV1080よりコントラプンクトゥス第1番・第2番・第9番
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第19番 ハ長調 K465 「不協和音」
シューマン:弦楽四重奏曲 第1番 イ短調 Op.41-1

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