矢部達哉（ヴァイオリン）＆横山幸雄（ピアノ）といえば、共に20代の頃からコンサート、レコーディングで長年の共演を重ねる信頼厚いアーティスト同士。
第一生命ホールでは、2010年にデュオとして共演、2011年10周年記念ガラ・コンサートにもおふたりで出演しています。矢部達哉さんが2015年にトリトン晴れた海のオーケストラ（晴れオケ）を結成すると、早速2016年9月、東京オペラシティ コンサートホールでの「横山幸雄ベートーヴェン：ピアノ協奏曲全曲演奏会」で、1日で協奏曲全5曲を演奏するという偉業を達成し、絶賛されました。2019年には、同じく東京オペラシティ コンサートホールでの横山幸雄"入魂のショパン"に出演、ショパンのピアノとのオーケストラ作品全曲を演奏し、話題となっています。
2010年第一生命ホールでデュオを演奏した矢部達哉さんと横山幸雄さん
実はこのベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲演奏会こそ、晴れオケが2018年～2021年にかけて行った「ベートーヴェン・ツィクルス」実施を決意させたきっかけとなった体験だったのですが、今回は、満を持して横山さんを晴れオケのホーム第一生命ホールでの2回目の「ベートーヴェン・ツィクルス」（2023年～）にソリストとしてお迎えします。
以前横山さんは矢部さんについて、「お互いが理解できる感覚の共通点がもともとあるんだろうと思うけど、長年デュオも協奏曲もやってきて、一緒に演奏をつくってきたなという感じがある」と言い、「僕がこう弾いたら彼がこう来るということもこれだけ回数を重ねてくると、分かってくる。それが決めてかかっているものではなく、即興的なものがあったとしても、お互いにこう来るなと分かりますね」と絶大な信頼を寄せていました。
「ヴァイオリンとピアノのデュオの時は自分がピアノでおぜん立てをしてそれに乗ってもらいますが、ピアノ協奏曲の時は逆で、彼がコンサートマスターとしてオーケストラをまとめつつ僕が弾きやすいようにしてくれるので、僕はそれに乗ればいいのです」とのことで、それぞれが両方の立場を知っていることによる信頼感から生まれてくる演奏が楽しみです。
おふたりの第一生命ホールでの久しぶりの共演、見逃せません！
■■■「晴れオケ公演情報」■■■
＜トリトン晴れた海のオーケストラ 第14回演奏会 ベートーヴェン・ツィクルスII＞
日時：2024年1月14日（日） 14:00開演
会場：第一生命ホール
出演：トリトン晴れた海のオーケストラ
曲目：ベートーヴェン：ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 Op.19 横山幸雄（ピアノ）
ベートーヴェン：交響曲 第2番 ニ長調 Op.36
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