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2023年、晴れオケが、2巡目の「ベートーヴェン・ツィクルス」をスタート!

2023年10月17日

20231021日、いよいよ晴れオケ(トリトン晴れた海のオーケストラ)が2巡目のベートーヴェン・ツィクルス(ベートーヴェン交響曲全曲演奏会)をスタートします!

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指揮なしで「第九」に挑む様子が大きな話題となった「晴れオケ」ですが、この機会に、2018年から2021年にかけて行った1巡目のベートーヴェン・ツィクルス(当時はチクルスという表記)を振り返ってみましょう。

チクルス第1回の第1番&第3番公演は、201810月。この公演は「音楽の友」誌で、平野昭先生、片桐卓也さんに「コンサート・ベストテン2018」に選んでいただきました。ベートーヴェン研究の権威・平野昭先生からは「演奏史に明記される傑出した演奏」とのコメントも。

この公演は、NHK-FM「ベストオブクラシック」のほか、イギリスのBBCラジオ3でも放送され、BBCのその週のベスト番組を取り上げるPick of the Weekにも選出されるなど、話題になりました。

2番&第5番公演からは、小学生から大学生のためのリハーサル見学も定期的に開催。

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指揮者なしでベートーヴェンの交響曲全曲に挑む姿が興味深いと、NHKから取材のオファーが入り、2019年の公演からはリハーサルや公演にカメラが入りました。

こうして第1番から第8番まで順調に演奏してきて、「第九」を残すばかりとなった2020年、コロナ禍に見舞われました。20206月の公演は中止。私たちトリトンアーツが行っている近隣の小学校や福祉施設などに音楽をお届けするアウトリーチも数か月の間すべて中止となりましたが、「今、演奏家ができることはなんだろうか」というコンサートマスター矢部達哉さんの強い想いもあり、緊急事態宣言明けの20207月、初めて開催できたアウトリーチは晴れオケメンバー斎藤光晴さんが保育園で実施してくださったものでした。

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 20211127日、ついに「第九」の延期公演を実施することができました。まだコロナ禍での制約があり、ソリストの前には透明のアクリル板が置かれ、東京混声合唱団は24人と人数を制限してお互いの距離を確保、合唱用のマスクをつけての歌唱となりました。様々なことを乗り越えてステージも客席も一体となり、「人々はすべて兄弟となる」というベートーヴェンのメッセージがこれほど力強く響くことはないと思えた「第九」でした。

この「第九」は、NHK BSでドキュメンタリー「指揮者なしのオーケストラ 第9に挑む!~究極のベートーベンを追い求めて~」として取り上げられ、またEテレ「クラシック音楽館」で全曲が放送されるなど、大きな反響を呼びました。

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またキングレコードより「熱狂ライヴ!ベートーヴェン:交響曲 第九番ニ短調 《合唱付》」としてCDが発売され絶賛されています。

 1巡目のベートーヴェン・チクルスを経て、2027年ベートーヴェン没後250年記念に向けて再び挑む交響曲全曲演奏会。1つ目の山を越えたからこそ、また見えてくる景色があるのは間違いありません。

1巡目を聴いた方も、これから「晴れオケ」を聴くという方も、ぜひごいっしょに2巡目のベートーヴェン・ツィクルスで、ベートーヴェンの残した偉業を第1番から、第3番「英雄」、第5番「運命」、第6番「田園」を経て、第9番「合唱付」(第九)までお聴きください。(記事下に、1巡目チクルスの際のメンバーインタビューをまとめました)

■■■「これから聴ける!晴れオケ公演情報」■■■
<トリトン晴れた海のオーケストラ 第13回演奏会 ベートーヴェン・ツィクルスI>
日時:2023年10月21日(土) 14:00開演
会場:第一生命ホール
出演:トリトン晴れた海のオーケストラ
曲目:ベートーヴェン:「コリオラン」序曲 ハ短調 Op.62
モーツァルト:協奏交響曲 変ホ長調 K364 矢部達哉(ヴァイオリン)&篠﨑友美(ヴィオラ)
ベートーヴェン:交響曲 第1番 ハ長調 Op.21

※チケットのお申込み、詳しい公演情報はこちら

1巡目ベートーヴェン・チクルス関連インタビューは以下

矢部達哉(コンサートマスター)インタビュー(2018年)こちら
「チクルススタートに向けて」

矢部達哉・広田智之(オーボエ)・三界秀実(クラリネット)インタビュー(2019年)こちら
「指揮者がいないからこそできるアンサンブルが 『トリトン晴れた海のオーケストラ』の魅力」

山本裕康(チェロ)・森山涼介(チェロ)インタビュー(2019年)こちら
「指揮者なしの『晴れオケ』ってどんなオケ? 奇跡のアンサンブルの秘密は......自由、能動、赤信号?」

篠﨑友美(ヴィオラ)・岡本正之(ファゴット)インタビュー(2019年)こちら
「指揮者なしの『晴れオケ』は、室内楽に近い緊張感。本番はいつも何が起きるか分からない?!」

矢部達哉・岡田全弘(ティンパニ)インタビュー(2020年)こちら
「今はじめて『第九』を演奏する、そんな気持ちで演奏に臨みたい」

矢部達哉・高橋敦(トランペット)インタビュー(2021年)その1 その2
「『第九』という作品は、みんなをひとつにする力があるのではないか」
「演奏者お互いが察知して、そこで合った音というのは、音の有機性が違う」

池松宏(コントラバス)インタビュー(2021年)こちら
「コントラバスが活きるという意味で、オーケストラの中で弾くのが好き」

 

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