2010.7
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
そして、彼女を聞くならやはりライブだろう。
南紫音というヴァイオリニストは何回かテレビで見て知っていたが、あまり印象のない演奏家のように思っていた。でも「一度くらい生で聴いておこうか」時間もあるし、今度新しく始まった「音楽の週末」という土曜日のコンサートシリーズもちょっときになるし。とても気楽な気持ち、半ばひやかしのような気持ちでホールにむかった。ホールにはいってみると、思ったよりもお客さんが少ない。土曜の午後はコンサートの激戦日でやはり分散してしまうのだろうか?などと考えながら開演を待つ。
第1曲目のイザイの無伴奏第6番では、「音がきれいな人だなぁ」と思ったくらいだが、2曲目以降、彼女の音楽に魅せられてしまった。
モーツァルトのヴァイオリンソナタ28番と25番。とても自然な歌い出し、美しい音それでいてのびのび弾いている。南紫音という人は、メロディを歌うのがとても上手い。彼女のヴァイオリンの音はリート歌手の歌のように思えた。後半は、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ラヴェルという近代作曲家の作品がとりあげられた。これらの作品は少しとっつきにくさがあるけれど、曲がとても聞きやすく、曲のよさを改めて感じさせてもらえた。このような曲を聞いていてもヴァイオリンの技術が前に出てこないのがいい。
江口さんとの共演も素敵だ。江口さんの音は時にきらきら輝いて、「のだめカンタービレ」の、のだめが弾いている時にピアノからあふれ出てくる音を表すいろんな形のCGが見えるよう。江口さんと南さん、何だかお互いとても弾きやすそうに感じた。
音の大きさも決してデカイ音がしない。楽譜を見たわけではないので何ともいえないが、私の聞いている感じでは、フォルテ1個が最も大きい音。それでも、フォルテ2個のように感じられる時もある。音楽がとても上品である。ホールの響きを考慮してダイナミックスを押さえ気味だったのかどうかはわからない。でも、このホールの響きにはぴったりだったと思う。この演奏会が素晴らしかったのでそう思ってしまったのかも知れないけど、このヴァイオリニストは、大きなホールでガンガン弾くよりも、何だか第一生命ホールみたいなあまり大きくないホールで弾いた方が彼女のよさがわかるように思う。そして、彼女を聞くならやはりライブだろう。
また聞いてみたい演奏家である。そしてその時はどんな風に変わっているだろう。
公演に関する情報
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
今後が楽しみなアーティスト
私がクラシック音楽を聞き始めたのも、コンサートに行くようになったのも最近の事。世間の「のだめ」旋風に乗った一人です。
今回はTANモニターとして初めてのヴァイオリン・リサイタル体験となりました。
どれも素敵な曲ばかりでした。ヴァイオリニストも情熱的で、音もしっかりと響き、今後が楽しみなアーティストだったと思います。スタッフの方々の丁寧な応対や、細かな配慮、進行が隅々に見られました。お客様の盲導犬の入場に際し、ポスターを掲示して他のお客様の理解を得る姿勢は好感が持てました。
会報に目を通すと、週末のほか、平日の昼休憩時間や、会社帰りにクラシックなど、様々な音楽を楽しむ機会が用意されているのは素晴らしい事だと思いました。このところ都心では増えてきた取り組みであるように思いますが、私は普段郊外へ勤務しているので、こういった機会にはなかなか恵まれません。是非こういった流れを大きくしていくような活動にも期待したいです。
勝どき駅からトリトンスクエアへの道のりは長く、少々つらいなと感じました。駅に直結するような会場に比べると、行きにくいと正直思います。
私は肩身の狭い喫煙者です。分煙が徹底されていながらも、喫煙所が適度に配置されているため、気持ち良く一服できる場所でした。昨今喫煙のために休憩時間に慌ただしく入退場しなければならない会場が多いですが、入場後も喫煙できる環境はとても助かりました。
会場である第一生命ホールですが、座席が非常に良くできていると思いました。映画館などとは異なり、木製のしっかりとした作りの肘掛けのおかげで近隣の席をあまり意識する事無く鑑賞できました。空調も程よく、最適です。
今予定されているクァルテットなどは、非常に興味をそそられております。クラリネットやフルートの木管の響きは非常に美しく、第一生命ホールにはぴったりなのではないかと、勝手に思っておりますが、いかがでしょうか(笑)。
今後もどうぞ、いろいろな企画をおこしてください。楽しみにしております。
公演に関する情報
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
若いアーティストの方をどんどん聴けるようなイベントが、第一生命ホールでどんどん開かれるといいなあと思います。
初めて、第一生命ホールのコンサートを聴きに来ました。暑い中で、会場が遠いように思いましたが、トリトンまで来るとホールはわかりやすい表示でした。清澄通りとの交差点のところに一枚看板があるだけでも、わかりやすいのではと思いました。
「音楽のある週末」ということで、ゆったりとした気分でヴァイオリンの音色を楽しみました。ピアノ曲をヴァイオリンに編曲したものなど演目に含まれており、ピアノとのかけあいも楽しみにして、聴き始めました。ホールの座席もゆったりめで座り心地もよし。演目はモーツァルトソナタ28番が素敵でした。多彩な音をたくさん聴けました。モーツァルトは好きな方も多いとは思うのですが、真剣に聴いている方が多く、拍手も大きかったように感じます。アンコールのアルベニスも、爽やかにさらっと弾き、若いアーティストの方をどんどん聴けるようなイベントが、第一生命ホールでどんどん開かれるといいなあと思います。また、トリトンで働く人たちの為にも、ランチタイムのミニコンサートを是非開いて欲しいと思います。もう、あったらすみません。ただ、実際は会社員の方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか...。
一階の中央後ろでしたが、音の反響もよかったです。弦楽器のリサイタルには丁度良いと感じました。
席の案内の方も適宜いらっしゃって、曲の合間に丁寧に案内されているところに好感が持てました。案内の方も人数が丁度よかったと思います。
チェロのリサイタルもこのあと予定されているようですが、木管楽器のコンチェルトやカルテットも聴いてみたいと思いました。木管楽器の重奏も、好みに走ってしまって申し訳ないのですが、是非聴きたいです。
蛇足ですが、アンケートを書くコーナーを設けたりすると、(たとえばスタンディングのテーブルに、公演終了後にはボールペンを置くなど)アンケートの回収率も良くなるのでは!アンケートに、「DMを送ってよいか」というところに、E-mailで、郵送で、という欄があるといいと思いました。郵便物はいらないですが、E-mailであったら是非受け取りたいと思いました。
公演に関する情報
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ
第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
最終のプログラムでなくても、ホールエントランスで演奏があったり、入場してからもクイズ形式の演奏会があったりと、飽きさせない内容になっていたと思います。
毎年子供たちと一緒に参加することを楽しみにしています。今年度はほとんどのプログラムに参加しました。今年度参加して気づいた感想を述べさせていただきます。
【受付】
わからないことがあったのでスタッフの方にお聞きしましたが、とても親切に回答していただきました。また、入場の際、子供にはプログラム案内を首から下げるように手交いただきとても助かりました。帰る時にもうちわをいただき、夏休み中の子供たちにとってよい思い出になりました。
【ホールコンサート】
入場時間が早かったため、最後のコンサートまで聴くことができませんでした。最終のプログラムでなくても、ホールエントランスで演奏があったり、入場してからもクイズ形式の演奏会があったりと、飽きさせない内容になっていたと思います。次回は最後のコンサートまで残ってみたいです。
【手作り体験】
とても好評でした。何種類かの音符を模った手作りの品を自分たちの好きな色で制作できました。先生方はとても親切・丁寧に作り方を教えてくださり、子どもへのやり取りも小学校の先生のように対応され、とても親近感が持てました。教えにくかったと思いますが、先生方にはとても感謝しております。
【影アナ体験】
影アナ体験へは参加できませんでした。子どもが少し大きくなった時にはチャレンジしてみようと思います。
【弦楽器体験】
全く触ったことのない楽器に触れることで、どうやって音が出ているのか、また音色を出す難しさ・苦労等が実際の楽器を前に体験することができ、とても新鮮に感じました。子どもたちも興味津々で、美しい音色を出そうと真剣でした。子どもたちへのご指導ありがとうございました。また、高価な楽器に触れさせてもらい感謝します。楽器の数も限られるためやむを得ないと思いますが、うかがった時はちょうど混雑しており、受付で40~50分後の案内となってしまいました。
【バックステージツアー】
ホールの中を詳しく説明していただけました。ガイドをされていたスタッフの皆様ありがとうございました。丁寧におしえていただき、子どもの目線で案内をしていただきました。
また、子どもたちと常に一緒でしたので、館内でちょっとした休憩や飲食のできるスペースがあればと思います。
【くじ引き】
スタンプラリーでちょうど帰る時が混雑時と重なり、受付のスタッフの方も大変だったと思います。くじを引かせていただき、賞品をいただきました。とても盛り上がり、子供たちも大変喜んでおりました。また来年度も参加させていただきたいと思います。
公演に関する情報
第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
日時: 2010年7月17日(土)12:00~17:00
出演者:管弦楽団ARCUS(アルクス)メンバー
トリトン・ヴィルトゥオーゾアンサンブル
第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
そうそう、チェロを体験していた男の子、バックステージツアーも熱心にきいて、質問していた。
目がキラキラしている!
表舞台を飾るか裏方になるか将来が楽しみだ。
コンサートに何回か来たことのある第一生命ホールでオープンハウスがあると聞き出かけてみた。
梅雨明けの土曜日、2時頃友人と待ち合わせ、炸裂の太陽の下を潜って、ホールに入ると涼しい!そして、聞き覚えのあるメロディーが...。
ロビーを見回すと中央区交響楽団というアマチュアのオケのミニコンサートが始まったばかり。
子ども連れのファミリーが多くいて、音楽に横のりで合わせている子どもが可愛い。
子どもの頃からクラシックに接する機会を与えられるって素敵だと思った。ホールと地域との交流が深いのも伺える。
ベートーヴェンとモーツァルトの違いは?という司会者の難しい質問に、「悩んでいるか?否か?」とすかさず答える友達!正解だった。
さすがはチェリストのお父さんを持つ娘だけはある。^^
さあ、さあ、時間がない!公開リハまで、色々体験しなくちゃ。
バックステージツアーの予約をし、弦楽器体験コーナーを覗いてみる事にした。
自身が体験する気はなかったが、人気の企画だと聞いて興味があったからだ。
小さな子どもが小さな手にヴァイオリンを持っている。子ども用に各サイズが用意され、一人一人に講師がつくという贅沢さ。
また聞けば講師の大多数はボランティアという。チェロに向かっている男の子の眼差しが真剣だ!この男の子とは後にバックステージツアーで一緒になる。
バックステージツアーは感動そのものだった。友達も私もイベント制作に関わっていて、表舞台より、裏方が性に合っているのだ。一番の驚きは、トイレの可動式の壁!女性客が多いコンサートを想定して作られているが、男性客が多いコンサートの時には男性客用にトイレが増やせるのだ。これには感服した。残念ながら(?!)一度も稼動してないそうだが...。それから、続くバックステージで、1台約2,000万円もするスタインウェイピアノが2台もある事、テレビ中継用のケーブルを通すための壁掛けフック、車椅子用の乗降階段など、最新式の技術や考え方がいっぱい詰め込まれたホールに、何故か昔の演劇ホールには欠かせなかったシャワールームが備わっていて、笑いのネタになっていた。指揮者の楽屋にはバスタブ付きのパウダールームがあると聞いたが、見られなかったのが残念!次回の楽しみとして取っておく。
そうそう、チェロを体験していた男の子、バックステージツアーも熱心にきいて、質問していた。目がキラキラしている!表舞台を飾るか裏方になるか将来が楽しみだ。
最後に公開リハーサルを見学。
真剣なリハーサルを、説明付きで行うなんて、演奏家には大変な仕事だろう、今時の演奏家は口も達者でなくちゃー!とつくづく思う。
とはいえ、見ている立場からは、演奏者の一言、一言で、曲が変わっていくのが聴き取れて大変興味深い体験だ。プロとはこういうことだと再認識する。
ガラ・コンサートを聴くことは出来なかったが、次回はもっとゆっくり、全体を堪能したいと思った。
最後に一つ、ボランティアの皆さんにはいつも感心するが、今回は特に、凄いと思った。ずっと、笑顔で、一所懸命に、楽しくしてくれた。感謝!
次回にコンサートで足を運んだ時には、演奏だけでなく、他の事にも気をとられそうだ。^^
公演に関する情報
第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
日時: 2010年7月17日(土)12:00~17:00
出演者:管弦楽団ARCUS(アルクス)メンバー
トリトン・ヴィルトゥオーゾアンサンブル