2010.7.24
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
そして、彼女を聞くならやはりライブだろう。
南紫音というヴァイオリニストは何回かテレビで見て知っていたが、あまり印象のない演奏家のように思っていた。でも「一度くらい生で聴いておこうか」時間もあるし、今度新しく始まった「音楽の週末」という土曜日のコンサートシリーズもちょっときになるし。とても気楽な気持ち、半ばひやかしのような気持ちでホールにむかった。ホールにはいってみると、思ったよりもお客さんが少ない。土曜の午後はコンサートの激戦日でやはり分散してしまうのだろうか?などと考えながら開演を待つ。
第1曲目のイザイの無伴奏第6番では、「音がきれいな人だなぁ」と思ったくらいだが、2曲目以降、彼女の音楽に魅せられてしまった。
モーツァルトのヴァイオリンソナタ28番と25番。とても自然な歌い出し、美しい音それでいてのびのび弾いている。南紫音という人は、メロディを歌うのがとても上手い。彼女のヴァイオリンの音はリート歌手の歌のように思えた。後半は、ショスタコーヴィチ、プロコフィエフ、ラヴェルという近代作曲家の作品がとりあげられた。これらの作品は少しとっつきにくさがあるけれど、曲がとても聞きやすく、曲のよさを改めて感じさせてもらえた。このような曲を聞いていてもヴァイオリンの技術が前に出てこないのがいい。
江口さんとの共演も素敵だ。江口さんの音は時にきらきら輝いて、「のだめカンタービレ」の、のだめが弾いている時にピアノからあふれ出てくる音を表すいろんな形のCGが見えるよう。江口さんと南さん、何だかお互いとても弾きやすそうに感じた。
音の大きさも決してデカイ音がしない。楽譜を見たわけではないので何ともいえないが、私の聞いている感じでは、フォルテ1個が最も大きい音。それでも、フォルテ2個のように感じられる時もある。音楽がとても上品である。ホールの響きを考慮してダイナミックスを押さえ気味だったのかどうかはわからない。でも、このホールの響きにはぴったりだったと思う。この演奏会が素晴らしかったのでそう思ってしまったのかも知れないけど、このヴァイオリニストは、大きなホールでガンガン弾くよりも、何だか第一生命ホールみたいなあまり大きくないホールで弾いた方が彼女のよさがわかるように思う。そして、彼女を聞くならやはりライブだろう。
また聞いてみたい演奏家である。そしてその時はどんな風に変わっているだろう。
公演に関する情報
音楽のある週末 <弦楽器の魅力>
第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ
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第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
今後が楽しみなアーティスト
私がクラシック音楽を聞き始めたのも、コンサートに行くようになったのも最近の事。世間の「のだめ」旋風に乗った一人です。
今回はTANモニターとして初めてのヴァイオリン・リサイタル体験となりました。
どれも素敵な曲ばかりでした。ヴァイオリニストも情熱的で、音もしっかりと響き、今後が楽しみなアーティストだったと思います。スタッフの方々の丁寧な応対や、細かな配慮、進行が隅々に見られました。お客様の盲導犬の入場に際し、ポスターを掲示して他のお客様の理解を得る姿勢は好感が持てました。
会報に目を通すと、週末のほか、平日の昼休憩時間や、会社帰りにクラシックなど、様々な音楽を楽しむ機会が用意されているのは素晴らしい事だと思いました。このところ都心では増えてきた取り組みであるように思いますが、私は普段郊外へ勤務しているので、こういった機会にはなかなか恵まれません。是非こういった流れを大きくしていくような活動にも期待したいです。
勝どき駅からトリトンスクエアへの道のりは長く、少々つらいなと感じました。駅に直結するような会場に比べると、行きにくいと正直思います。
私は肩身の狭い喫煙者です。分煙が徹底されていながらも、喫煙所が適度に配置されているため、気持ち良く一服できる場所でした。昨今喫煙のために休憩時間に慌ただしく入退場しなければならない会場が多いですが、入場後も喫煙できる環境はとても助かりました。
会場である第一生命ホールですが、座席が非常に良くできていると思いました。映画館などとは異なり、木製のしっかりとした作りの肘掛けのおかげで近隣の席をあまり意識する事無く鑑賞できました。空調も程よく、最適です。
今予定されているクァルテットなどは、非常に興味をそそられております。クラリネットやフルートの木管の響きは非常に美しく、第一生命ホールにはぴったりなのではないかと、勝手に思っておりますが、いかがでしょうか(笑)。
今後もどうぞ、いろいろな企画をおこしてください。楽しみにしております。
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第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ
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第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
若いアーティストの方をどんどん聴けるようなイベントが、第一生命ホールでどんどん開かれるといいなあと思います。
初めて、第一生命ホールのコンサートを聴きに来ました。暑い中で、会場が遠いように思いましたが、トリトンまで来るとホールはわかりやすい表示でした。清澄通りとの交差点のところに一枚看板があるだけでも、わかりやすいのではと思いました。
「音楽のある週末」ということで、ゆったりとした気分でヴァイオリンの音色を楽しみました。ピアノ曲をヴァイオリンに編曲したものなど演目に含まれており、ピアノとのかけあいも楽しみにして、聴き始めました。ホールの座席もゆったりめで座り心地もよし。演目はモーツァルトソナタ28番が素敵でした。多彩な音をたくさん聴けました。モーツァルトは好きな方も多いとは思うのですが、真剣に聴いている方が多く、拍手も大きかったように感じます。アンコールのアルベニスも、爽やかにさらっと弾き、若いアーティストの方をどんどん聴けるようなイベントが、第一生命ホールでどんどん開かれるといいなあと思います。また、トリトンで働く人たちの為にも、ランチタイムのミニコンサートを是非開いて欲しいと思います。もう、あったらすみません。ただ、実際は会社員の方はどのくらいいらっしゃるのでしょうか...。
一階の中央後ろでしたが、音の反響もよかったです。弦楽器のリサイタルには丁度良いと感じました。
席の案内の方も適宜いらっしゃって、曲の合間に丁寧に案内されているところに好感が持てました。案内の方も人数が丁度よかったと思います。
チェロのリサイタルもこのあと予定されているようですが、木管楽器のコンチェルトやカルテットも聴いてみたいと思いました。木管楽器の重奏も、好みに走ってしまって申し訳ないのですが、是非聴きたいです。
蛇足ですが、アンケートを書くコーナーを設けたりすると、(たとえばスタンディングのテーブルに、公演終了後にはボールペンを置くなど)アンケートの回収率も良くなるのでは!アンケートに、「DMを送ってよいか」というところに、E-mailで、郵送で、という欄があるといいと思いました。郵便物はいらないですが、E-mailであったら是非受け取りたいと思いました。
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第2回 南 紫音ヴァイオリン・リサイタル
日時: 2010年7月24日(土)14:00開演
出演者:南 紫音(ヴァイオリン) 江口 玲(ピアノ)
演奏曲:
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第6番ホ長調op.27-6
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第28番ホ短調K.304(300c)
モーツァルト:ヴァイオリン・ソナタ 第25番ト長調 K.301(293a)
ショスタコーヴィチ(ツィガーノフ編):4つの前奏曲op.34-10,15,16,24
プロコフィエフ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調op.94bis
ラヴェル:ツィガーヌ