第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
そうそう、チェロを体験していた男の子、バックステージツアーも熱心にきいて、質問していた。
目がキラキラしている!
表舞台を飾るか裏方になるか将来が楽しみだ。
コンサートに何回か来たことのある第一生命ホールでオープンハウスがあると聞き出かけてみた。
梅雨明けの土曜日、2時頃友人と待ち合わせ、炸裂の太陽の下を潜って、ホールに入ると涼しい!そして、聞き覚えのあるメロディーが...。
ロビーを見回すと中央区交響楽団というアマチュアのオケのミニコンサートが始まったばかり。
子ども連れのファミリーが多くいて、音楽に横のりで合わせている子どもが可愛い。
子どもの頃からクラシックに接する機会を与えられるって素敵だと思った。ホールと地域との交流が深いのも伺える。
ベートーヴェンとモーツァルトの違いは?という司会者の難しい質問に、「悩んでいるか?否か?」とすかさず答える友達!正解だった。
さすがはチェリストのお父さんを持つ娘だけはある。^^
さあ、さあ、時間がない!公開リハまで、色々体験しなくちゃ。
バックステージツアーの予約をし、弦楽器体験コーナーを覗いてみる事にした。
自身が体験する気はなかったが、人気の企画だと聞いて興味があったからだ。
小さな子どもが小さな手にヴァイオリンを持っている。子ども用に各サイズが用意され、一人一人に講師がつくという贅沢さ。
また聞けば講師の大多数はボランティアという。チェロに向かっている男の子の眼差しが真剣だ!この男の子とは後にバックステージツアーで一緒になる。
バックステージツアーは感動そのものだった。友達も私もイベント制作に関わっていて、表舞台より、裏方が性に合っているのだ。一番の驚きは、トイレの可動式の壁!女性客が多いコンサートを想定して作られているが、男性客が多いコンサートの時には男性客用にトイレが増やせるのだ。これには感服した。残念ながら(?!)一度も稼動してないそうだが...。それから、続くバックステージで、1台約2,000万円もするスタインウェイピアノが2台もある事、テレビ中継用のケーブルを通すための壁掛けフック、車椅子用の乗降階段など、最新式の技術や考え方がいっぱい詰め込まれたホールに、何故か昔の演劇ホールには欠かせなかったシャワールームが備わっていて、笑いのネタになっていた。指揮者の楽屋にはバスタブ付きのパウダールームがあると聞いたが、見られなかったのが残念!次回の楽しみとして取っておく。
そうそう、チェロを体験していた男の子、バックステージツアーも熱心にきいて、質問していた。目がキラキラしている!表舞台を飾るか裏方になるか将来が楽しみだ。
最後に公開リハーサルを見学。
真剣なリハーサルを、説明付きで行うなんて、演奏家には大変な仕事だろう、今時の演奏家は口も達者でなくちゃー!とつくづく思う。
とはいえ、見ている立場からは、演奏者の一言、一言で、曲が変わっていくのが聴き取れて大変興味深い体験だ。プロとはこういうことだと再認識する。
ガラ・コンサートを聴くことは出来なかったが、次回はもっとゆっくり、全体を堪能したいと思った。
最後に一つ、ボランティアの皆さんにはいつも感心するが、今回は特に、凄いと思った。ずっと、笑顔で、一所懸命に、楽しくしてくれた。感謝!
次回にコンサートで足を運んだ時には、演奏だけでなく、他の事にも気をとられそうだ。^^
公演に関する情報
第一生命ホール オープンハウス2010
『トリトン・オーケストラ百科展』~弦楽器の魅力、総ざらえ~
日時: 2010年7月17日(土)12:00~17:00
出演者:管弦楽団ARCUS(アルクス)メンバー
トリトン・ヴィルトゥオーゾアンサンブル