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今後のさらなる活躍に期待!!
次世代クァルテット“クァルテット奥志賀”

2019年2月20日

きたる3月9日に、クァルテット・エクセルシオと共演する"クァルテット奥志賀"
クァルテット・ウィークエンド初登場ですので、団体名を聞いてもピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。小澤征爾氏主宰の小澤国際室内楽アカデミー奥志賀がきっかけで結成、「奥志賀」という名前を使う許可を町にとってくださったのも"世界のOZAWA"そのひと、ということだけでもこのクァルテットへの期待が高まりますが、メンバーひとりひとりも本当にすごいんです!
ここで改めて、クァルテット奥志賀のメンバーをご紹介したいと思います。

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まずは、ヴァイオリンのおふたり、会田莉凡さんと小川響子さん。
お二人は、ファーストとセカンドを固定せず、それぞれの演奏曲にあわせて、パートを決めているそう。古典の楽曲は小川さんが、それ以外は会田さんが、ファーストを担うことが多いそうです。

まず会田莉凡さんは、第一生命ホールのお客さまには、なんといっても"トリトン晴れた海のオーケストラ"(晴れオケ)のメンバーとしてお馴染みですね。コンサートマスター矢部達哉率いる"晴れオケ"の第1ヴァイオリンを弾くその雄姿には、お客さまから「あの3番目のプルトに座っているヴァイオリニストは誰?」とスタッフが質問されたこともあるほどです。それもそのはず、会田さんは、2012年第81回日本音楽コンクール第1位の実力の持ち主。ほかにも、秋吉台音楽コンクール室内楽部門など受賞歴多数。ルーマニア国際音楽コンクールでは第1位の副賞として、ルーマニアでの演奏会を行い、今回演奏する八重奏曲を作曲したエネスコの生家も訪ねたそうです。
2月末までの期間限定で、昨年12月に行われた"晴れオケ"の演奏が、PrimeSeatで配信中です。 こちら

もうひとりのヴァイオリニスト、小川響子さんに関しては、2018年9月に飛び込んできた嬉しいニュースでご記憶の方もいらっしゃるはず。ミュンヘンARD国際音楽コンクールで、小川さんがヴァイオリンを担当する"葵トリオ"(ピアノ:秋元孝介さん、チェロ:伊東裕さん)が第1位を受賞したのです。最難関として知られる本コンクールで、この部門での日本からの入賞ははじめてという快挙でした。10月からは、ベルリン・フィルハーモニー・カラヤン・アカデミーに在籍し、ベルリン・フィルの演奏会にも出演するなど、今後、ますます目が離せないヴァイオリニストのおひとりです!! ベルリン・フィルの映像配信サービス「デジタル・コンサートホール」では、小川響子さんが出演するベルリン・フィルの映像をご覧いただけます。こちら

2018年に新しくヴィオラとして加入した石田紗樹さんは、ヴァイオリンでその名前をご存じだった方もいるかも。東京藝術大学、同大学院はヴァイオリン専攻、このクァルテット結成のきっかけ小澤国際室内楽アカデミー奥志賀も、2013年、2014年、2015年とヴァイオリンで受講し、2014年のクァルテット奥志賀創設の様子をずっと近くで見ていた生き証人です。大学内で優秀な学生が出演する室内楽の演奏会に、1組はヴァイオリンとして、1組はヴィオラとして出ていたこともあってどちらもすごかったとの証言も(小川響子さんより)。東京藝術大学院修了を機にヴィオラへ転向。現在は、ヴィオラでザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学に在学し、さらなる研鑽にはげんでいます。

チェロの黒川実咲さんは、他のメンバーから「このクァルテット随一(?!)のヴィジュアル系」と言われるだけあって、ごく最近、電子楽器端末GVIDOの若手音楽家育成プロジェクト「GVIDO IX」(グイドナイン)の選抜メンバー9名に選ばれたとの発表がありました! クァルテット奥志賀の他のメンバーからは、女性的で柔らかい印象ながら、実は太くてたくましい音で音楽を運んでいってくれると絶賛される人気・実力を兼ね備えたチェリスト。今年1月からは、東京フィルハーモニー交響楽団のフォアシュピーラーとしても活躍中。メンバー一押しの歌心あふれる低音の安心感、どうぞお楽しみに。

今後、クァルテットとしてはもちろん、おひとりおひとりの活躍も注目のクァルテット奥志賀。今回の公演のために選んだ曲は、初挑戦のモーツァルトの弦楽四重奏曲第16番K428です。ぜひみなさん、聴きにいらしてください。

公演情報
クァルテット・エクセルシオ×クァルテット奥志賀
日時:2019年3月9日(土)14:00開演
出演:
クァルテット・エクセルシオ
[西野ゆか/双紙正哉(ヴァイオリン) 吉田有紀子(ヴィオラ) 大友肇(チェロ)]
 *予定しておりました山田百子が健康上の理由により出演できなくなりました。 代わって双紙正哉が出演致します。
クァルテット奥志賀
[会田莉凡/小川響子(ヴァイオリン) 石田紗樹(ヴィオラ) 黒川実咲(チェロ)]
演奏プログラム:
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第16番 変ホ長調 K428 (クァルテット奥志賀)
ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第1番「クロイツェル・ソナタ」(クァルテット・エクセルシオ)
エネスコ:弦楽八重奏曲 ハ長調 Op.7

■公演詳細は こちら

■インタビューは こちら

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