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小学生のための「ベートーヴェンってどんな人?」第8回

2019年3月11日

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耳がだんだん聞こえなくなっていることに絶望して、弟たちに死んでからのことをたのむ「遺書」まで書いたベートーヴェン。書くことで気持ちがすっきりしたのか、結局、手紙をポストに出さずウィーンに戻ってきた32さいから34さいくらいのころ、すばらしい作品を次々に作曲しました。

感心したフランス人の作家ロマン・ロランは、ピアノ・ソナタ第23番《熱情》など、このころの作品を「傑作の森」と呼んでいます。すてきな名前ですね。

交響曲では第3番「英雄」が書かれたこの時期、スケッチブックにはすでに第5番「運命」や第6番「田園」のアイディアが書かれていました。

ヴァイオリン・ソナタ第9番は、当時とても上手なヴァイオリニストと評判だったブリッジタワーと仲良くなって作曲し、お客さまの前でも演奏しましたが、その後けんかをしてしまって、フランス人の別のヴァイオリニスト、クロイツァーに、「どうぞ」と捧げられたので《クロイツェル・ソナタ》と呼ばれています。

唯一のオペラ《フィデリオ》(もともとの名前は《レオノーレ》でした。牢屋に入れられたフィデリオを、妻のレオノーレが助けに行くお話です)が書き始められるのもこのころです。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
 1770年ドイツのボン生まれ。小さいころに父からピアノを習い始めます。オーストリアのウィーンに住み、9曲の交響曲をはじめ、32曲のピアノ・ソナタ、16曲の弦楽四重奏曲など、数多くの優れた曲を残しています。

~ ベートーヴェン生誕250周年にあたる2020年に向けて ~
交響曲、弦楽四重奏曲など、
第一生命ホールでベートーヴェンが聴ける公演はこちら

※これまでの記事はこちら

トリトンアーツ通信vol.178(2019年3月号)の記事を再掲しました

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