ベートーヴェン(1770年から1827年)といえば、お子さまから大人まで、ほとんどの方がその作品を耳にしたことがあるかと思います。
2020年は、ベートーヴェンが生まれて250年の記念の年。
もちろん、いつでもベートーヴェンの作品を聴く機会はあるかと思いますが、特に2020年は、多くのホールで充実したプログラムのコンサートが開かれるようです。
第一生命ホールでも、すでに一昨年から、この記念の年に向けて、たくさんのベートーヴェン企画をおおくりしてきました。
2020年は、どんなベートーヴェンに出会えるか、ぜひ注目してみてください。
Beethoven Jubiläums Gesellschaft(ベートーヴェン周年記念財団)が実施するイベントBTHVN2020のロゴマーク BTHVN2020についてはこちらをご覧ください
まずご紹介したいのは、オーケストラによる交響曲。2018年から全曲演奏会をスタート、毎回、大きな感動をまきおこしているコンサートマスター矢部達哉さん率いる"トリトン晴れた海のオーケストラ"(通称"晴れオケ")。指揮者を置かない音楽づくりは、矢部さんを中心とした室内楽のような緊密なアンサンブルが魅力です。さて、2020年にお届けするのはいよいよ「第九」。ソリストには、澤畑恵美さん(ソプラノ)、林美智子さん(メゾソプラノ)、福井敬さん(テノール)、黒田博さん(バリトン)と、豪華な歌手のみなさん、さらに合唱には、第一生命ホールでもお馴染みの東京混声合唱団をお迎えしておおくりします。
完売必至のスペシャルな「第九」をぜひお聴き逃しなく!!
■2020年6月20日(土)14:00開演 詳細はこちら
■2020年6月22日(月)19:00開演 詳細はこちら
次に、ベートーヴェンの作品の中でも、ぜひご堪能いただきたいのが、弦楽四重奏の世界です。ふたりのヴァイオリニスト、そして、ヴィオラとチェロというたった4名の編成ながら、さまざまな感情に訴えかける奥深い世界があります。さらに4つの音がぴったりと重なった時のハーモニーの美しさは格別です。
ベートーヴェンの弦楽四重奏曲は、作曲した年代ではっきりと、前期・中期・後期と分けられます。16曲ある弦楽四重奏曲の中で、1825年に作曲された第12番以降は、すでに「第九」作曲後の晩年に創られた作品です。すでに耳が聞こえなくなっていたであろう歳に何を頼りに作曲し、何を伝えたかったのか、ぜひみなさんの耳で感じとって頂ければ嬉しいです。
11月には、アメリカで活躍するミロ・クァルテットを招聘し、第10番以降の弦楽四重奏曲を3公演でおおくりします。
【I】2020年11月3日(火・祝)14:00開演
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第10番 「ハープ」/第11番 「セリオーソ」/第12番Op.127
【II】2020年11月7日(土)14:00開演
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第15番 Op.132/第13番 Op.130/133「大フーガ付」
【III】2020年11月8日(日)14:00開演
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第14番 Op.131/第16番 Op.135/第13番 Op.130
そして、昨年からチクルス(全曲演奏会)を開始しているのは、ウェールズ弦楽四重奏団。今年も2公演を予定しており、ホールに溶けあう繊細で緊密な演奏は多くの方を魅了してやみません。
■2020年11月14日(土)14:00開演 ほか
弦楽四重奏からもう1公演ご紹介させて頂きます。
今年結成30年を迎えたエルデーディ弦楽四重奏団は、ベートーヴェンの中期とモーツァルトの後期の作品を組み合わせたシリーズの3回目。
さらに、この2作品とは異なる表情を持つ作品(近代を予定)との組み合わせも楽しみです。
■2021年2月14日(日)14:00開演
ピアノとヴァイオリンとの組み合わせも見逃せません。
世界で活躍するヴァイオリニスト竹澤恭子さんは、江口玲さん(ピアノ)との共演で、ヴァイオリン・ソナタを。みなさまも良くご存知で、とても人気のある「スプリング・ソナタ」と「クロイツェル・ソナタ」ほかをおおくりします。
■2020年10月24日(土)14:00開演
演奏会の詳細は、決まり次第ホームページで情報を公開しております。ぜひご覧ください。
【トリトン・アーツ・ネットワーク公式ホームページ】
【公式Facebook】
【公式Twitter】
(くろ)