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久松小学校アウトリーチレポート

2016年10月31日
9月6日、久松小学校にて金管五重奏団BuzzFiveによるアウトリーチ(4年生はじめてのクラシック)を行いました。
今日の暑さに負けない素敵なアロハシャツを着た出演者は、児童の元気な手拍子とともに演奏しながらの入場です。
演奏が終わると金管楽器の音を出す仕組みについてのお話しです。マウスピースに唇のブルブルという振動を伝えて、楽器の音につながるとのこと。唇が振動することで音が出る楽器であると学びました。
続いて児童と出演者による校歌共演です。児童は声という生楽器での参加です。よく声が出ていて、とても上手に歌えていました。なんとも贅沢な伴奏で、児童は気持ち良く歌えたのではないでしょうか。
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次は、それぞれの楽器の特徴を知ってもらい、それぞれの楽器が主役の曲の演奏です。
1番目はトランペットです。演奏者からは「金管の中では最高音域・速い・カッコイイの三拍子!!」との力強い発言。確かに華やかなイメージがある楽器です。運動会で馴染みがある曲<トランペット吹きの休日>の演奏では、児童は身体でリズムをとりながら楽しそうに手拍子していました。
2番目はホルンです。金管の中では管が最も長く、伸ばしたら7mもあるという説明に児童は驚いた様子でした。モーツァルト作曲<ホルン協奏曲>の演奏では、ホルンの美しくて深い音色とモーツァルトの上品な曲の調べに会場が包まれました。
3番目はテューバです。この大きな楽器の重さは15kgもあるとのことで、それを紅一点である女性が演奏しています。伴奏の最低音部を受け持ち、縁の下の力持ち的な存在である楽器との説明。ヴォーン・ウィリアムズ作曲<テューバ協奏曲>の演奏では、テューバの低音でどっしりとした温かい音色を児童は真剣に集中して聴いていました。
4番目はトロンボーンです。細くて長い管をスライド(伸ばすと低音、縮めると高音)することで音域を調節するなど、ユーモアを交えての説明。演奏曲は管のスライドが激しいヘンリー・フィルモア作曲<ラッサス・トロンボーン>。児童に近づいて歩きながら演奏してくださり、管のスライドを間近で見た児童は驚いたり凝視したりと、興味津々の様子でした。
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そして五重奏の<星条旗よ永遠なれ>では、まず始めに、それぞれの楽器の役割をわかりやすくする為に楽器ごとにわけて聴かせてくれました。骨組み部分を奏でるテューバとホルン、主旋律を奏でるトランペット、主旋律をより引き立たせる為に対旋律を奏でるトロンボーンともう1本のトランペット。この試みは音楽担当の先生からも大好評でした。金管楽器に興味をもった児童がいたとしたら、どのパートに(楽器に)どのような理由で興味をもったのか、気になるところです。
最後はマルコム・アーノルド作曲<金管五重奏曲>を演奏。児童による盛大な拍手の後にはアンコールを2曲も演奏してくださいました。シャンソンの代表曲<オー・シャンゼリゼ>では、会場にいる全員のリズミカルな手拍子もあり、ノリノリな演奏でした。
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以上で全てのプログラムが終了です。久松小学校の児童は大変お行儀が良くて反応も早く、演奏者は気持ち良く進行できたのではないかと思います。このアウトリーチで曲・楽器・もしくは演奏者の話術など、何かしら児童の心に留まるものがあれば・・・と願います。
(サポーター 露崎)
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