来る7月5日、仲道郁代のモーツァルト2回目を開催します。
いよいよモーツァルトの時代のピアノ《シュタイン》と現代のピアノ《スタインウェイ》との聴き比べです。
当日使用するシュタインは仲道郁代さん所蔵のもの。当時のシュタインは世界でも10台ほどしか残っておらず、そのほとんどは博物館に所蔵されているのだそう。仲道さんがお持ちの楽器は、博物館にある1790年モデルをツッカーマン社(米)が1900年代半ばに複製したレプリカです。
さて、そのシュタインとは、どんな楽器なのでしょうか?仲道さんに伺った話をもとに、何回かに分けてご紹介していきます。
「小さいですよ。前に弾いたプレイエルと比べても、断然小さいです。ただ形は、チェンバロに似ていますが、音を出す仕組みは、弦をはじいて音を出すチェンバロとは違って、今のピアノと同じ弦をたたいて音を出す『打楽器』になっています。鍵盤は幅が狭く、縦の長さも短いですし、タッチの重さも今の楽器の1/3ぐらい軽いですね。」(仲道郁代)
写真をご覧ください。
【使用楽器】J.A.シュタインモデル※1790年頃の楽器を複製
鍵盤61鍵 ツッカーマン社製(山本宣夫改造 仲道郁代蔵)
四角い箱のような形は、確かにチェンバロに似ていますね?鍵盤の色も、よく見ると黒鍵と白鍵が逆になっています!コンサート当日は、シュタインの調律師の方も舞台に登場し、その性能を実際にいろいろと見せながら説明をしてくださいます。
見ためだけでは分からない音色。ぜひ聴きにいらしてください。
仲道さんがシュタインについて語ったインタビューは こちら
音楽のある週末 第19回
仲道郁代のモーツァルトII
~フォルテピアノと現代のピアノの聴き比べ
日時:7月5日(土)14:00開演
会場:第一生命ホール
出演:仲道郁代(ピアノ/フォルテピアノ)
曲目:フランスの歌「ああ、お母さん聞いて」による12の変奏曲ハ長調K265(きらきら星変奏曲)
ピアノ・ソナタ第11番イ長調トルコ行進曲K331
ロンド イ短調K511
ピアノ・ソナタ第8番イ短調K310
ロンド ニ長調K485
幻想曲ニ短調K397
ピアノ・ソナタ第3番変ロ長調K281
料金:S席¥5,000 A席¥4,500 B席¥3,500
ヤング¥1,500(小学生以上、25歳以下)
公演詳細は こちら