Meet the 和楽器
報告:佐々木久枝(会社員&華道教授・中央区勤務)
投稿日:2007.01.8
会場の日本橋公会堂は外観が趣のある作りで、ホールは木調の温かみもある内装で、ホール入口にはさまざまな和楽器が展示されてお正月の雰囲気を醸し出していました。
楽屋とステージの間で迷子になってしまった私に今回も御一緒下さった笛の越智さんが道案内して下さるハプニングもありましたが、無事に開演しました。
名物団員・尺八奏者の米澤さんの軽妙な司会(12月の晴海での公演で司会も務められたバリトン牧野さんと互角のウマさ!!)により、前半は集団の皆さんによる一般コンサート、後半は各楽器の体験コーナーという内容で進められました。前半は「春の海」「平家物語」等といった伝統的名曲からSMAP(アンコールで披露!!)まで多彩な演奏を堪能させていただきました。中でも集団の定期演奏会でもおなじみで実は私も好きな一曲「幕間三重・獅子狂いの五段」は久しぶりに聴けて新春早々大変爽やかな気分でした。その他メドレーも2種披露されましたが、ビートルズではヘイジュードやイエスタディで各楽器の旋律リレーも楽しく、特に琵琶のソロ部分が新鮮でした。フランス音楽メドレーでは打楽器のリズム刻みが魅力のボレロを冒頭とラストに挟む小粋な演出で、シチリアーノや亜麻色の髪の乙女、サンサーンスの白鳥等の流れるようなメロディが和楽器とこのように溶け合うとは!!新春早々目からウロコでした(やや大げさか?)
後半私はお琴(筝)コーナーのお手伝いを担当しましたが、体験コーナーに参加した皆さんのお上手な事!!中には学校の音楽の授業で邦楽にも触れているというお子さんもいましたが、それでも楽器に実際に触れるのは初めてとの事で、お琴の前に座る時も嬉しそうでしたし、一通り体験が済んだ時も元気よくありがとう!!と声をかけてくれました。見るとカメラを手に付き添っておられる親御さんも非常に嬉しそうで、我が子の演奏姿に目を細めると共に、晴海での公演にも行きたいとおっしゃって下さいました・・・・育児支援等の公演できっとお会い出来るだろうと楽しみが増えました。
さて、私も一通り来場者の楽器体験コーナーが済んでから、閉会までの空き時間に自分でもさくらさくら~♪と弾いてみましたが、団員の熊沢さんに手取り足取りの御指導いただきました。ありがとうございます☆今年も定期演奏会にお伺いしようと計画しております。
平成18年度から3年間で中央区内の全ての小学校でこのような公演を行うとの事ですが、テクノサウンドがあまりにも溢れているこの御時世でこそ、このような人の手で奏でられる素朴な和楽器の響きが改めて見直されているのでしょう。来場者にはお子さんも多く見られましたが、きっと大きくなってからこのひとときを思い出してくれると信じています。私も是非次回のMeet~に参加しようと思います。
公演に関する情報
Meet the 和楽器
日時: 2007年1月7日(日)
場所: 日本橋公会堂
出演者:日本音楽集団