育児支援コンサート~子どもを連れて、クラシックコンサート
報告:朝山勝治
投稿日:2006.03.31
第一生命ホールで行われた「育児支援コンサート」を手伝わせていただきました。
自分の周りにあまり子供の存在がないためか、役に立てるかどうか、不安な気持ちもありました。しかし、一月ほど前の中央区勝どき児童館で行われたアウトリーチ「弦楽器ワークショップ」をお手伝いした際、楽器を手にした時の子供たちの生き生きとした笑顔を見て、お手伝いすることにしました。
コンサートの前半、親御さんがホールで鑑賞している間、子供たちが邦楽器の奏者の方の演奏を聴いたり、一緒になって音を出す事を楽しむクラスの担当。自分がお手伝いをしたのは最年少の子供たち(4歳)のクラス。
親御さんに連れられた子供達を預かり、靴を脱いでもらって入ってもらうことに。部屋の中には折紙や絵本などを用意し、始まる迄遊んでもらいましたが、子供達の名前がわからないので、機転の効くサポーターの方が受付時に使用した名札に名前を訊き、書き始めました。子供達も名前を呼んでもらい親近感が生れた様です。
もうすぐ始まるから片付ける様声を掛けるとみんな一斉に片付け始めたのはこれからの事を期待していたからでしょうか。時間となり、尺八・笛の奏者添川さんが来られ、尺八や様々な笛を演奏。古典作品から始まり、祭囃子、鳥の啼き真似のできる笛、大きな古時計やトトロの曲、など子供達にも親しみ易い曲迄を取り上げられ、子供達は、普段身近に接する機会の少ない楽器から、親近感のある音やメロディがながれたせいか、関心を寄せていた様です。
楽器の体験のコーナーでは添川さんが一本一本竹を削って用意された、ミニ尺八を吹いてみる事に。原理はフルートと同じとの事なので、コツを掴むまでが一苦労。しかし、その末に音を出す事の出来た子供達は何にもまして輝いた表情をしていました。難しいだけに達成感は充実でしょう。なかなかできない子供達と一緒に吹き方を繰り返し、その一生懸命さには心打たれるものがありました。
親御さんが迎えにいらした際、別れの挨拶を満面の笑みで返してくれた子供達は、手伝いができて、最高の贈り物を頂いた気持ちになりました。
公演に関する情報
〈ライフサイクルコンサート17〉
育児支援コンサート~子どもを連れて、クラシックコンサート
日時: 2006年3月26日(日)15:00開演
出演者:日本音楽集団、佐々木梅治(劇団民藝/朗読)
演奏曲:
第1部
・子どものための音楽スタジオ(幼稚園年少組年齢から年長組年齢対象/
4歳児~6歳児まで、4つのスタジオにわかれ、演奏家と一緒に楽しい音楽体験をします。)
・大人のためのコンサート(小学生から)
~楽しい初めての邦楽器アンサンブル~
長沢勝俊(作曲):二つの舞曲より
三木稔(作曲):「四季」ダンス・コンセルタントⅠ、
指揮者による楽器紹介つき。(演奏楽器:笛、尺八、三味線、琵琶、十七絃、打楽器)
第2部
・みんな一緒のコンサート
音楽と韓国の絵本「ヘチとかいぶつ」(全国学校図書館協議会選定)