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ボルドー国際弦楽四重奏コンクールレポート その1

マルメン弦楽四重奏団、「優勝おめでとう&来年の第一生命ホール公演をお楽しみに」特集

日本時間9月2日の朝10時、カナダで行われていたバンフ国際弦楽四重奏コンクールから、マルメン弦楽四重奏団(イギリス)が、ヴィアノ弦楽四重奏団(カナダ/アメリカ)と第1位を分け合ったというニュースが入ってきました!

MarmenQuartet1+c+MarcoBorggreve.jpgマルメン弦楽四重奏団 ©Marco Borggreve

このロンドンを拠点とするマルメン弦楽四重奏団は、実は今年に入ってから、4月にヨーゼフ・ヨアヒム国際室内楽コンクール第2位(同時に現代作品におけるもっとも優れた解釈に対する特別賞受賞)、2019年6月ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝と快進撃を続けているのです。

トリトン・アーツ・ネットワークは、ボルドー国際弦楽四重奏コンクールと提携し、コンクールの「国際ツアー賞」受賞団体の日本ツアーを行うことになっています。そのため、6月に行われたコンクールを、はるばるボルドーまで視察してまいりました。今回は、このボルドー国際弦楽四重奏コンクール視察日記をお届けします!

元をたどれば、ハーゲン弦楽四重奏団などを輩出したエヴィアン国際コンクールの流れを汲んで、1999年にスタートしたこのボルドー国際弦楽四重奏コンクール(フランス)。ベルチャ弦楽四重奏団がその第1回の優勝を飾って以来、3年に1度コンクールを開催、コンクールのない年はフェスティバルを行うというサイクルを重ねて、今年2019年は20周年にあたります。

コンクールプログラム過去の受賞者.jpg

写真:コンクールプログラムより、過去の受賞団体

(2013年優勝はシューマン・クァルテット、2016年優勝はアキロン・クァルテット)

この記念すべき年に、ボルドー国際弦楽四重奏コンクールは、「コンクール」の概念を覆すような大改革を実行しました。

コンクールといえば通常は、たくさんの応募者の中から書類やビデオ審査などから選ばれた団体が1次予選、2次予選と勝ち残っていき、決勝に残った数団体から1位、2位......と順位を決めるのが常です。ところが今回は、コンクール側によって世界中の才能ある若手団体から予め6団体が選ばれ、1週間かけて行うそれぞれ全3回分のコンサートを審査委員が聴いて、受賞団体を決定するという方式になりました。

つまり、参加団体にとってはコンクール途中で何度か訪れるはずの、「次の予選、セミファイナル、ファイナルに進めるか」という大きなプレッシャーから解放され、準備してきた曲はすべて演奏できるということになります。

課題曲もありません。コンサートとしてどんなプログラムを組むか、ということも、それぞれの団体に完全に任されているのです。

実際には、やはりコンクールであることを意識して、プログラムは、ハイドン、モーツァルトなどの古典、ロマン派、近現代、そしてベートーヴェンの後期作品や「ラズモフスキー」など、通常、課題とされるものをバランスよく配置している団体ばかりでした。

参加団体は全部で3回のコンサートを行う、と書きましたが、最初の2回分はグラディニャンというボルドー郊外で実施、最後の1回分がボルドー国立歌劇場(グラン・テアトル)で行われます。私は今回このボルドー国立歌劇場でのコンサートから見ることができました。

(続く)

公演情報

速報!!  第一生命ホールに初登場!!
マルメン弦楽四重奏団
2019年6月「ボルドー国際弦楽四重奏コンクール」第1位(*1)
2019年9月「バンフ国際弦楽四重奏コンクール」第1位(*2)
(*1)シンプリー弦楽四重奏団と同時受賞/(*2)ヴィアノ弦楽四重奏団と同時受賞
2020年6月28日(日)
第一生命ホールにて公演予定(発売日、チケット代金、演奏曲目未定)

マルメン弦楽四重奏団
ヨハネス・マルメン/ゴウ 理紀也(ヴァイオリン)
ブライオニー・ギブソン=コーニッシュ(ヴィオラ) ステファン・モリス(チェロ)
2019年4月にヨーゼフ・ヨアヒム国際室内楽コンクール第2位、6月ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝、また9月にバンフ国際弦楽四重奏コンクールでも優勝。2013年英国王立音楽大学(RCM)にて結成。現在ギルドホール音楽演劇学校の室内楽フェロー団体としてロンドンを拠点とし、ジョン・マイヤスコウ(ドーリック・クァルテット)のもとで学ぶ。またハノーファー音楽演劇大学で、オリバー・ヴィレ(クス・クァルテット)のもとで室内楽の修士課程修了。 http://www.marmenquartet.com/

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