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今最も注目すべきソプラノ歌手・小林沙羅さんインタビュー その2
~子どもの頃に住んでいたドイツでの思い出と重なるドイツ歌曲の世界。

2015年8月18日
お昼の時間帯に一流演奏家のみなさんをお迎えして、クラシック音楽をもっと身近に楽しんでいただこうというこのシリーズ「昼の音楽さんぽ」。
2015年10月に、今最も輝くソプラノ歌手・小林沙羅さんが登場します!
コンサートのご案内役である山野雄大さんによる、小林さんのインタビューを連載中です!



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子どもの頃に住んでいたドイツでの思い出と重なるドイツ歌曲の世界。
言葉への深い思いや感性が光る、小林沙羅さんならではの歌唱は必聴です。
当日配布予定の小林さんによる訳詞もお楽しみに。

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山野:小林さんの演奏活動の<3つの柱>について、ひとつひとつうかがいたいと思います。
まず、ドイツの作品について。やはり実際にその地に行ってみて初めて理解できる何かがあると思うのですが。

小林:私はウィーンで勉強してきましたが、小さい頃はドイツのボッフムという街に住んでいました。森を通って幼稚園に通っていたんですよ。ドイツ歌曲には自然がたくさん出てきますし、森に対するドイツ人の思いも子供の頃の思い出と重なるんです。

山野:特にシューマンには、自然と豊かな詩が結びついた色々な作品がありますね。

小林:ドイツ歌曲は好きな作曲家が90分に入りきらないくらい沢山いるのですが、今回は2人に絞りました。今年の<ラ・フォル・ジュルネ>音楽祭でも歌わせていただいたシューマンと、学生の頃からずっと勉強しているリヒャルト・シュトラウス。シュトラウスはたくさんオペラを書いていますし、歌曲でもオペラティックな表現力を求められる作曲家だなと思っていて、そこが私は大好きなんです。
「これぞドイツ歌曲!」という感じのシューマンの歌曲と、華やかなリヒャルト・シュトラウスの歌曲をお楽しみください。

山野:<ラ・フォル・ジュルネ>で小林さんが歌われたシューマンも本当に素晴らしいものでしたが、あの時に会場で配布されたドイツ歌曲の歌詞の対訳は、小林さんご自身でつくられたものでした。

小林:ドイツ歌曲は詩の中に深い意味が込められているので、歌詞がとても大事です。私なりの解釈を込めた訳詞ですから、もしかしたらこの解釈は違うと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、みなさんに読んでいただくことで、今の私の作品への思いをお届けできたらいいなと思っています。今回も可能でしたら、ぜひ訳詞を配りたいと思っています。

山野:小林さんの訳詞は「この方は言葉をとても大事にされているんだな」ということが伝わってくる翻訳で、とてもよいものだと思います。ご自分でも詩をお書きになることがあるのでは?

小林:詩は小学生の頃からずっと書いているんです。詩を書くというと、なんだか大層な感じになってしまうんですけれど、日記みたいな感じで、ちょっと思った事や発見したことなどを書いています。日記をつけると三日坊主になってしまうので、毎日書くとは決めずに、強い思いを持った時にそれを言葉にするようにしています。あまりお見せできるようなものではないのですが(笑)。

(つづく)

この続きは、8月25日(火)に当ブログへ更新予定!
次回の連載もお楽しみに!

(スタッフ・みや)
雄大と行く 昼の音楽さんぽ
第3回 小林沙羅 麗しきソプラノの旅
日時:2015年10月6日(火) 11:00 開演(12:30終演予定)
会場:第一生命ホール
出演:小林沙羅(ソプラノ) 河野紘子(ピアノ) 山野雄大(ご案内)
料金:■一般¥2,000  ■2公演(第3・4回)セット券¥3,000
■お友だち割¥1,500(同一公演3枚以上で1枚あたり)
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