今回は時を少しさかのぼって、昨年の12月1日に中央区立佃島小学校で実施したアウトリーチ「4年生はじめてのクラシック」の模様をお伝えします。
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小学校のアウトリーチによく出演いただくマリンバの浜まゆみさんに、今回は浜さんとのデュオ・リサイタルのために来日していたアメリカのパーカッショニスト、クリス・フローさんとの共演で佃島小学校でアウトリーチをしていただきました。クリスさんはアメリカでは子どもから大人まで楽しめる様々なワークショップをされているそうですが、日本の小学校は初めてということでとても楽しみにしていただいていたようです。
まずは登場して1台のマリンバを2人で演奏する曲を聴いてもらいました。大きなマリンバの上を合わせて8本のマレットが動き回る様子に子どもたちも釘づけでした。
曲が終わると浜さんが自己紹介をして、続いてクリスさんが英語で自己紹介をすると子どもたちも英語で答えていました。でも、クリスさんがだんだん早口になるとみんなも困惑顔・・・。そんな表情を見て、クリスさんが日本語でペラペラと話し出すと子どもたちは「な~んだ!」と顔が綻んで一気に距離が縮まったように見えました。
次の曲の「アフリカンブルース」では、演奏者の2人が足に鈴を付けてリズムを取りながらマリンバの演奏もするという見ていても楽しい曲でした。マリンバの説明では、児童が前に出てきて1人1人が鍵盤に触れてその震えを体感してもらいました。次の「熊蜂の飛行」は2人がマリンバの周りをグルグルと周りながら演奏をして、これも見ていて楽しい曲でした。次はクリスさんが様々な"ハンドドラム"で演奏しながら子どもたちの間を縦横無尽に動き回って演奏をしました。
その後は全員でボディパーカッションで参加をし、リズムを身体全体で感じてもらいました。最後に、学校に置いてある楽器も使用して「剣の舞」を演奏し、あっという間の45分間が終わりました。
浜さんもクリスさんも子どもの集中力の引き出し方がとても上手く、音楽ってこんなに楽しいものなんだということが伝わってくる素晴らしいアウトリーチでした。
(TANスタッフ)