芝浦工業大学「S.I.Tコミュニティーコンサート」
報告:井出春夫/会社員
投稿日:2007.01.9
曲目は、モーツァルト作曲「春」から4楽章。そして、ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第16番」から第2、3,4楽章である。
演奏の前に、簡単に聞き所を楽しく解説。最初の4つの音がセコンド・ヴァイオリン→ファスト・ヴァイオリン→チェロ→ヴィオラと受け継がれることを実際に楽器で示しながら説明した後、演奏にはいった。気迫のこもった演奏。演奏者と聴衆が近いため、演奏家の息使いや顔の表情まで手に取るように判るこのような演奏会は、ホールで演奏会とは違った感動があるように感じる。
2曲目は、ベートーヴェン。この曲の第4楽章にベートーヴェンは、いくつかの音を示し、(ちょっと聞いた感じでは私にはちょっと現代的な音に聞こえた)この後にどんな音が必要かというような難しい質問をしていそうだ。(実際は、それに続く音は書いてあるのだろうけど。その後、ベートーヴェンらしい音がなって一安心)
ベートーヴェンは、今回のメインプログラムであるが、この曲には、この4人の並々ならぬ思い入れみたいなものが感じられる。どの楽章も素晴らしいかったが、私は、3楽章の4人の歌がとても感動的であった。
演奏後、各自の楽器のことや、各楽器の音域そして弓について(どうして馬のしっぽの毛月代われているか等)を教えて頂いた。
ボロメーオ・ストリング・クァルテットは、年間100回の演奏会をやり年間の3/4は旅行だそうである。
これからも、たびたび来日し、素晴らしい演奏が聞けることを楽しみにしています。
公演に関する情報
芝浦工業大学「S.I.Tコミュニティーコンサート」
日時: 2006年12月9日(土)
場所: 芝浦工業大学教室棟1階テクノプラザ
出演者:ボロメーオ・ストリング・クァルテット