昨年5月に行われたボルド―国際弦楽四重奏コンクールで優勝したアキロン・クァルテットが来日しました。
昨日(5月31日)は、ヴィオラ・スペース(*)のコンサートにゲスト出演した彼女たち。
とても楽しい演奏会だったそうです。そして、今日は、第一生命ホールで雑誌のインタビューとリハーサルでした。
インタビューには、4人が仲良く、代わる代わる回答。学生時代から仲が良く、時間が合えば映画や美術展などにも一緒に出掛けるそうですが、クァルテットとして過ごす時間が増えた今は、逆に一人で過ごす時間も大事にしているのだとか。「友人というよりは、家族に近い気がします。」
作品を創り上げる際にも、誰かひとりが、「ここはどうかしら?」と疑問をもったら、そこで立ち止まり、お互いの考えていることを声に出し、話し合いながら進めているそう。「リーダーシップを誰かがとるという事はありません。話し合うことを大事にしながら演奏をしています。」という音楽創りの秘訣も教えてくれました。
4人とも日本食が大好きだそう。目にも鮮やかな季節の素材を使った和食を堪能した後は、「さあ、リハーサルにしましょう!!」と言って、リハーサル室に入っていきました。
彼女たちのツアーは、明日の名古屋からスタート。町田、第一生命ホールと続き、最後は鶴見です。
それぞれの会場でプログラムが異なります。
今夏には、フランス全土、ベルギー、スイスの各地で、月に10本以上の公演を控えており、また来年3月にはCDデビューも決まっているそう。
コンクール受賞前と後では生活がガラッと変わってしまったが、まだクァルテットとしてのキャリアは始まったばかりという彼女たち。今後の活躍が期待される若手クァルテットの演奏をぜひお聴き逃しなく!!
(くろ)
2016年ボルドー国際弦楽四重奏コンクール優勝ツアー
アキロン・クァルテット
日時:2017年6月4日(日)14:00開演
出演:アキロン・クァルテット[エムリン・コンセ/エリーズ・ドゥ=ベンドゥラック(ヴァイオリン) ルイーズ・デジャルダン(ヴィオラ) ルーシー・メァカット(チェロ)]
演奏プログラム:
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第5番 ヘ長調 K158
デュティユー:弦楽四重奏曲 「夜はかくの如し」
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第6番 変ロ長調 K159
ドビュッシー:弦楽四重奏曲 ト短調 Op.10
■公演詳細は こちら
■インタビューは こちら
*アキロン・クァルテットのヴィオラ奏者、ルイーズ・デジャルダンは2015年に行われた第3回東京国際ヴィオラコンクール第3位入賞しました。