この秋15周年を迎える第一生命ホールでは、11月にかけて15周年記念公演が目白押しです。
今月25日には、「ブラームスの室内楽」第5回公演で、アルティ弦楽四重奏団が第一生命ホールに初登場、ピアニスト小山実稚恵と初共演します。
このアルティ弦楽四重奏団、東京で聴けるチャンスはごくごく限られているのはご存知でしょうか。
アルティ弦楽四重奏団には、京都を中心に活躍するチェリスト上村昇さんを中心に、ヴァイオリンの豊嶋泰嗣さん、矢部達哉さん、ヴィオラの川本嘉子さんという、それぞれが、ソリストでもあり、室内楽奏者でもあり、またオーケストラの要でもある、これ以上望むべくもない豪華メンバーが集まっています。
ただ、もともと京都府立ホール「アルティ」のレジデント・クァルテットですから、1998年の設立以来しばらくは、関東近辺では、京都限定でしか聴けない「幻のクァルテット」でした。2004年の横浜フィリアホールでのベートーヴェンの演奏を機に、関東でも聴く機会が度々持たれましたが、今でも定期演奏会を行っているのは京都なのです。
それぞれが引っ張りだこのメンバーだけに、スケジュールを合わせるのは至難の業。京都での定期演奏会の前に、毎回1週間くらい合宿のようにリハーサルをするそうで、「年に数回しかこのメンバーで会えないからこそ、集中力の高い演奏が生まれる」と伺ったことがあります。
小山実稚恵さんからの「ぜひアルティ弦楽四重奏団と共演したい」というラブコールで、満を持して第一生命ホールに登場するアルティ弦楽四重奏団。都内、しかも室内楽専用のホールで彼らの精緻なアンサンブルが聴けるこの貴重な機会を、どうぞお聴き逃しなく!
(たな)
「天才的な卓球選手、伊藤美誠ちゃんの試合を見ていると、彼女の集中している時の目と矢部さんの目が私の中で重なってしまいます」
室内楽の魅力 ブラームス 第5回~音楽家たちとの友情II
小山実稚恵 & アルティ弦楽四重奏団