11月の「音楽のある週末」で、オール・チャイコフスキー・プログラムを披露してくださる上原彩子さんは、2002年にチャイコフスキー国際コンクールのピアノ部門で優勝しました。ピアノ部門においては、コンクール史上、女性が優勝するのは初めでした。日本人が優勝するのも初めてというのは、私たち日本人にとって更に嬉しいニュースでもありました。
その後、日本人ピアニストとして初めて、EMIクラシックスと契約した上原彩子さんは、翌年にCDデビューしました。CDの詳細はこちら[EMIクラシックスのウェブサイトへ移動します]
その時に録音したのが、チャイコフスキーのグランド・ソナタ。
11月のコンサートでも演奏していただきますが、演奏機会が少なく、隠れた名曲と言われているそうです。
幕開けは、華やかにファンファーレのよう、そして、軽快なメロディが続きます。その後、繊細で細かい音の数々が、次々と寄せては返す波のようです。
やはり、そこかしこに、チャイコフスキーらしさが、聴きとれる作品だと思います。
コンサートの前に、予習的な意味をもってCDを聴く方も多いと思いますが、今回は、上原彩子さん演奏のCDと生演奏との聴き比べができる絶好の機会です。
CD録音から10年、どのような変化が聴き取れるのか、ぜひ皆さんの耳でお確かめ頂きたいと思います。
音楽のある週末 第16回
上原彩子ピアノ・リサイタル
日時:11月9日(土)14:00
会場:第一生命ホール
料金:S席¥5,000 A席¥4,500 B席¥3,500
ヤング¥1,500(小学生以上、25歳以下)
トリトン・アーツ・ネットワーク・チケットデスク
にて好評発売中
TEL: 03-3532-5702(平日11:00~18:00)