「クァルテット・ウィークエンド」は、若手から中堅、世界トップレベルのクァルテットまで、弦楽四重奏にスポットを当てる、第一生命ホールの活動を象徴するような好評シリーズだ。クァルテット・エクセルシオが次世代の若手クァルテットと共演するこの企画もその一環。3月に行なわれる第4弾には、2017年結成のチェルカトーレ弦楽四重奏団が登場する。オンライン上で両グループの8人に集まってもらった。
[聞き手・文:宮本 明(音楽ライター)]
[クァルテット・エクセルシオ]
西野 ゆか(ヴァイオリン/にしの ゆか)
北見 春菜(ヴァイオリン/きたみ はるな)
吉田 有紀子(ヴィオラ/よしだ ゆきこ)
大友 肇(チェロ/おおとも はじめ)
[チェルカトーレ弦楽四重奏団]
関 朋岳(ヴァイオリン/せき ともたか)
戸澤 采紀(ヴァイオリン/とざわ さき)
中村 詩子(ヴィオラ/なかむら しいこ)
牟田口 遥香(チェロ/むたぐち はるか)
エクセルシオが今回の共演相手にチェルカトーレを選んだ理由を教えてください。
大友:頑張っている若いクァルテットと一緒にやって交流することで、少しでも力になりたい、応援したいという気持ちでスタートしたシリーズです。
僕は彼らが第3位となった2019年の秋吉台音楽コンクールの審査員だったのですが、そのあとも何度か演奏を聴く機会があって、その度に、ずいぶん良くなったな、頑張ってるなと思って。大きく成長している印象があります。
西野:私はクァルテットしての演奏をまだ聴いたことがないのですが、大友さんからちょくちょく、いいグループだよと、いろいろ感想を聞いていました。
今回でシリーズ4回目ですが、共演のみなさんとだんだん年齢が離れていくんです(笑)。本当に親のような気持ちで若い人たちを応援したいですし、私たちも刺激をもらって、いい時間を過ごしたい。こちらからアプローチしてどんどんコミュニケーションを取れたらいいなと、ひたすら楽しみです。
チェルカトーレのみなさんは、先輩のエクセルシオとの共演をどのように楽しみにしていますか?
関:じつは僕は他のメンバーよりも思い入れがあると思うんです。なぜかというと、高校2年生の時に、フィリアホール(横浜市)の企画でエクセルシオさんと一緒に演奏させていただく機会があって。ファースト・ヴァイオリンに入ってメンデルスゾーンの弦楽四重奏曲第2番を弾きました。その時に初めてクァルテットの魅力を知って、それがチェルカトーレを作るきっかけになったんです。
大友:うん。そうだった、そうだった。
西野:そのあとどんどん名前を聞くようになって、わーっ、すごく活躍してるなあと思っていて。こういうふうに共演させていただくのは本当にうれしいです。
吉田:あの時のまじめに演奏に取り組む姿がとても印象に残っています。かなり楽しみにしています。
関:非常にプレッシャーが......。でも、光栄なことです。
戸澤:クァルテット・エクセルシオは日本のクァルテット界をずっと引っ張っている方々で、もちろんこのシリーズのことも知っていましたので、本当に光栄です。それと、秋吉台のコンクールのあとに、大友先生に、たしかショスタコーヴィチをレッスンしていただいたことがあったんですけれども、その時に先生が一音弾いた時の衝撃が私はいまだに忘れられず。印象深い思い出です。しかも今回は八重奏曲を一緒に演奏させていただくということで。他のクァルテットと一緒に8人で弾くこと自体初めてですし、それも本当に楽しみです。
中村:日本で弦楽四重奏の活動を続けていくのは、すごく大変なことです。それをずっとやってきた先輩方と一緒に演奏できる。うれしいし、頑張りたいです。
それと、私は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団にいるので、大友先生とオケ仲間ではあるんですけれども、オーケストラの中でも先生の音すげえなって(笑)思っています。その方と一緒に室内楽を作ることができるのは、本当に楽しみです。
牟田口:私も大友先生には芸大で室内楽を習っていて。シューベルトの弦楽五重奏曲で、私がファーストで先生がセカンドを弾いてくださったんですけど、その時の包容力というか、技術から人柄まで、学ぶことが多くて。
エクセルシオさんはずっと会場の大きなポスターとかで見ていた存在です。同じ舞台に乗れるとうかがった時は本当にうれしくて。レッスンや演奏会を聴きに行くことで得られることももちろんですけど、リハーサルから本番まで時間を共有できることが楽しみで、今からワクワクしています。
メンバー集めはLINEで! 結成6年目を迎えるチェルカトーレ弦楽四重奏団
チェルカトーレ結成の経緯を教えてください。
関:さっきお話ししたようにエクセルシオさんとの共演が大きなきっかけです。あと僕は東京音大に通っているのですが、師事している原田幸一郎先生が、学校の枠に留まっているうちは理想のクァルテットは作れない、その枠を超えて本当に自分に合う人を探しなさいと言ってくださったので、勇気を出してアプローチしました。芸大の牟田口さんとか、まったく面識がなかったんですけど、人づてにLINEのアドレスを聞いて連絡をとって......。
エクセルシオ:へー、LINE? ほお!
牟田口:共通の友人を介して関くんからLINEが来て、これ誰だろう? という感じで(笑)。当時まだ私は高校2年生で、室内楽もそんなに経験がなかったんですけど、必要としてくれる人がいるというのはすごくうれしいことですし、クァルテットを始めるのに早すぎるということはないと思い、ぜひ! と返事をしました。
戸澤:私は2018年に、高校3年生になったタイミングで(メンバー交代で)入って。私の時もほぼ初めましての関くんから、すごい長文のLINEが来ました(笑)。牟田口さんは附属高校からの先輩なので、お疲れさまですぐらいは言ったことあったんですけど。
中村:私もLINEでしたけど、朋岳と......、関くんと私はジュニアオケが一緒で(みたかジュニア・オーケストラ)、中学生からの知り合いだったので、もうちょっと気軽な短文のLINEでした(笑)。ジュニアオケを卒業してからこういう形で一緒にできると思っていなかったのでうれしかったです。
チェルカトーレ(イタリア語で「探究者」)の命名は?
中村:牟田口さんが案を出してくれました。学校の授業で1年間だけ組む室内楽ではなくて、枠を超えて、4人で音楽を探究すること、深く一緒に作っていくことを目的として集まったので、それを表していると思っています。
グループのいいところは?
中村:私たち、楽曲によってファースト・ヴァイオリンとセカンド・ヴァイオリンを入れ替えたりして、同じ4人でもまったく違うキャラクターを出したりしています。4人とも、それぞれソロでも本当に一人で音楽を表現するメンバーの集まりなので、どのクァルテットより、一人一人の自由さみたいなものを保ってアンサンブルしている感じはあります。
ヴァイオリン・パートは作品によって入れ替わるのですか?
戸澤:そうです。一時期、関くんファーストで確定かなという時もあったんですけど、最近また少し柔軟な感じになってきて。今回のブラームスの弦楽四重奏曲第1番も、どうしようかと話し合って、去年の夏に一度弓合わせみたいな軽いリハーサルをした時は、私と関くんは両方のパートを練習して行って、どっちもやってみました。その結果、ブラームスは関くんがファーストになりました。
私と関くんがそれぞれどういう感じで音楽を作っていきたいかというイメージが明確にあったので、それをみんながどう思うか。あとは、さっき中村さんが言ったように、それぞれの個性がけっこう強めだと思うので、それが重なった時に、チェロとヴィオラの弾きやすさ、弾きにくさがどう出るかというのも全然違ってきます。それをいろいろ話し合って決める感じですね。
ヴァイオリン・パートを交代していくやり方を、エクセルシオのみなさんはどう考えていますか?
大友:最初われわれも、入れ替えをしていた時期があるんです。4年間ぐらいかな。でも自分たちの場合は、エクの音楽の質を保つためには固定したほうがいいなという話になったんですね。人が変わることで、バランスとか、作り方を変えていく必要がありますから。ただ最近は、入れ替えをするクァルテットが世界でもそれなりにいるし、質を保つことをクリアできれば、それもいい部分もあるんだなと思ったりしています。
曲によって変えるというのも、たとえばハイドンは誰、ロマン派は誰みたいな決め方をしている団体もあるようです。要するに、ハイドンの作品76の1は私だけど76の2はあなたとか、ぐちゃぐちゃだと、たぶん大変だということなんでしょうね。あとは、練習効率を考えて入れ替えたほうがいいんだという話も聞いたことがある。ファーストの負担が重すぎるので分担したほうがいいんだと。なるほど、そういう発想もあるんだ、と(笑)。だからいろいろ。うまくいくなら、それでいいのではないでしょうか。
プログラムについて――なかなか手強いモーツァルト《春》(エクセルシオ)、初挑戦のブラームス(チェルカトーレ)
演奏曲について聞かせてください。コンサートはエクセルシオのモーツァルト:弦楽四重奏曲第14番《春》で始まります。
西野:何度も演奏していますが、今日良かったよね! というところにはなかなか......。今回、若いみなさんと共演することで、フレッシュな音楽に触れて、それを自分たちの演奏にも生かしたいなと思っています。
吉田:今回チェルカトーレがブラームスの第1番を弾くということで、全体のプログラムも考えて、モーツァルトを選びました。西野さんも言うとおり、《春》はなかなかいい感じに作りにくい作品です。難しいなと思うことがたくさんあるんですけど、第一生命ホールの素晴らしい響きの中で、モーツァルトを心地よく演奏したいですね。
チェルカトーレはブラームスの弦楽四重奏曲第1番です。
関:間違いなく名曲ですし、なにより、牟田口さんと戸澤さんがドイツに留学中なので、そこでしか感じられないものが絶対にあるはずです。吸収したものを、クァルテットにどう反映させてくれるか。すごく楽しみにしていますし、自分も頭を柔らかくして、それを柔軟に受け取れたらいいなと思っています。
牟田口:関くんがそう考えているとは、正直知らなかったですけど(笑)。でもたしかに、ドイツで勉強していることを持ち帰らなければいけないなと思います。あと、チェルカトーレで、ブラームスみたいな、こういうどっしりした曲をあまりやってこなかったので......。
戸澤:避けてきたよね。ブラームスは何回か候補に上がったと思うんですけど、たぶん毎回、自分たちっぽくないよねと避けてきたような気がします。でも今回、たぶん牟田口さんも私も、留学してちょうど変化を感じ始めている時期で、タイミングが合ったような気がします。
牟田口:やったことのないタイプの曲を、4人で仕上げていくとどんな感じになるのか、すごく楽しみです。
そして8人全員でブルッフの弦楽八重奏曲を演奏します。
中村:チェルカトーレとしてオクテットをするのは初めてですが、個人では弾いたことがあって、初めてやった時、クァルテットよりも両端の距離が遠いし、アンサンブル的にも、全員がよりしっかり意思を持っていないとできないなと感じました。上にヴァイオリンが4人もいるので、それをヴィオラとチェロの4人でどう支えていくのか、下の在り方みたいなものを大友先生と吉田先生から感じていきたいです。各パートとも上をチェルカトーレが、下をエクセルシオの方に支えていただきます。
この曲のファースト・ヴァイオリンは戸澤さん。ヴァイオリン協奏曲のような作品ですね。
戸澤:そうなんですよね。私は初めて弾くのですが、一度聴いたことがあって、まるで"ファースト・ヴァイオリン・コンチェルト"。頑張ります。
吉田:私たちも初めて取り組む曲です。オリジナルはコントラバスが入っているので、そのパートを大友さんが弾きます。
大友:コンバスじゃなくてチェロで(笑)。ちょっと工夫して音を変えないとね。
チェルカトーレのメンバー紹介
このシリーズの座談会の恒例なのですが、チェルカトーレのみなさんに、お互いの他己紹介をお願いします。
【ヴァイオリン関朋岳さんの紹介】
戸澤:関くんは非常に不思議な人で、個性の爆弾みたいな感じです(笑)。私は、関くんに出会うまでは、関くんみたいな人に出会ったことがなかった。ツボが違って、これ面白いから、みたいな感じで見せてくるものが想像の斜め上。たとえば自分は集合体恐怖症のくせに、けっこう集合体の写真を見せてくる。
関:僕が苦手なので、周りがどう反応するのか見てみたくて。まあ、シンプルに共有したいというだけですよ。半分嫌がらせです(笑)。
中村:でも自分の考えを無理に押し付けるような言い方はしない。優しいと思います。"音楽ファースト"の人間で、自分が良いと思う音楽を4人で作っていきたいという気持ちが強いからかなという感じです。
一緒だったジュニアオケでは別格の存在でした。小学生の頃からコンクールにもたくさん出ていて、すごく上手い子が入ってきたよ、という感じで。ある時、有志でアンサンブルを組むという企画があって、せっかく近くにこんな上手い人がいるんだからと思って、一緒にハルヴォルセンの《パッサカリア》を弾いてくれないかとお願いしたんです。それがきっかけで、ジュニアオケでモーツァルトの協奏交響曲も弾かせてもらったり。音楽ってすごいなという刺激をくれた人です。
牟田口:戸澤さんも言ってましたけど、関くんみたいなタイプの人にはあまり関わったことがありませんでした。そんな考え方があるんだ! みたいなことがけっこうあって。それは全然悪い意味じゃなくて、いろんな人がいるんだと知って、自分の受け皿に柔軟さが増したと思って感謝しています。クァルテットで合わせる時も、細かい音にまで、こうしたいという意思がある。私はけっこう大雑把に音楽を組み立てるタイプなので、最初は戸惑いましたが、とても勉強になっています。たぶんチェルカトーレがなかったら関わることのなかった性格の二人(笑)。すごく楽しく、いいクァルテットの時間を過ごしています。
【ヴァイオリン戸澤采紀さんの紹介】
関:不思議な人だと言われましたが(笑)、その僕が、メンバーの中で私生活においては一番気が合うのかなと感じるのが戸澤さんです。すごくしっかりしていると思いきやお茶目な部分も多くて。でも彼女の決断力は尊敬しています。チェルカトーレに誘った時も、戸澤さん個人としてはもうすでに大物だったわけですけど、こういう誘いに対して柔軟に学ぶ意欲を示すことができるのは、僕にはない部分です。だから、自分の進路とか、いろいろ決断しなければいけない時に戸澤さんに相談することもあります。
中村:采紀ちゃんは、私たちに加わってくれた時にはすでに日本音楽コンクールも獲っていたし、お父さんが音楽家というのもあって、背負わされているものが私なんかより全然大きいと思ったんです。それに負けじと、強く生きているのがすごい。でも、そういうすごくしっかりした戸澤采紀がいる一方で、お片付けができなかったり、地図が読めなかったり(笑)。一緒にやるまでは、"すごいヴァイオリニスト"という感じだったけど、一緒にやってからは、年頃の可愛い子だなと、私は思ってます。
牟田口:日頃から本当に自分がしっかりあって、何がしたい、今はこれをしない、というのもはっきりしている。私にはない部分なので、いつもかっこいいなと思って見ています。私生活においても音楽においても、自分があるというのが本当にかっこよくて、ずっと憧れています。
【ヴィオラ中村詩子さんの紹介】
関:中村さんとは長い付き合いですし、信頼のかたまりです。確実にこのクァルテットのリーダー的なまとめ役で、音楽のこともですが、音楽以外でも、何から何までしっかりしている。周りにはなかなかいないタイプの人で、心から信頼しています。
戸澤:私はヴァイオリン以外は本当にポンコツなので、こちらが気づく前に先手先手を打って準備してくれる中村さんの気の回り方、頭の回転の速さを尊敬しています。あらゆる仕事ができるスーパー・ウーマンという感じです。
牟田口:詩子ちゃんがいなかったら、たぶんこのクァルテットはいろんなことが回っていません(笑)。事務的なこともそうだし、リハーサルでも、意見がまとまらない時に解決案を出してくれる。自分の仕事もあって忙しいはずなのに、それを表に出さずにつねに人を気づかうのは難しいことだと思います。それができる詩子ちゃんは本当にすごい。
【チェロ牟田口遥香さんの紹介】
関:僕らのクァルテットを支えてくれているのが牟田口さんのチェロです。抜群の安定感。同世代の他のチェリストを見ても全然レベルが違います。あとは本番のメンタルの強さがあって、練習の時とまったく変わらないぐらいブレない。そこに支えられてます。人柄も素晴らしくて、牟田口さんと接していて、嫌な気持ちになる人はいないんじゃないかな。
戸澤:音楽面でも人間としても、やさしくて真面目という言葉が一番に思い浮かびます。私はチェロが弾けないので、もしかしたらリハーサル中に、チェリスト的にはわけのわからない要望を言っちゃったりしてると思うんですけど、それもまずいったん本気で考えてくれる。そういう包容力と真面目さがあるし、本番の集中力もすごいと思っております。
中村:自分では気弱だと言ってるんですけど、私は、4人の中で牟田口さんが一番頑固というか(笑)、意志が強い人だと思っています。戸澤さんの言うように、私たちがついついチェロにこうしたら? みたいなことを言ってしまっても、まず一生懸命それにトライする。でも、やっぱり譲れないところは譲れないという意思の強さのある人です。そこがすごいなと思っています。
牟田口:たしかにそうかもしれないです。『なんでもいい』というのが口癖みたいになっているところがあるんですけど、でも意外と頑固っていう。
という4人の若者たちです。エクセルシオのみなさん、いかがでした?
吉田:きょうだいみたいな関係で、すごくいい感じだなと思って聞いていました。いろんなことをどんどん話せる感じで、リハーサルでも突き詰めてやってるんだろうなと想像できます。一緒に弾くオクテットがいっそう楽しみになりました。
西野:もちろん音楽が大事なんですけど、やっぱり人間同士の付き合い。みなさんの人間関係がすごいなと思って、心が洗われました。3月までに私もちょっと修行します(笑)。
北見:お互いをすごく信頼しあっているので、たとえ(留学などで)リハーサルできない期間があったとしても大丈夫なんじゃないかなと思いました。みなさんすごく意思もしっかりしていて、それぞれが思っていることもちゃんと言えてる。
大友:クァルテットが好きで、信頼できる仲間がいれば続けられる。自然な話です。信頼できるかどうかっていうのがとても大事。今の話から、それがすごく感じられるよね。すごくいいなと思って聞いていました。
僕がチェルカトーレが面白いと思うのは、バックグラウンドの違う4人が集まってることです。多くのクァルテットは、バックグラウンドが何か共通している傾向があると僕は勝手に思っています。たとえば学校とか先生とか。それぞれキャラクターはあるんだけど、根っこが似たような4人が集まっているかなと。でもチェルカトーレの4人は全然違うんですよ。秋吉台で聴いた時、それぞれにすごく個性があるなというのが印象で、これをどうするんだろうなと思っていたんです。そういうところがすごく楽しみだし、一緒に八重奏をやる時にも、また新たな発見があって、お客さんもおおいに楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。
20代前半のチェルカトーレの4人を、その親に当たる世代が中心のエクセルシオがあたたかく見守るような雰囲気。でもいざ共演となれば、そんな年齢差の2つのグループが対等に向き合うことができるのが音楽の素敵なところだ。公演が待ち遠しい。