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トリトン・アーツ・ネットワーク

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アーティスト・インタビュー

上:クァルテット・エクセルシオ/下:クァルテット・インテグラ

クァルテット・エクセルシオ×クァルテット・インテグラ

日本を代表するクァルテットのひとつ”エク”と次世代クァルテットとの共演、第3弾!!

クァルテット・エクセルシオ(以下エク)が次世代の若手クァルテットと共演するシリーズ3回目に、クァルテット・インテグラ(以下インテグラ)が登場します。8人全員にオンライン上で集まっていただき、インタビューを行いました。

[聞き手/文:田中玲子(トリトン・アーツ・ネットワーク)]

エクが次世代クァルテットとしてインテグラを選んだ理由とインテグラから見たエクとは?

まずエクに、今回若手クァルテット代表として、インテグラを選ばれた理由を教えていただけますか。
大友:僕が審査員を務めた秋吉台音楽コンクールで聴いてすばらしいと思って、候補に選びました。
西野:大友さんから「インテグラは上手だよ」という話を聞いていた時に、偶然にも恩師の佐藤公一郎先生のお別れ会で、それぞれ演奏する機会がありまして。エクは、大友さんがたまたま出られなくて、(インテグラの)築地さんにチェロに入っていただいて、恩師が作曲した曲を一緒に演奏しました。インテグラの演奏した曲は、ベートーヴェンの「ラズモフスキー第1番」でしたね。
吉田:その時、本当にすばらしいなと思いました。若い方たちががんばって目標を持って続けているところが、また嬉しいという気持ちにもなりましたね。三澤さんがその時「ベートーヴェンがすごく好き」とおっしゃっていましたよね。クァルテットを弾く時に、「ベートーヴェンが好き、弾きたい」という気持ちが私たちと共通で、より一層親近感がわきました。ですから、今回はすごく楽しみですし、私たちもがんばらないとという気持ちにもなりますね。
北見:まだお若いのに、クァルテットとしてすばらしいサウンドをお持ちで、お別れの会という場ではありましたが、本当に素敵な演奏で、私も感動しました。共演させて頂けることが、今からとても楽しみです。

築地さんはエクといっしょに演奏していかがでしたか。
築地:直前の話でしたし、すばらしいクァルテット・エクセルシオの大友さんのポジションに入るということで、ものすごく緊張しましたし、恐ろしかったのですが、本当に包み込むような感じで、やさしく色々と教えていただいてありがたかったです。

インテグラのみなさんは、エクについてはどのような印象をお持ちだったのでしょうか。
三澤:エクについては、日本で唯一と言ってもいい、継続して活動しているクァルテットとして、桐朋の高校に通っていた時からすでに知っていました。桐朋の室内楽演奏会のゲストとして出演してくださった時、初めて生で聴くことができました。
山本:今回の共演については、突然フェイスブックのアカウントにご連絡いただき、すごくびっくりしたんですけど、本当にうれしかったです。
大友:以前お名刺をいただいたのですが、電話番号などでなくQRコードだけが書いてあって、今時だなと思って(笑)。
菊野:8人でメンデルスゾーンの八重奏曲を一緒に弾かせていただけるということで、今から相当緊張しているんですけど、ドキドキ、ワクワクしますね。

エクのみなさんは、この曲は何度も弾いていらっしゃるかと思うのですが、インテグラのみなさんは?
三澤:私は、きちんとした本番は1回もありません。すごく有名な曲だからこそ、これまで授業でしか演奏したことがなくて。
山本:授業では何回も演奏しました。
三澤:だから、最初にコンサートで共演するのがエクセルシオのみなさんでいいのか、畏れ多すぎないか、という不安があります(笑)。


それぞれのプログラムについて
インテグラは「死と乙女」、エクはシューマン第2番

では、それぞれが演奏する弦楽四重奏曲について伺います。インテグラが「死と乙女」を選んだのはなぜでしょうか。
山本:最初は、ベートーヴェンの「ハープ」を選んだのですが、今年度の第一生命ホールのクァルテットのシリーズで、すでに「ハープ」を演奏予定の団体が2つあり、ではベートーヴェンでなくシューベルトを、となりました。僕たちは、シューベルトは最後の第15番(注:大曲です!)を演奏したことがあるのですが、こちらを先にやって「死と乙女」を弾いたことがないのはクァルテットとして変かなと。まわりの友達が演奏しすぎて避けていた曲ですが、そろそろやってもいいんじゃないかと思って選びました。
三澤:完全に初出しですね。

初めてという事で楽しみですね。「死と乙女」が決まった後に、エクが選んだのは、シューマン第2番。これはどのように決めましたか。
大友:このシリーズでは、ゲストである若い団体のみなさんに、弾きたいと思う曲を弾いてもらいたいという思いがあります。今回「死と乙女」が出てきたので、まず演奏時間を考えました。「死と乙女」は長いのですが、こちらが短すぎるのもつまらないですし。実は、何年か前にブラームスとシューマンをテーマにした年があって、その時にこの第2番だけ演奏しておらず、やりたいなと思っていました。長さもそれほどなく、ちょうどいいなと。シューマンは(弦楽四重奏曲が3曲あるうち)第2番はなかなか演奏されないんですよ。エクとしても弾いたことのない曲の1つで、これはぜひやってみようということになりました。

エクとして、(現代曲ではなく)全く初めてのレパートリーとは、めずらしいですね。それでは、どちらも初のプログラムということで楽しみです。


公演中止もあったコロナ禍での演奏への想いExcersior20200925(C)OkuboMichiharu_OK84252.JPG

今年はベートーヴェン生誕250年でしたが、新型コロナウイルス感染症のため多くの演奏会が中止や延期になりました。エクも、6月の東京定期は中止、7月の札幌定期で公演が再開できたということでしたが、この期間のこと、演奏会ができるようになった後の時のお気持ちをお聞かせいただけますか。
西野:なにもかも本当に初めてのことでした。2月の終わりのコンサートはぎりぎり開催できたのですが、その後はどんどん延期になったり中止になってしまって、心にぽっかり穴があいたようになりましたけど、過ぎてみたら、自分にとっても、クァルテットにとっても、空白の2か月間は大変いい時間だったと思います。ああスローライフっていいなと(笑)。100%は笑えないですが、マイナスの数か月間ではない。みんな同じ境遇だし、もっと大変な方もいっぱいいる。そうなったらなったで、自分の今後のためになること、今までの疲れをほぐす時間など、色々なことに使えると思えば充実していました。活動開始してからは、久々にみんなに会って、ドキドキしましたし(笑)。
コンサートは、やはりみなさん待ちに待ったという感じが、ひしひしと伝わってきまして、それはすごくうれしかったですね。こちらも以前よりも客席を覗き込むような感じで、そういう雰囲気が伝わってきました。お客さまの存在やホールの方の存在のありがたみを、改めて感じました。

コンサートを主催するこちらも、再開できた後は、コンサート1つ1つが貴重で尊い機会だなと思います。こうしてお客さまと同じ場所で音楽を共有できるのは本当にすばらしいことなんだと、コンサートを実施できる毎に感謝の気持ちがあるので、今のお話がすごく良く分かります。観客としては、私が7月にコンサートが再開して初めて伺ったのが、ハクジュホールでのインテグラのコンサートだったんですね。コンサートが聴けるというのはこういうことだったんだと、想像していた以上に客席で受けた衝撃が大きく、私にとっても思い出深いコンサートでした。
三澤: インテグラとしてコロナ禍で中止公演が続いた後、それが初めてのお客さまが入ってのコンサートだったと思います。6月に行った無観客でのオンライン配信では、本当にシーンとしている中で弾かなくてはいけませんでした。改めて、お客さまはいつも静かに聴いてくださるけど、すごい熱量を感じていて、それによって私たちがパワーをもらって演奏につなげられているんだなと感じました。お客さまの前で久しぶりに弾けた時、やはりそれが一番違うなと思いました。
築地:私も同じです。無観客の時は、客席からの、演奏する前の期待感というか、独特な雰囲気が感じられないのが寂しかったですね。

やはりみなさん、お客さまの存在を感じて、演奏していらっしゃるんですね。演奏会はお客さまと作っていくものなのですね。
エク&インテグラ一同:(大きくうなずく)


インテグラ、メンバーそれぞれを他己紹介

まだインテグラのみなさんをよく知らない方のために、他己紹介していただけませんか。
【第1ヴァイオリン三澤響果さんの紹介】
菊野:三澤は自分にすごく厳しいんですよ。追い込むタイプで、とても僕にはまねできない追い込み方をする。完璧主義者で、僕にはないものを持っていて、同じヴァイオリンとしてすごく尊敬しています。
山本:合わせで話しているときなど、人のことがよく見えているなと思います。人を分かっているというか、分かりすぎちゃっているというか。他人の内面を分析しているから、全部ばれている。4人の中では、ある意味「特別」です。
築地:完璧主義者とつながっているかも知れないんですが、例えば、飛行機のチケットを取る時に、すごく前にとっておかないと不安で不安で仕方ないというようなタイプの人です。
山本:あ、でもすごい民主主義で、独裁的な部分はゼロというか、むしろマイナスなので、僕たちにはすごく良いファースト・ヴァイオリンだと思います。

クァルテットの中での役割分担はありますか。
三澤:コンサートでトークがある時は、「やっぱり三澤でしょ?」と言われて、私がやります......。
山本:いやいや、やっぱりトークが一番上手だから。Integra_B.jpg

【第2ヴァイオリン 菊野凜太郎さんの紹介】
三澤:私と真逆というか、セカンド(・ヴァイオリン)にいるからこそ輝ける人材ナンバーワンという感じです。「輝きたい」度がすごすぎて、たまに「ちょっとやり過ぎ!」と思うこともあるけど、やりすぎってすごいじゃないですか。だから、暴れる担当。セカンドが暴れてくれるのを見て、「あ、暴れてくれている!」と思って、私は冷静にいけるというか。ファーストは、すごくがんばらなきゃと思うんですけど、セカンドが動いてくれているから、私はそんなにがんばらなくてもいいんだと安心できますね。
山本:ヴァイオリンの2人がいいバランスだと思っています。練習の時に、一度入れ替えてみたことがあったんですけど、とたんに二人とも輝きを失ってしまって(笑)。ファーストとセカンドを交替する団体もありますが、僕たちはファーストとセカンドの役割が全然違って、二人とも本当に向いている方をやっているんだなと思いました。
同じ内声としては、結構、緊張感を持ってやることができているように思います。「一緒に協力してやろうね」と手をつないでいく感じでは全然なくて、音楽を創るという目的は同じだけど緊張感を持ってやりたいな、というのはあって、菊野のキャラクターのおかげで、それができているような気はします。
築地:ファーストとセカンドが全然キャラが違うので、一緒に弾いているとすごくおもしろいですね。菊野くんは、その日によってやることが違うので、それがいいなと思います。

【ヴィオラ 山本一輝さんの紹介】
三澤:これも名前をつけるとしたら、クァルテットの中で「ナンバーワン熱い男」って、心の中で呼んでますね。外見からは分かりにくいかもしれませんが、音楽に対しては、一緒に弾いていたら熱すぎて、たまに私が冷静すぎるのかなと思うくらい。とにかく音楽が好きなんだということが一番伝わってくる。「こうしよう」と弾く感じではないんですけど、本当に「好きなんです」というのが中から伝わってくるので、そういう意味では、控えめに見えて、熱い男ナンバーワンですね。
築地:同じ内声でも、菊野くんは山本くんと正反対という感じ。感覚派と理論派、すごくざっくりいうとそういう感じです。私は、頭を使うのがあまり得意ではないので、自分にできないことができている感じですごいですね。
菊野:確かに、うちのクァルテットで一番、理論的に音楽を理解しようという努力をしている人です。なんだか、合わせと本番と全然違うんですよ。合わせの時は理論に基づいてやっているんですが、本番になると急にサイクロンみたいに、こっちを巻き込んでくるんです。冷静に分析した上で巻き込んでくるのが、一輝くんのオンリーワンの音楽性みたいなところだと僕は思っています。

【チェロ 築地杏里さんの紹介】
三澤:唯一の女同士ですが、女って中身が見えないじゃないですか。一番ミステリアスな部分が多いです。私は、合わせの時も本番の時も、菊野くんと山本くんはこうしてくるんだろうなという、なんとなくの予想がつくんですけど、杏里ちゃんは「意外!」と思うことが多いかもしれません。先程、私はみんなの内面を見ていると言われましたが、一番私が解読できていない人。だから、これからもっと中身を見ていけたらと思っています。
菊野:間違いなくミステリアスナンバーワンですね。謎が多いなといつも思っています。演奏では、音楽を組み上げる上での、包容力のようなものがすごいんですよね。束縛されない感じで、僕が自由に弾ける。チェロは、主導権を握ることが多く、そこをガチガチに縛る人もいると聞きますが、全く違って大らかな、そういうチェロが弾ける人だと思っています。
山本:支配的なチェリストではないですね。それから、本当に思考が読めないというか......、本番でたまに信じられないミスをする時があって、普通はミスする時は、こうなったからこうなったんだろうと想像できるのですが、なんでそうなったのか分からないことが起きるからそういう意味でもミステリアスっていうのが正しいかなと。
築地:それについては、自分でも謎ですね。恐ろしいですね。


インテグラの目指すもの

チラシの裏面のメッセージにも、エクのみなさんのように長く活動をしていきたいです。と書いてくださっていますが、クァルテットとしてのこれからの目標を教えて頂けますか?
山本:自分たちが変わってきて、今は転機なのではないかと思っています。これまでは、先生のレッスンを受けて、指導を受けると「なるほど」と、その通りにやってきたんですが、1年前ぐらいから、「それは違うのではないか、自分たちが演奏するというのはどういうことなのか」と話し合うようになってきました。クァルテットとして良いクァルテットになりたいというか。自分たちで音楽を創っていけるようになってきたと思いますので、「もっと4人で音楽を創る」ということが目標かなと思います。
菊野:今までは、学生としてレッスンを受けて、先生がいいと思ったものを、自分たちもいいと思って創っていたんですけど、本当の完成形はそこじゃないのかもしれないぞと思い始めていて、今の目標としては、クァルテットとしての目標を目指すというよりは、「クァルテットの完成形は何かを知りたい」みたいな。その段階です。一般的に言われている良いクァルテットというのは、なんとなくは分かっているつもりなんですけど、本当にそうなのか、ということを疑問に思い始めているところです。

すごく真摯に取り組んでいるという事が伝わってきます。結成して6年ですか。エクのみなさんは、その頃のことを思いだして、なにかアドバイスなどございますか。
西野:みなさん、おいくつなんですか?
山本:僕とチェロの築地さんが24歳で、ヴァイオリンの2人が22歳です。
エク:(口々に)若い!!この齢で結成6年目とはすごいですね!
大友:6年目だとコンクールを受けまくっていたよね。
西野:もっと目先のことに向いて......目標が、現実的なものだったよね。
吉田:ちょうど定期を始めたころです。
大友・西野:2001年からね。
西野:お話を伺っていて、色々と気がついていること、思っていることがすごいなと、ひたすら感動していました。他己紹介もですが、自分の言葉で人にものを伝えられることが、本当にすばらしい。4人のバランスがよく、それぞれキャラクターもあって(笑)。
三澤:エクセルシオの他己紹介も、ぜひお願いします!


エクセルシオ、メンバーそれぞれを他己紹介

【第1ヴァイオリン 西野ゆかさんの紹介】
大友:オンライン会議の画面に出ている名前(Yuka)のとおり、一人だけ「ゆか」なんですよ。なんというか。(注:他のみなさんの画面は、苗字かフルネーム)
吉田:ただ、「ゆか」。おもしろさは断トツですよね。本当に美しい音だし、尊敬するところは数々あるけれども、おもしろい。つっこみどころが満載。
大友:20年以上、本当に楽しくやらせてもらっています。ちょうど(インテグラの)みなさんぐらいの年齢の時、僕は、最初チェロのメンバーが抜けるということで呼ばれたのですが、なんだかびっくりしたんだよね。練習の間中、ずっとげらげら笑っていた気がする。
北見:ゆかさんは、ファースト・ヴァイオリンとしてすばらしいんですけど、おもしろくて、そこにギャップがあって、合わせでもいつも笑っています。

【第2ヴァイオリン 北見春菜さんの紹介】
大友:北見さんは、去年の5月から正式メンバーになって、まだ1年半ぐらいしか経っていないんだけど、去年1年の間に、(今エクとして取り組んでいる)ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲のうち、半分ぐらいは演奏しているんだよね。
吉田:いやー、本当にすごいですよ。半端ないがんばり屋さん。根をあげず、次から次と新しい曲をやっていかなくてはならない中、睡眠時間、何時間だっけ⁇
西野:コンサートにお父様がよくいらしていただけるんですけど、深夜、音が聞こえてこないと見に行くと練習室で春菜がひっくり返っている時があるとおっしゃって。家が遠く、朝出る時間が早いので、寝てるのかなと心配になります。春菜ちゃんも見た目と違って、わりと男らしい。なので、体育会系のこの状況にくらいついていて。真面目というのが、これほど誉め言葉になる人もいないんじゃないかと思います。私とは14歳離れているので、もう介護みたいな感じで(笑)。齢が違っても一緒にクァルテットを組んだんだから、同じステージにいるんだよと何度も言ってますが、リハーサル室から出ようとするとさっとドアを開けてくれたりします。

【ヴィオラ 吉田有紀子さんの紹介】
西野:この人も、またおもしろい人で。
大友:また、違うおもしろさをお持ちなんです。ちょっとせっかちで、これがまたおもしろい。
西野:人を巻き込まないせっかちさん。自分自身でせっかち。
吉田:せっかちだけど、テンポが速くなるのは好きではないよ。
大友:まあ、いつもいつも非常に頼りにしています。
打ち上げのことなどもいつも吉田さんがお声をかけてくださいますね。
西野:そう、お酒担当でもあります。

【チェロ 大友肇さんの紹介】
吉田:ありがとう!!
大友:何が??
吉田:本当に頼りっぱなしという感じです。だいたい大友さんがエクのいろんなことをまとめてやってくださって、演奏もそうなんですけど、なんかもうお父さんですよ。
大友:4人で移動していると、俺が先生で3人が教え子に間違われるよ。「あ、先生」って。
吉田:貫禄があるよね。

大友:エクは、みんなで演奏以外の役割をきちんと決めてやっています。会社としての細かいことは僕がやっていて。吉田が楽譜やスケジュールの管理、印刷物、ほかにも色々とやってくれていて。北見さんは、助成の書類を作ってもらったり、Facebookに動画を載せたり。YouTubeを担当してもらっています。ゆかちゃんは演奏(笑)。でも最近また、書類仕事を1つ受け持ってもらったりして、みんなで分け合っています。
三澤:西野さんのおもしろさが、あわせの時、楽しみです。
吉田:楽しみにしてください。
西野:隠します。
吉田:隠せないからっ!!

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リハーサルの進め方やレパートリーについて

インテグラからエクのみなさんに聞いてみたいことはありますか。
三澤:合わせの時は、誰が進めるというか、バランスよくみなさんが発言して創り上げている感じですか?演奏はすごくバランスがいい印象なんですけど。作っているときはどうなのかな、と。
吉田:みんなそれぞれ言って、弾いて、進めていますね。誰かひとりが進めるということはあまりないかな。現代曲は、大友さんがリードすることが多いですね。
三澤:エクセルシオさんの十八番はなんですか?
大友:結局、ずっとベートーヴェンをやっているから、ベートーヴェンかな。なるべく色々な曲をやるようにしているけど。
西野:中心になるのはベートーヴェンで、繰り返しやっていきたいけど、他にも名曲はたくさんある訳で、ロマン派など演奏すると、また全然違う思考になるというか、音色も変わるし創り方も違うから、やはり色々なものに取り組むことは、大事ですよね。それぞれが違うと思うけど、好きな曲はたくさんありますね。現代曲は大友さんが推すので。推すし、いい曲はあると思うので、ぐっとこらえてやります(笑)。インテグラは、ベートーヴェンがすばらしいと大友さんから聞いたんですけど、自分たちの特色がアピールできるのはどんな曲だと思いますか。
菊野:ついこの間、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番Op.131を演奏したのですが、この曲は僕たちにはまっているんじゃないかなと個人的には思います。
山本:あとは、何回も弾いているのはシューマンの第1番と、そして何回もは弾いていないけど、バルトークの第2番も、変な言い方ですが、ウケないことがなかった。このあたりが僕たちのレパートリーなのかも知れない。


第一生命ホールの印象

インテグラのみなさんは、第一生命ホールで演奏するのは初めてですよね。先日、公演を聴きに来てくださっていましたが、ホールの印象などありましたら。
三澤:とてもいい響きですね。大きなホールですごく響いているんですけど、ぶわーと広がる感じではなく、音にフォーカスされているようで。室内楽にあっているホールで、聴きやすかったので、そういう意味では楽しみです。

ありがとうございました。それぞれの弦楽四重奏曲の聴き比べ、そしてメンデルスゾーンの八重奏曲での共演を楽しみにしています。