ニューイヤーコンサート2006
~ウイーンの香りに包まれて~
報告:杣野祐子
投稿日:2006.01.24
開演前、クラリネットの音合わせをしてらっしゃる演奏者を見ると、偶然にも知人で、まずびっくりしました。オーケストラ等で活躍されているとは聞いていたのですが、コンサートにはお伺いしたことがなかったので、笑顔で開演を待つ様子を拝見し、私まで嬉しくなりました。
演奏が始まってからは新春らしい楽しく華やかな旋律を楽しんでいると2時間はあっという間ですね。「タイス」の瞑想曲は、穏やかなメロディーが好きで就寝前に聞いていたりするのですが、生の演奏で聞くと、やはり歌劇の曲だけあって、同じ曲とは思えない迫力でした。チャイコフスキーの組曲は、初めて聴いたのですが、今で言うと、チャイコフスキーによるモーツアルトの「カバー」であり、「コラボレーション」なんですね。いつの時代も、音楽の作り方には共通点があるのだなあと興味深く思いました。どの曲も明るく晴れやかで、本当に楽しめました。そして、指揮者の沼尻さんのユーモラスなパフォーマンスと軽やかな口調も会場全体を盛り上げてくれましたね。
曲自体の話ではないのですが。晴海トリトン、並木のイルミネーションがとてもきれいでした。動く歩道もあって駅からもアクセスしやすいですし、ホールの大きさもちょうどいですね。ただ、トリトンスクエアのお店は5時半開店のところが多くて、7時開演のコンサートの時は、5時に開店してくれたら早めに着いて食事をしたり一休みしやすいのでは、と思いました。
公演に関する情報
ニューイヤーコンサート2006
~ウイーンの香りに包まれて~
日時: 2006年1月20日(金)19:00開演
出演者:指揮:沼尻竜典、トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ
演奏曲:
W.A.モーツァルト:歌劇「フィガロの結婚」K.492より序曲、
チャイコフスキー:組曲第4番ト長調Op.61「モーツァルティアーナ」、
J.シュトラウスⅡ:喜歌劇「こうもり」序曲、行進曲「ペルシャ行進曲」Op.289、
マスネ:歌劇「タイス」より瞑想曲(独奏 佐 利 恭子)、
J.シュトラウスⅡ:ワルツ「春の声」Op.410、ポルカ「浮気心」Op.319、
ワルツ「皇帝円舞曲」Op.437、ワルツ「美しく青きドナウ」Op.314