ティーンエイジャーコンサート2005
~十代だって癒されたい!~
報告:友香(ゆか)
投稿日:2005.06.23
~ティーンエイジャーコンサートスタッフレポート その1 「準備から当日まで」~
ティーンエイジャーコンサートプロジェクトは、2004年の7月から始まりました。私は高校受験勉強の渦中。そんな事を知る由も無く・・・。
そして今年の3月末、中学校を卒業したばかりの私は同級生の誘いからこの企画に飛び入り参加しました。もちろん予備知識も全くと言っていいほど無く、ましてや吉野さんの演奏すら聞いた事がありませんでした。今考えるとお恥ずかしい限りです・・・。
裏話な展開になりますが、コンサートのblogをご覧になられている方はご存知の内容も多いかと思われますが、ティーンエイジャーコンサートスタッフとしての視点からレポートします!
[準備期間]
先輩方の7月からの努力の足手まといにならないように、と必死で仕事をこなしました。最初は言われた事をやる、という感じだったけど、段々と慣れていく内に自主的に自分のすべき事をきちんと出来る様になったと思います。
コンサートを作るというだけあって、なかなか軽はずみな行動が出来ないもの。慎重に、かつ自主的に判断するのは難しい面もありました。だけど、自信を持って一生懸命に取り組む先輩方の姿を見て、私も頑張ろう!と取り組んできました。
もちろん、何もかも高校生で出来るわけがありません。自分達で動きながら大人の意見を参考にしてより良くしていく・・・それがこの企画のポイントだったと思います。
では私が関わった仕事について紹介します。
仕事①スクラップ
コンサートについての記事をスクラップする時は本当に面白かったです。「どんな風に書かれてるのかな。」とか「うわーこんなにいっぱい!」とか思うところは色々あったのですが・・・。新聞や雑誌など、いろんなところに記事があって驚かされてばかりでした。皆さんの中にもご覧になられた方がいらっしゃったと思います。
仕事②取材
まだ加わってまもなくの頃でしたが某新聞社の取材を受けに行きました。もちろん私は全然話しませんでしたが・・・;「笑顔を大切に!」をモットーに乗り切りましたっ。ここでの発見は先輩方の場慣れした雰囲気でした。「緊張する~;」と言いながらも記者さんの鋭い質問にきちんと答えられていて、かっこよかったです。その後、高校の友達にその記事を見て行きたくなったという子がいて、本当に嬉しかったです!(私は全然取材の役に立ってなかったけど)
仕事③広告営業
パンフレットを印刷に出す費用を稼ぐため、広告を寄稿していただこうことになりました。パンフレットには「月島もんじゃ振興協会」様より広告を寄稿していただきました。ありがとうございます。
しかしここまでの道のりは長かったのです。事ある毎に広報スタッフで色々なお店を回ったけど(何軒かなぁ・・・30店は回ったと思います)振られ、振られ、また振られ・・・。
[何分社会の仕組みをよく分かってない高校生。今思うともっと考えてから行動するべきでした。無駄な労力と時間を費やしてしまいました。だけど、そういう事を経験して失敗を次に生かすことが出来ればいいなぁとも思います。大人のスタッフの皆様は、そういう狙いを持って私達を自由に動かさせていたようです(笑)]
やはり、個人のお店やチェーン店は難しいものがあると気付き、地元という強みを生かして部活をさぼって「月島もんじゃ振興協会」様にお願いに行きました。快く引き受けてくださったと聴いたときは、私でも役に立つ事が出来たと思って嬉しくて泣きそうになりました。もんじゃを食べることも目的の一つとして来場された方もたくさんいらしたようですね(アンケート結果より)。皆さんはもんじゃを食べに行かれましたか?
仕事④ラジオ出演
某ラジオ局で10分程の枠をもらってPRして来ました。事前の打ち合わせで、楽しくワイワイっていう雰囲気を出して、という事でした。だけど皆初めてのラジオ出演。楽しい事は楽しかったけど緊張もしました・・・。
それでもやはり皆役者(?)ですねっ。そんな事は微塵も感じさせずにきちんと話せていました(笑)後から自分で聴いてみるとものすごく恥ずかしかったですが・・・。お聴きになった方がいらしたら嬉しいです。
仕事⑤アンケート制作
私は手伝ったくらいなのですが、アンケート一つとは言え、とても大事なものだと気付きました。私はコンサート等に行くと時間があれば書きたいと思いますが、家族は面倒くさがる方。つられて面倒だよなぁ・・・と思って書かないことも多いのですが、自分達で作ってみるとどうして必要なのかが分かりました。
例えばどうしたらアンケートを書いてくれるだろうかという問題。なるべく選択肢を設けて簡単に答えられるようにしました。その効果も充分あったようで、当日は多くの方がアンケートにご協力してくださいました。それだけでも嬉しいのに、コメントの所にびっしりと感想が書いてあると悩んだ甲斐があったなぁ・・・と思いました。また改善点を指摘して下さる方もいらして、とても参考になりました。
仕事⑥パネル展示
これは先輩が主体となって進めていたのですが、どういう風に展示するのかと言う事で色々悩みました。言葉で説明するのは難しいのですが、立て札みたいな物にするか、譜面台にするか・・・三つほど候補が挙がっていました。
結局、楽譜は譜面台に、その他は・・・あれは何と言えばいいのでしょう・・・白いダンボールのようなパネルに貼る事になりました。どうすれば注目されるか、見やすいか、倒れないか。皆で意見をぶつけ合って試行錯誤しました。写真を一つプリントアウトするにも、貼れる枚数が限られているので、先輩方は遅くまでディスプレイと睨めっこしていました。満足していただけたのでしたら幸いです。
仕事⑦パンフレットの折込
パンフレットに一つ一つ流れ作業でチラシを折り込んでいきました。個人的にそういう単調な作業が好きなので全然辛くなかったです。その折り込むためのチラシの枚数を700枚数えて揃えるのもほとんど一人でやったのですけど、熱中しました・・・。やっぱり単調作業好きなんだなぁと一人で思ったりしました。興味あるコンサートの案内はありましたか?
仕事⑧何といっても口コミ
地元で同じ中学校だった子を見かければ、とにかく宣伝!必ずチラシや関係資料は携帯していました(笑)高校での自己紹介では「こういうコンサートのスタッフしてます!」って言いました(笑)だけど、思うように簡単に来てくれるはずもなく・・・。それでも!なかなかいい返事がもらえなくてもめげない!それが重要ポイントでした。なんて言ったって私たちの裏テーマは「来る者は拒まず、去る者は追え」でしたからね。
[コンサート当日]
前売り券が完売した事を聞いて、嬉しくてたまりませんでした。当日券で入る予定の方には大変申し訳なかったのですが・・・。会場の最終チェックをして、ゲネプロ(本番前の通し稽古)見学。広報のティーンスタッフ3人で吉野さんの華麗な生演奏を堪能しました。一番いい席に座って、「まるで私達だけのためのコンサートみたい」と思いつつ、はしゃぐ間もなく聴き入ってました。
いよいよ開場です。笑顔でお客様をお迎えする事。それが第一です。お客様の多さに驚きつつも心から喜びながらお迎えできました。BST(バックステージツアー)に参加をご希望される方が予想以上に多くてスタッフ一同大慌てでした。残念な事に人数、時間の関係等でお断りしてしまった方が大勢居ました。本当にごめんなさい!そしてひと段落してモニターで状況を見ていました。ティーンスタッフは「笑顔が強張ってるね。」で意見が統一されました。そして公演終了。気持ちのいい疲労感、達成感で満たされました。それと、本当に終わっちゃったんだな・・・という寂しさも。
公演に関する情報
〈ライフサイクルコンサート15〉
ティーンエイジャーコンサート2005
~十代だって癒されたい!~
日時: 2005年5月14日(土)16:00開場 17:00開演
バックステージツアー(16:10~、16:20~)
出演者:吉野直子(Hrp)
演奏曲:
第一部「ハープ大解剖」
パッヘルベル:カノン
サルツェード:つむじ風
トゥルニエ:ジャズ・バンド
ルニエ:いたずら子鬼の踊り
ハチャトゥリアン:「トッカータ」より
映像を取り混ぜながら、ハープの秘密を探ります。
第二部「耳を澄ませて聴いてみよう」
シェ―ファー:アリアドネの冠
デュセック:ハープのためのソナタ変ホ長調 作品34-1 より、第3楽章
ワトキンズ:火の踊り
サルツェード:古代様式の主題による変奏曲 作品30 ほか
*ハープの豊かな響きを心ゆくまでお楽しみください