ティーンエイジャーコンサート2005
~十代だって癒されたい!~
一昨年に続き2回目となったティーンエイジャーコンサート。
まず、とってもうれしかったことはチケットが完売し多くのティーンエイジャーがホールに足を運んでくれたことである。
今回の新趣向としては、開演前に日頃みることのできない舞台裏を見学するバックステージツアーが行われたことだろう。多くの方の参加があったようであったが、短時間に要領よく案内してくれたスタッフに感謝したい。
演奏会は、パッヘルベルの「カノン」により、ハープの世界に誘われていった。
第1部テーマは、ハープ大解剖。ハープの各部がスクリーンに映し出され、色々吉野直子さんが解説して下さったのも興味深いものだったが、私として面白かったのは、ハープの足技であった。ハープというと、優雅というイメージが強いが、水上を泳ぐ白鳥のように、ハープもあまり見えない足元では大変な運動があることを実際にみることができた。
第2部の「アリアドネの冠」では、吉野さんの1人2役。ハープ弾きながら、周りの打楽器を演奏した。素人目には、色々なハープの弾き方があったように思えたし、ハープを小太鼓の撥で叩いたりハープの面白い演奏の仕方をみたように思えた。それと、時折聞こえる人の咳やチラシのこすれる音が客席から聞こえても、妙にこの音楽に馴染んでしまうのがおもしろい。2部で私が好きだと思った曲は、デュセックの「ロンド」である。
また、最後のアンコール曲にのせての、スタッフの紹介がスクリーンに映し出されとても面白かったが、読むのが遅いのか全文を読むことが出来ず残念であった。コンサートのいろいろな仕掛けも面白くとても楽しいコンサートだった。次回も楽しみにしている。
【TANスタッフより】
井出さんは、コンサートの表方、オープンハウスなどのイヴェントのサポーターとしてもご活躍いただいています。今回はお客様としていらしてくださったのですが、演奏会が終わりロビーにでてこられるや否や「今回書かせて!とっても良かった」とおっしゃってくださり、とてもうれしく思いました。 (チケットをご購入の上で、モニターレポートにご参加くださった方には、後日他のTAN主催コンサートへ1度ご招待させていただいております)
公演に関する情報
〈ライフサイクルコンサート15〉
ティーンエイジャーコンサート2005
~十代だって癒されたい!~
日時: 2005年5月14日(土)16:00開場 17:00開演
バックステージツアー(16:10~、16:20~)
出演者:吉野直子(Hrp)
演奏曲:
第一部「ハープ大解剖」
パッヘルベル:カノン
サルツェード:つむじ風
トゥルニエ:ジャズ・バンド
ルニエ:いたずら子鬼の踊り
ハチャトゥリアン:「トッカータ」より
映像を取り混ぜながら、ハープの秘密を探ります。
第二部「耳を澄ませて聴いてみよう」
シェ―ファー:アリアドネの冠
デュセック:ハープのためのソナタ変ホ長調 作品34-1 より、第3楽章
ワトキンズ:火の踊り
サルツェード:古代様式の主題による変奏曲 作品30 ほか
*ハープの豊かな響きを心ゆくまでお楽しみください