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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

高木綾子

昼の音楽さんぽ 第4回
高木綾子 フルート・リサイタル

平日お昼の60分間、コンサートを楽しんでみませんか?
3月の「昼の音楽さんぽ」にご出演いただくのは、実力派フルート奏者の高木綾子さんです。

どなたにも気軽に聴いていただきたい。

先日聴かせていただいたデビュー10周年記念コンサートは、大曲を並べた聴きごたえのあるプログラムでした。今回「昼の音楽さんぽ」では、趣きを変えて、聴きやすいプログラムを用意してくださいましたね。

高木:フルートの曲ももちろんですが、「チャールダッシュ」や「愛のあいさつ」など誰もが知る名曲を入れ、どなたにでも気軽に聴いていただけるようにと考えました。ドップラーは、フルートのための曲をたくさん作ったフルート奏者で、この楽器の良さを前面に押し出した作品が多いですね。世に出ていない曲もたくさんあって、この「3つの小品」は私も初めて演奏する曲です。ベームもフルート奏者であり、ベーム式フルートという、現代のフルートの基礎を作った人でもあります。この「グランド・ポロネーズ」はフルートの超絶技巧が盛り込まれていて、いかにもフルート奏者が難しく書いた曲なのですが、聴いている人には難しく聴こえないんですよ(笑)。

高木さんご自身もお子さんをお持ちでいらっしゃいますが、この「昼の音楽さんぽ」は、子育て中の主婦の方など、平日のお昼にしか出られない方にも音楽を楽しんでいただきたいという思いから託児も用意しています。

高木:子どもがいると本当に時間をとられますよね。私は働くために子どもを保育園に預けているので自分の時間があるというか、逆にないというか・・・。でも一日中ずっとお子さんと一緒、というのも本当に大変だと思います。そんな方の息抜きになってくれればいいですね。音楽を楽しんでくださればいいし、もし気持ち良くなって寝てしまっても、それはそれでいいと思いますし。

ご自身はどんな時間の使い方を?

高木:月曜日から金曜日までは、朝から夕方まで学校でフルートを教えているので、練習の時間を取るのは本当に大変です。でも日曜日だけはコンサート以外の仕事はなるべく入れずに家族と過ごすようにしています。

フルートを習っているお子さんに何かアドヴァイスをするとしたら?

高木:練習はいやなものですが、継続は大事ですから、5分・10分と短くてもいいから毎日やるといいですね。今日はいっぱい吹きたいという日は長い時間練習すればいいし、今日は吹きたくないなという日は自分の好きな曲を吹いたらいいんじゃないかなと思います。私自身は、小さい頃、毎日フルートを2時間、ピアノを1時間練習しないと遊んじゃダメと言われていて・・・母の記憶ではフルート1時間、ピアノ30分だったそうですけど。吹いたものをカセットテープに録って、その録音を流してこっそり遊びに行ったこともありました。もちろん母にはバレていたそうですが(笑)。

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子育てをしながら3つの学校でフルートを教え、ご自身の演奏活動もある中、コンクールの審査員も務める・・・そんな忙しい生活の中、梅干しは毎年ご自分で作るなど、充実した生活ぶりを楽しそうに語ってくださいました。デビューしてから10年、人気アーティストであり続ける秘密を垣間見た気がします。コンサートをお楽しみに!

[聞き手/文 田中玲子]