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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

小川典子© 満田聡

小川典子

育児支援コンサート~子どもを連れて、クラシックコンサート
小川典子(ピアノ)に聞く

子育てまっ最中のお母さんお父さん、お子さんといっしょにコンサートホールへいらしてください!早春の人気企画「育児支援コンサート ~子どもを連れて、クラシックコンサート」の季節です。出演メンバーから、小川典子さん(ピアノ)にお話をうかがいました。

子どもたちも、大人にも 絵本とピアノ五重奏のすばらしい響きあいを!

親子でいっしょにコンサートを聴くだけではなく、子どもも大人も飽きない仕掛けがいろいろのステージなのです。まず前半、幼稚園までのみんなは〈子どもスタジオ〉へ。弦楽四重奏「道」クヮルテットのメンバーが、楽器の面白さを知ってもらうワークショップ&ミニ・コンサートでみんなを迎えてくれます。「子どもさんがいるメンバーもいますし、このような活動を重ねている人たちですから、きっとうまく接してくれますよ!」と小川さん。「道」クヮルテットが子どもたちの柔らかい好奇心を全開にしてくれているあいだ、小学生~大人の皆さんはホールで〈小川典子ピアノ・リサイタル〉でトークと演奏をじっくりと楽しんでいただきます。「モーツァルトのソナタからいくつかの楽章を。それにショパン、シューマン、リスト‥‥と、生まれた年も近いお友達同士の作曲家たちを(笑)」

後半は親子いっしょのコンサート。小川さんと弦楽四重奏のステージに続いて、大スクリーンに素敵な絵本を投影しながら、場面にぴったり合った音楽を生演奏で(!)とぜいたくな「音楽と絵本」も毎年大好評です。

今年は、林明子さんの絵本『こんとあき』(福音館書店)。かわいい女の子のあきちゃんを、赤ん坊の頃から見守っているきつねのぬいぐるみ、こん。ずっといっしょに遊んでいるうちにほころびてしまったこんを直してもらおうと、小さな二人は汽車に乗っておばあちゃんの住む砂丘の街へ‥‥。心の優しい通い合いに、大人もじわっとくる名作絵本です。「私も子どもの頃、熊さんのぬいぐるみをかわいがって、寝るときもいつもいっしょでした。『こんとあき』でも、ぬいぐるみを抱きしめて旅をする女の子の気持ちに乗り移ることができる気がしたんです」

スクリーンに合わせて、いろんな音楽が絵本の世界を広げてくれます。「ピアノ五重奏曲もありますし、私が実際に子どものころ発表会で弾いていたピアノ曲なども‥‥」とのこと。あ!これは私も弾ける!なんてお子さんも多そうな曲もあるのでお楽しみに。「場面と合ってると思いますよ!絵本の前には有名なピアノ五重奏曲からも聴いていただきますし、私も「道」クヮルテットの皆さんといっしょにできるのを純粋に楽しみにしているんです」と小川さんも意欲たっぷり。ホールでお会いしましょう!

kontoaki.jpg kutakutakun.jpg 左:「こんとあき」(福音館書店)/右:小川さんのクマのぬいぐるみ

[取材・文/山野雄大]