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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

シューマン・クァルテット

クァルテット・ウィークエンド2014-2015
シューマン・クァルテット

シューマン・クァルテット インタビュー
ドイツ期待の気鋭ヴァイオリニスト、
エリック・シューマン率いる弦楽四重奏団



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晴海にデュッセルドルフからシューマン一家がやって来る。兄のエリックが第1ヴァイオリンで、弟のケンが第2。チェロは末っ子のマークが務める。ヴィオラの紅一点リサ・ランダルは、ちょっと厳しい隣のお姉さんという役回りかしら。

シューマン兄弟の親しみやすい風貌や次男坊の名からお察しのように、お母さんは日本人ピアニスト。ちなみに作曲家、ロベルト・シューマンは、晩年をデュッセルドルフで過ごしている。「シューマンとは靴屋という意味で、さほどめずらしい姓ではありません。お父さんはヴァイオリニストで、名前はロベルト(笑)。歌手だったおばあちゃんは、もちろん、わかってつけたんでしょうね」(以下カッコ内は、エリック談)

となれば『サウンド・オブ・ミュージック』のトラップ家のようにシューマン一家で音楽をし、子ども時代から弦楽四重奏を弾いてきたのかと思えば、どうも違うらしい。「私はソリストとして活動していて、弟たちが別の2人と弦楽四重奏を始めました。メンバー交代があり、7年前に私に声がかかったのです」

ドイツ期待の気鋭若手ソリストとして活動を始めていたエリックだが、クァルテットに加わるや、アッという間にその魅力に取り憑かれた。偉大な独奏者は偉大な室内楽奏者で、弦楽四重奏に専念し学んだことは多かったというエリック、ソロかクァルテットかどちらかを選ぶなら、とたずねると、「そんな状況に追い込まれていないのがありがたいです(笑)。本当に二択となったら、私の心としては弦楽四重奏でしょうね」

[聞き手/文 渡辺和(音楽ジャーナリスト)]