日時 |
2023年12月13日(水)・14日(木) 9:45~10:35/10:45~11:35/11:45~12:35 |
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出演 |
三味線 簑田 弘大/新保 有生(コンサート:笛)/長井 麻江/坂部 奨馬/桐生 怜奈 |
概要 |
対象者:1年生 人数:216名 助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
■三味線体験(2日間)課題曲「さくら」
■ミニコンサート
♪三世 並木 五瓶 作詞/四世 杵屋 六三郎(六翁)作曲:「勧進帳」より(抜粋)
【レポート】
昨年に引き続き、日本音楽集団の三味線奏者、簑田弘大さんを講師に迎え、中学1年生対象の2日間にわたる三味線の体験と鑑賞のアウトリーチです。
簑田さんの楽器の構え方からはじまる丁寧な説明が始まると、4人で1グループとなっている生徒のもとへアシスタントの方々が分かれて補助します。その後、課題曲の模範演奏が終わると、いよいよ生徒たちの体験です。まずは基礎練習から。 最初は音が出た喜びに緊張がほぐれ笑顔がこぼれていた様子でしたが、楽譜を目で追いながら、右手・左手が同時に別々の動きをする、普段の生活にない演奏中の所作は、大変な様子でした。全員で合わせて練習したり、個人練習時間では講師の方に質問したり、友達に聞いたりしています。課題曲の練習では、明日は通して曲が弾けるようになりたいという気持ちが表れているようでした。
翌日は講師の方々とも打ち解けた様子で元気に挨拶。筋肉痛になった話をしたり早々に練習していいのかと聞いてきたり、昨日の充実感と今日のこの時間をとても楽しみにしていた様子が伝わりました。
最初に前日の振り返りをし、課題曲の練習開始です。途中で2グループにわかれてお互いの演奏を聴きあったりしました。最後は、課題曲を全員で合わせて演奏です。難しかったけど最後まで曲を通して演奏した楽しさと達成感が伺えて、演奏が終わると自然と拍手が沸き起こりました。 その後は、講師の方々の三味線、歌、笛による「勧進帳」より抜粋の鑑賞です。ご自身の楽器ではなく学校の楽器を手にして、演奏する講師の方もいました。生徒たちは自分たちの演奏した音色、音量との違いに驚き、その迫力に圧倒されていました。
最近では三味線などの和楽器を使用するアニメ等が増えていて、無意識のうちに、生徒たちには身近な楽器(音色)になっています。今回のアウトリーチを通してより音楽に親しみを持ってもらえると嬉しいと思いました。
(トリトンアーツ スタッフ)
【生徒たちのアンケートより】
●「勧進帳」の演奏は、実際に目の前で見てとても迫力があって圧倒されました。映像で見るのと違って驚きました。
●左手を使ったり、右手を使ったりしてゴチャゴチャで難しかったけどわかりやすく教えてくれたので楽しく弾けました。
●ミニコンサートの演奏で指の動きが早くて、曲もテンポの速い曲でびっくりしました。
●コンサートでは1人1人の手の動きや表情に見入ってしまった。
●わからないときにすぐに講師の先生が教えてくれたのでがんばれた。