日時 | 2023年7月10日(月)10:45~11:30 |
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出演 |
金管五重奏団 バズ・ファイブ [松山萌/金子美保(トランペット) 友田雅美(ホルン) 加藤直明(トロンボーン) 石丸薫恵(テューバ)] |
概要 |
対象者:4年生 人数:87名 助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪H.カーマイケル:スターダスト
♪久石譲:ジブリメドレー
♪L.アンダーソン:ラッパ吹きの休日 (トランペット紹介)
♪W.A.モーツァルト:ホルン協奏曲第1番より第1楽章 (ホルン紹介)
♪L.デンツァ:フニクリ・フニクラ (テューバ紹介)
♪H.フィルモア:ラッサストロンボーン (トロンボーン紹介)
♪M.アーノルド:金管五重奏曲より第3楽章
アンコール/♪M.ウィルシュ:おおシャンゼリゼ
【レポート】
夏真っ盛りの7月、久松小学校4年生の皆さんに、金管五重奏団 バズ・ファイブの皆さんのアウトリーチ・コンサートをお届けしました。
1曲目で《スターダスト》を演奏しながら子どもたちの周りを練り歩いて登場。ムーディーな序盤から一変して軽快なテンポになるところから子どもたちも手拍子で参加。会場が一体となり、子どもたちと出演者の距離がぐっと縮まります。
つづいて金管楽器の音がでる仕組みについて実演を交えた説明がありました。唇をブルブル震わせた音がマウスピースを介して楽器に伝わるときれいな音になるのが面白かったようで、子どもたちは大爆笑。金管バンドや授業で楽器の事を知っている子も多かったようで、元気よく「その通り!」と合いの手を入れる子もいました。
2曲目の《ジブリメドレー》では、知っている曲を金管五重奏で聴くと新鮮に聴こえた模様。思わず「きれい!」と感嘆の声を漏らす子もいました。
各楽器をフィーチャーした楽曲を演奏しながらの楽器紹介コーナーでは、各楽器の特徴や、管の長さや楽器の重さ、音階をコントロールする方法など、クイズやたのしいお話も交えて紹介してゆきます。 紹介する楽器が1種類ずつ前に出てくるたびに「きたーっ!」「ぞう! ぞう!」「かたつむりー!」など次々に声をあげて、とっても楽しそう。
そして演奏がはじまると、隣りの子と顔を見合わせてクスクス笑ったり、一緒に吹く真似をしたり、「この曲、知ってる」「すげえっ!」など、各楽器の音色や演奏者の技を興味深く鑑賞していました。
最後に金管五重奏の為に書かれたアーノルドの《「金管五重奏曲」より第3楽章》を。
子どもたちが集中して聴き入る姿が印象的で、音楽の表情が変わるたびに顔の表情を変える子や、演奏者が何をしているのか指さし確認をする子も。
特にトランペットがミュートを使う所でびっくりする子が多く、「何か出てきた!」「音が違う!」とささやき合っている子たちもいました。
そして最後の最後に、子ども達からの大きな拍手に応えて、アンコール曲《おおシャンゼリゼ》が演奏されました。演奏者は立奏で各楽器のソロも有りの大団円。子どもたちは再び手拍子で演奏家と音楽と一体となります。肩や頭を音楽にあわせて揺らす子たちや、皆が裏打ちで手拍子する中でわざと表で拍をとって楽しむ子など、思い思いに楽しんでいました。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことからマスクをしていない子が多かった為、子どもたちの表情がしっかりと見えたことが感慨深かったです。
音楽を通して思いっきり笑い合えることの幸せをかみしめた45分間でした。
(トリトンアーツ スタッフ)
【子どもたちのアンケートより】
●みんなで力をあわせてきれいな音楽をかなでていてすごいと思いました。
●音をきいて泣きそうになったし、とってもすばらしいし、とってもきれいでした。
●指揮者がいないのに演奏がそろうのがすごいと思いました。
●私は金管バンドクラブに入っているので、たくさん練習して、バズ・ファイブの人たちのようにかっこよく吹けるようになりたいです。
●ひとつひとつの楽器の音色がとてもきれいで、全部の楽器が合わさるともっときれいで、とても心に残りました。