日時 | 2023年7月14日(金)9:20~10:05/10:20~11:05/11:10~11:55 |
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出演 |
マルシェ弦楽四重奏団 [藤代優意/内藤歌子(ヴァイオリン)福田道子(ヴィオラ)伊藤七生(チェロ)] |
概要 |
対象者:小学4・5年生 人数:99名 助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪ ボロディン作曲 : 弦楽四重奏曲 第2番 ニ長調 第1楽章 より
♪ モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク K525 第1楽章 より
♪ ハイドン:弦楽四重奏曲 第38番 変ホ長調 「冗談」 Op. 33-2, Hob.III:38 第3楽章 より
♪ ヤナーチェク:弦楽四重奏曲 第2番 「ないしょの手紙」 第3楽章 より
♪ ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 「ラズモフスキー第1番」 Op. 59-1 第4楽章 より
【レポート】
7月14日、中央区立京橋築地小学校の4・5年生を対象に、アウトリーチ「はじめてのクラシック~弦楽四重奏のコンサート」が実施されました。
マルシェ弦楽四重奏団によるコンサートは、ボロディンの「弦楽四重奏曲第2番」でスタート。演奏後はメンバーが各楽器を紹介し、それぞれの楽器がどう役割分担するのかを、今度はモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」で実際に聴いてもらいます。
続いては「指揮者がいないのに、どうして合わせられるのか」という弦楽四重奏の謎を、ハイドンの「弦楽四重奏曲第38番」を通して解明。児童からは「ほかの人の動きを見ながら弾く」「相手がどう弾きたいか考えて演奏する」など、素晴らしい答えが続出します。さらにヤナーチェクの「ないしょの手紙」では、まず曲名を伏せて演奏を聴いてもらいどんな印象を持ったか意見をきき、次に曲名を知った上で聴くとどうかという、イメージの広がりと変化を実感してもらいます。
最後はベートーヴェンの「ラズモフスキー第1番」。その堂々たる曲と演奏に、児童たちは弦楽四重奏の魅力をたっぷりと味わったようでした。
(藤本史昭)
【子どもたちのアンケートより】
●皆さんの音楽が重なって、踊っているような、遊んでいるような気がしました。
●ヴァイオリンとヴィオラとチェロの音がはっきり違った。すごくきれいだった。
●音楽とは何か、演奏とは何か、心とはなにか、きいたり見ることが出来ました。
●どんな歌かを想像するのが楽しかった。
●ちがう音が重なるときれいになって、さらに素敵な音楽になることを改めて思った。
●曲によって悲しい感じがしたり、にぎやかな感じがしたりして、とてもワクワクしました。
藤代優意(ヴァイオリン) Fujishiro Yui, violin 内藤歌子(ヴァイオリン) Naito Utako, violin 福田道子(ヴィオラ) Fukuda Michiko, viola 伊藤七生(チェロ) Ito Nanami, cello トリトン・アーツ・ネットワーク主催、2011年度室内楽アウトリーチセミナー修了生によって結成。(一財)地域創造平成24年度公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業・鹿児島セッション派遣アーティスト。これまでに鹿児島県内のほか、トリトン・アーツ・ネットワークと中央区内にてアウトリーチを行う。 2013年第一生命ホールオープンハウス、2014年三ツ星ベルトミュージックサロン、2019年東京文化会館、トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール、サントリーホール3館連携若手アーティスト支援「アフタヌーン・コンサート」、2021年清瀬子ども大学音楽の部出演。中央区区民カレッジ デビュー講座講師を務めた。 |