日時 |
2019年11月12日(火) ①9:15~9:45年中 ②10:00~10:20年少 ③10:35~11:05年長 |
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出演 | 吉野駿/松谷萌江(ヴァイオリン) 鶴友見(ヴィオラ) 饗庭萌子(チェロ) |
概要 |
実施会場:晴海幼稚園遊戯室 対象者・189名とその保護者 助成等:文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪ハイドン:弦楽四重奏曲 作品33 第5番より 第1楽章
~あいさつ、楽器紹介、クイズ~
♪シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
♪グラス:弦楽四重奏曲 第3番 「ミシマ」より 第4楽章
【年中・年長】
♪モーツァルト:弦楽四重奏曲 第14番より 第4楽章
【年中・年長】
♪チャイコフスキー:弦楽四重奏曲 第1番より 第4楽章
~みんなでうたおう~
♪どんぐりころころ【年少】
♪「きのこ」【年中】
♪あおいそらにえをかこう【年長】
【レポート】
3回の公演それぞれの反応を見せてくれて、どの回も元気よく、楽しんで鑑賞してもらえて良かったと感じました。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを同時に弾いて見せて(1人は本当に鳴らして、残りの2人は弾く真似)、誰が実際に弾いて、誰がダミーで弾いているか、クイズをしました。
子ども達は元気よく、質問に対しても、しっかり答えている姿が印象的でした。ヴァイオリンとヴィオラが混在して、ヴィオリとなってしまったり、とても可愛らしかったです。年長になると、このアウトリーチ活動を既に経験しているお子様が多いので、楽器名や特徴を知っているお子様が多かったです。ずっと聴いているのではなく、クイズ形式にすることで楽しく楽器の名前や音を勉強することができるので良かったと感じました。また、演奏者と子どもたちがコミュニケーションを取ることもできて、和やかな雰囲気で進行していました。
グラス(3曲目)では、子ども達にコの字型に並んで座ってもらい、その周りをぐるぐると歩き回りながら演奏しました。
モーツァルト(4曲目)では、コの字に並んでいる子ども達の真ん中に入り、様々な角度に向いて演奏をしました(椅子ではなく、実際に子どもと同じ目線になれるように床へ直に座る)。
演奏者が近い距離で演奏することで、音の響きや重なりなどを、より感じてもらうことができると考えました。また、普段味わうことのできない空気感や演奏中の呼吸・動きを見ることができたので、とても良かったと感じました。あの距離だから生まれる雰囲気や、より響きのあるダイレクトな音を感じてもらえたと思います。
チャイコフスキー(5曲目)では、子ども達は真剣に聞いていて、だんだんとゆっくりになってゆくところで、終わりと勘違いしてしまって拍手をしかけましたが、曲はまだ終わりではなく、とても速い演奏が続いたことに驚いて、思わず音にあわせて頭を振りながら歓声をあげていました。
鑑賞の最後に、カルテットの演奏にあわせて一緒に歌で共演してもらいました。 共演できる場を作ることで、良い思い出になると感じました。テンポ設定に気をつけることや、歌い出しのタイミングで掛け声をするなどしていて、小さいお子様だからこその気づかいが大切だと感じました。
終演後には、最初に公演が終わった年中クラスの子どもたちが今回のコンサートに触発されて作った手作り楽器でプチ演奏会を開いて楽しんでいました。 実際の公演で学んだことを真似していたり、子どもならではのアイデアが詰まった手作り楽器を見せてもらったのですが、とても可愛らしかったです。 12月に発表会があると園長先生からお聞きしました。どんな演奏会にしたいかを想像し、合奏の楽しさを学ぶことができる良い時間になれたらいいなと感じました。
(インターン日向杏珠翔 観察レポートより)