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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2018年1月19日(金) 16:00~18:00
出演 Buzz Five(金管五重奏)[上田じん/松山萌(トランペット) 友田雅美(ホルン) 加藤直明(トロンボーン) 石丸薫恵(テューバ)]
概要 実施会場:東京都立晴海総合高校講堂
対象者:吹奏楽部員
人数:約50名
助成等:文化庁「平成29年度劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

【プログラム】

(1)Buzz Fiveと、吹奏楽部員1・3年生の合同演奏&指導
  ・和泉宏隆/宝島
(2)Buzz Fiveによるアウトリーチ・コンサート
  ・H.カーマイケル/スターダスト
  ・アーノルド/金管五重奏曲
  ・H.フィルモア/ラッサス・トロンボーン
  ・(アンコール) 小川聡/好きですトリトン
(3)吹奏楽部生徒による演奏(河田理奈/Catch the Sprit)※金管五重奏 &Buzz Fiveによる演奏指導クリニック

【レポート】

(1)Buzz Fiveと、吹奏楽部員1・3年生の合同演奏&指導
トランペットの上田さんが指揮し、その他のBuzz Fiveメンバーは、生徒たちの間に入って、一緒に演奏。Buzz Fiveメンバーから同じ楽器の生徒に個別に、また上田さんが全体の音楽の作り方を指導した。

●上田さんの「照明の色が一瞬で切り替わるよう」といった、音楽づくりに対する指導がとてもわかりやすかった。
●それぞれのパートに入った演奏家の一言で生徒の音が変わるのが分かった。
●演奏は生徒だけでもとてもまとまっていたが、プロの演奏家が4人加わるだけで音の幅がより広がり、生徒達全体の音もアップしたように感じた。各パートにプロの演奏家が入り、すぐ近くで本物の音や呼吸法、指使いを感じることで全体の士気が上がったのではないかと思う。
●今回は主旋律パートの木管の指導は少なかったが、金管の中低音パートが指導により拍の取り方や吹き方が安定することにより、短時間にもかかわらず、全体演奏の質が上がったので驚いた。

(2)Buzz Fiveによるアウトリーチ・コンサート

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●舞台を背にして、客席に下りて演奏が始まったのがとても印象的だった。音が直接生徒達の顔に向かって飛んでくるので、生徒達は思わず笑いが出ていて、一瞬にして和やかな雰囲気になった。
●アーノルドの金管五重奏曲では、各パートの繊細な技術に生徒達の目が釘付けになっていたようだった。
●「ラッサス・トロンボーン」は、トロンボーンのスライドによる音の変化が顕著な選曲だったので、私も思わず見入ってしまった。客席の間を歩きながら、スライドを生徒達の至近距離で動かしたのはとても効果的だった。
●アンコールの「好きですトリトン」では、手拍子の練習も盛り上げ方が上手で、少人数にもかかわらず、生徒の皆さんも楽しんでいた。

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(3)アンサンブルコンテストに出場した、吹奏楽部員による演奏(金管五重奏)と、Buzz Fiveによる演奏指導クリニック

●アンサンブルコンテスト直後だったので、大会での体験を引き出し、最初に生徒達の感想を聞いてからアドバイスされていた。生徒たちの心にひっかかっていた、審査員の先生から指摘された課題点に対するフォローが素晴らしかった。
●各パート奏者の質問に、同じパートの演奏家がとても丁寧にわかりやすく指導、説明されていて、感動した。
●特に1年生にとっては、この時期にパート毎のプロの具体的なアドバイスを頂くことは、これからの音作りに大きな違いが出てくることでしょう。
●今回は時間制限もあり金管楽器が中心だったが、金管、木管パートに関わらず、いかに「息」の使い方が重要かを具体的に伝えていた。

180119_Harumisogohighschool_2.JPG ◇(全体を通して)

生徒たちの準備や音出し、チューニング等自主的な取り組みを見て、現役高校生の部活への熱意が伝わってきて、私まで清々しい気持ちになりました。

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サポーター東原 ゆかり 観察レポートより

プロフィール

Buzz Five  バズファイブ(金管五重奏団)
東京藝術大学の同期生によって1997年に結成。トランペット2本、ホルン、トロンボーン、テューバで構成される、日本を代表する金管五重奏団として活躍している。
2000年東京藝術大学室内楽定期演奏会への出演を皮切りに、本格的に活動を開始。
FIFAワールドカップや日展のオープニングセレモニーを始め、数々のイベントにも招かれる。「ジャパン・ブラス・コンペティション2001」金管五重奏部門第1位、併せて、大賞・洗足学園賞・川崎市長賞を受賞。個々の演奏技術やアンサンブル能力に加え、音楽の楽しさが伝わる舞台進行や、吹奏楽の指導者としての能力も、高く評価されている。活動の場は全国に及び、アウトリーチ活動にも大きな力を注いでいる。一般社団法人地域創造の公共ホール音楽活性化事業では2004年より登録アーティストを務め、全国各地の公共ホールでの演奏と併せて、地域との交流や、吹奏楽の指導にも積極的に取り組んでいる。また、2005年より、公益財団法人埼玉県芸術文化振興財団「MEET THE MUSIC~アーティストが学校にやってくる」に出演。毎年県内各地の公立学校を訪れ、好評を博している。2010年に伊豆市の全小・中学校31校を訪問した音楽鑑賞教室でも、子ども達に大きな感動を届けた。2002年にファーストアルバム「Disc Buzz」、2009年にセカンドアルバム「バズーカ」をリリース。2013年にリリースした「Buzz plays BACH」は、東京文化会館でのCD発売記念コンサートとともに、各方面で高く評価される。渡辺満里奈作・出演の音楽絵本「ありがとうターブゥ」では音楽を担当し、コンサートも数多く出演、2010年にDVD化され、大好評を博している。これまでに室内楽を栗田雅勝、神谷敏の各氏に師事。日本を代表する金管アンサンブルとして国内外での更なる活躍が期待される。

[facebook] https://ja-jp.facebook.com/brassquintet.buzzfive