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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2018年2月5日(月)ワークショップ11:35~12:20/コンサート13:40~14:25
出演 山内利一、由良英寛(和太鼓)
概要 実施会場:常盤小学校 講堂
対象者:ワークショップ:4年生 コンサート:全校児童
人数:4年生16名 全校児童180名
助成等:文化庁「平成29年度劇場・音楽堂等活性化事業」

レポート

【プログラム】

・由良英寛:ローリングロックス(4年生との合同発表)

・山内利一:YARAIYA

・鳥取県民謡:貝殻節

・山内利一:華舞

・山内利一:ハヤッサ

・由良英寛:なないろ

【レポート】 

今回のアウトリーチは和太鼓演奏家の山内利一さんと由良英寛さんによる、4年生対象の「和太鼓体験」と「和太鼓コンサート」。本アウトリーチはトリトンアーツネットワークにおいても初の試みでした。

4校時は4年生対象の和太鼓体験です。子供達は体育館に入り、並べられた様々な種類の和太鼓をみるや否や、「おお!」「すごい!」と大興奮。順番に位置を決めてゆき、いよいよ体験スタートです。体験では、通常演奏家の方が使っている口唱歌を同様に用いて教えていました。最初に4種類の口唱歌を覚え、それらが組み合わされて作られた由良さん作曲の作品を少しずつ分けて練習します。口唱歌→実際にやってみるというのを繰り返しながら、午後の演奏会でのワンステージを目標に、子供たちはとても集中して体験を行っていました。

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そして午後はお待ちかねの和太鼓コンサート!全校児童がみんなドキドキワクワクの表情で開演を心待ちにしていました。一曲目は4年生との共演で『ローリングロックス』。力強い音、そしてカッコよく演奏する4年生の姿に、みんな大盛り上がりです。

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由良さんの説明では、世界で一番大きい音がする太鼓が和太鼓だと知りびっくり!その音の大きさと力強さを、そのあとのお二人の演奏で体感しました。体の芯までどんどんと響いてくる音、そして今まで見たことのないような和太鼓の超絶技巧的バチさばきに目も耳もくぎ付けです。

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その圧巻のパフォーマンスに思わず歓声をあげる子供達もいました。途中の曲では、みんなも掛け声として演奏に参加。独特の掛け声を一緒にかけながら、和太鼓の世界をたっぷりと味わいました。アンコールに再度4年生との演奏を行い、演奏会は幕を閉じました。

aIMG_0258.JPGお二人のとっても華やかで大迫力のパフォーマンスは、和太鼓の魅力がいっぱいつまった、熱狂コンサートでした。なかなか普段聴くことのできない和太鼓の世界を知り、より和太鼓やそのほか日本の伝統音楽・楽器に興味を持ってくれた子供達がたくさんいればいいなと思います。

サポーター三品真央 観察レポートより

プロフィール

山内利一(和太鼓)  Yamauchi Riichi
鳥取県三朝町出身。幼少の頃に父から民謡三味線の手ほどきを受ける。京都市立芸術大学音楽学部卒業。平成三年鳥取県高等学校総合音楽会 ソロ部門にて最優秀賞受賞。同年三朝町より奨励賞受賞。2000年、京都を中心に活動する和太鼓のプロ演奏集団「風流打楽 祭衆」に参加。2005年から2011年まで音楽監督に就任。2005年津軽三味線大阪大会一般の部入賞。2009年に行った三味線ソロリサイタルが第20回出光音楽賞にノミネートされる。打楽器を大口久二子、小谷康夫、山本毅、種谷睦子の各氏に師事。津軽三味線を松村幸治、松橋礼香の各氏に師事。現代邦楽三味線を山崎千鶴子氏に師事。長唄囃子を藤舎呂悦氏に師事。日本音楽集団、和奏、和讃梵、Persession、山岡洋一、Fluegel、Duo、P.A.N.KLANG(KYOTO Percussion)等メンバー。国内外で演奏活動をする傍ら後進の指導にも力を注いでいる。
由良英寛(和太鼓)  Yura Hidenori
2008年まで、京都のプロ和太鼓集団に在籍。また2004年よりカナダ出身のキース ヒルズと【HIDE&キース】を結成。和太鼓の枠にとらわれることなく自由に楽器をとりいれ、さまざまなアーティストと国内外で共演。それらの経験をいかし2005年に《pfat?》、2009年に《Kukuruyuh》と2枚のCDを制作。和楽器ユニット【和奏】、【和讃梵】に和太鼓奏者として参加。【和奏】は全国の御寺をまわりながらライブ活動をし、【和讃梵】はニュージーランドにて一ヶ月公演をするなど、国内外で活動している。また和太鼓の普及にも力を注ぎ、2009年から由良英寛、主宰のよる【HIDE和太鼓school】を開校。