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2015年6月23日(火) 体験①9:35~10:20/②10:40~11:25/③11:30~12:15 ミニコンサート13:25~14:10 |
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出演 | 米澤浩(尺八)、熊沢栄利子(箏) |
概要 |
実施先:江東区立有明小学校 対象者:4年生3クラス 人数:91名 |
6月23日、有明小学校にて「Meet the 和楽器」というアウトリーチプロジェクトが行われました。参加してくれたのは元気いっぱいの小学4年生91名。まず、午前中に各クラス45分間ずつ、日本を代表する和楽器の「箏」の演奏体験をしてもらいました。子どもたちのほとんどが「箏」を初めて演奏するということで、初めはおっかなびっくり弦をはじいていましたが、米澤先生のおもしろく、とてもわかりやすい説明でみるみる上達していきました。最後に「さくら」をクラス皆で協力し、みごとすばらしい演奏を披露してくれました。演奏し終えた子どもたちはみんな笑顔で教室に戻っていきました。中には「さくら」を箏の楽譜で歌って帰っていく子も・・・。
午後は、体験した「箏」そして「尺八」のミニコンサートで、実際に本格的な演奏を生で聴いてもらいました。1曲目はジブリメドレーで耳馴染みのある曲から、「六段の調」「春の海」といった「箏」を代表する曲などバラエティにとんだプログラムで、始めはそわそわしていた子どもたちも演奏がはじまると真剣に耳をかたむけていました。子どもたちは「箏」を演奏している熊沢先生の手の動きを真似しながら、「どうやって演奏しているのかな?」というように真剣に演奏の様子をうかがってました。また、演奏だけではなく、米澤先生の「箏」や「尺八」にまつわる歴史のお話や曲に関する面白話もとても興味深そうに聴いていました。例えば、「六段の調」を作曲した八橋検校という方、この方の亡くなった年とクラシックの作曲家として有名なバッハやヘンデルが生まれた年と同じなんだとか・・・。大人でも全然知らないようなことばかりでした。
今日1日でめったに触れることのできない「箏」の演奏を経験し、生の和楽器の演奏を聴いた子どもたちは、とても貴重な経験ができたのではないでしょうか。
この小学校では1年に一度小学4年生対象に今回のようなアウトリーチが行われます。なかなか経験できることではないけれど、みんな一生懸命取り組んでくれます。これをきっかけに楽器や音楽に興味をもってくれたらうれしいなと思います。
(インターン/佐久間恭子)