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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2015年7月2日(木)年少:9:15-9:35/年中:9:50-10:20/年長10:40-11:10
出演 藤代優意/青嶋祥代(ヴァイオリン) 柴恵(ヴィオラ) 海老澤洋三(チェロ)
概要 実施会場:日本橋幼稚園
対象者:園児 98名 + 保護者
人数:計約130名
助成等:文化庁 平成27年度「劇場・音楽堂活性化事業」

レポート

日本橋幼稚園でのアウトリーチは半年ぶりです。前回に引き続き、弦楽四重奏をお届けしました。

最初の回は年少さんです。きれいなドレスやタキシードを着たアーティストが入場すると、わぁっという声が上がります。

最初に演奏されたのはドヴォルザークの弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」第4楽章。生のクラシックの演奏を聴くのはこれが初めてになる子たちがほとんどです。真剣なまなざしを向ける子、笑顔の子、いろいろな反応がありましたが、耳を澄まして音楽に聴き入ってくれているのがわかりました。

楽器紹介では、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの順番に「きらきら星」が奏でられました。「楽器が大きくなるほど、音は低くなっていくんだね。」チェロの大きな低い音が鳴ると、思わず笑い声が上がりました。

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続いて演奏されたのはアンダーソンの「ワルツィング・キャット」。猫の鳴き声を模したメロディが続き、最後には犬に吠えられて猫が逃げ出す様子が描かれています。「どんな動物が出てきたかな?」の質問に即答する子供たち。

弦楽四重奏の伴奏で歌ってもらった 「たなばたさま」と「日本橋幼稚園園歌」では、みんな元気いっぱいです。いつもと違う雰囲気を楽しみつつ、楽器の音の大きさに負けたくないのか、とても大きな声が会場に響きました。

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年中さん・年長さんの回では、全てピッチカートで演奏されるブリテンの「シンプルシンフォニー」第2楽章や、ヴィヴァルディの四季より「夏」第3楽章も演奏されました。様々な音色や、迫力ある演奏に、子どもたちは「すごかった」「たのしかった」と積極的に発言してくれました。今回印象的だったのは、曲を聴いた感想を、自分の知っている言葉でがんばって伝えようとしてくれたことです。「アメリカ」の演奏では「ピーターパンみたい!」、チェロの楽器紹介では「ジャイアンみたい!」といったたくさんの発言があり、とても新鮮でした。
(トリトンアーツスタッフ)

プロフィール

藤代優意  (第1ヴァイオリン)
東京音楽大学、同大学大学院を経て、英国王立音楽院を修了しました。第4回全日本芸術コンクール第3位。財団法人地域創造・公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業派遣アーティスト。2011年と2014年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。マルシェ弦楽四重奏団メンバーとして活躍中。
青嶋祥代  (第2ヴァイオリン)
第6回岐阜国際音楽祭コンクール第1位、第8回セシリア国際音楽コンクール第4位、第34回コンセールヴィヴァン新人オーディション合格、第30回江戸川区新人演奏会オーディション部門最高位受賞、東京国際芸術協会第59回新人演奏会オーディション合格、ならびに優秀新人賞受賞。桐朋学園大学音楽学部を経て、同大学研究科二年に在籍中です。2014年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。
柴 恵  (ヴィオラ)
横浜市出身。3歳からヴァイオリンを、15歳からヴィオラを始めました。東京音楽大学卒業。ヴィオラスペースの公開マスタークラスにて菅沼準二氏のクラスを受講。アジアユースオーケストラ2011に参加。2014年にトリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」に参加。
海老澤洋三  (チェロ)
15才からチェロを始めました。東京藝術大学音楽部大学別科を修了、05年トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール「アドヴェントセミナー」を受講。06年度アジアフィルハーモニー管弦楽団のメンバー。10年6月からニューフィルハーモニーオーケストラ千葉のチェロ奏者になりました。アスキー弦楽四重奏団メンバー。清泉女子大学などでオーケストラを教えています。