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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2014年9月15日(月・祝)
出演 大森智子(ソプラノ) 高江州愛(ハープ)
概要 実施会場:マイホーム新川
対象者: 通所者/入所者
人数:  通所者40名/入所者25名
助成等: 平成26年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

レポート

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穏やかな陽気の敬老の日、高齢者施設でデイサービス(通所者)対象と入居者対象の2回、ソプラノとハープのアウトリーチコンサートが行われました。
まず「アヴェ・マリア(バッハ=グノー)」で始まりました。食堂がコンサート会場に変身した瞬間です。1曲目が終わり大森さんのご挨拶とお話に、皆さんにこやかな表情を浮かべていらっしゃいます。続いて「しゃぼん玉」「サッちゃん」「雨降りお月さん」の3曲では、歌に合わせて一緒に口ずさんだり、リズムをとったりする方々がいらっしゃいました。続いて大森さんが、「皆さん、今まであちこちご旅行されたと思いますが、これからご一緒に音楽で日本一周しましょう。」と語りかけ、まず尾瀬の風景の話から始めました。「では訪ねてみましょう。」と言う言葉に続き「夏の想い出」、続いて沖縄の紹介後「てぃんぐさぬ花」、そして北海道に飛んで知床半島の紹介に続き「知床旅情」を披露しました。「日本は島国。でもどうしてどうして、広いんですね。」と語りかける大森さんの優しい口調は、聴いている皆さんと気持ちを共有しているようでした。

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続いてはハープ奏者の高江洲さんが楽器の説明をしてから、持ってきた“サウルハープ”を持って皆さんのところを回って、数人の方に音を出してもらったりしました。自分の手が紡ぎ出す楽器の音に、とても喜んでいらっしゃる様子でした。空気の振動だけでなく、直に身体に響く振動を感じていただけたようです。そしてハープの特性を生かしたソロ曲「引き潮(マックスウェル)」の演奏を披露しました。続いて、大森さんのソプラノの素敵な声で「ヴィラネル(デラックア)」を演奏し、最後は皆さんで「ふるさと」を合唱しました。

今回のアウトリーチは、聴いている方々の気持ちに寄り添い、旅の思い出に誘い、お話と演奏で充分に満足できる内容でした。身近で聴くハープの音色も好評で、積極的に質問をされる方や熱心に音色に耳を傾ける姿が見受けられました。
サポーター 鈴木香代子

プロフィール

大森 智子  (おおもり ともこ)ソプラノ
昭和音楽大学卒業、特別賞受賞。パリ・エコールノルマル音楽院を審査員全員一致の首席で卒業、審査員特別賞受賞。パリ国立高等音楽院にてさらに研鑚を積む。多数のオペラに出演の他、全国各地でおしゃべりや語りを交えたコンサート活動を行っている。(財)地域創造・公共ホール音楽活性化事業アーティスト。昭和音楽大学講師。藤原歌劇団団員。
公式ブログ「ともこもなこ!」 http://blog.goo.ne.jp/doli-lido
高江州 愛  (たかえす めぐみ)ハープ
東京都出身。8歳よりハープを始める。昭和音楽大学卒業と同時に優等賞受賞。第78回読売新人演奏会に出演。在学中、ソリストを努め、同大学管弦楽団と共演。2008年大阪国際音楽コンクールにおいてエスポワール賞受賞。現在、主に国内外のオーケストラのエキストラハーピストとして活動する他、ソロや室内楽など多方面においても活動。これまでにハープを山崎祐介、篠崎史子、室内楽を黒田隆の各氏に師事。