レポート
中央小学校は建て替えが終わり、近代的な新しい校舎での3年ぶりのアウトリーチとなりました。ブラスバンド部がないということで、初めて間近で聴く金管楽器の音の迫力や楽器の珍しさに子どもたちは1曲目のオペラ「ラ・ペリ」のファンファーレから集中して見入っている様子が窺えました。
楽器紹介では、まず金管楽器はどうやって音を出しているのかクイズを出すと、「息を吹き込む」「ボタンを押す」などの答えが出てきましたが、実際にやってみると音が出ないことにみんな不思議顔。正解は「唇を震わせる!です」と唇の振動で音が出ていることを説明し、唇→マウスピース→楽器と音の出る過程の説明をしてくださいました。
次に一つずつの楽器の特徴を紹介しながらその楽器の音色がよくわかる曲を演奏し、最後にドラムセットの中のスネアドラムの紹介がありました。
参加コーナーでは、トロンボーン佐々木さんの軽快なトークにのせられて大人しいと言われていた子どもたちも大きな声で一緒に歌を歌ってくれました。
演奏曲は、ジャズ、ミュージカル、オペラを取り上げ、金管楽器とドラムは様々なジャンルの音楽を演奏することも出来るということを紹介しました。途中で「コンサートでは演奏が全部終わった後にとっても良かったからまた聴きたいな~という気持ちを込めて拍手をすると『アンコール』というのをやってくれるかもしれませんよ。」と話をすると、最後の曲の後には盛大な拍手が起こり、子どもたちからアンコールのリクエストがありました。子どもたちには、生演奏やアンサンブルの楽しさを感じてもらえた45分間だったと思います。
TANスタッフ
プロフィール
TANBRASS (金管五重奏+打楽器)
2011年12月に結成。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。
亀山 真司 (トランペット)
千葉県出身。10歳よりトランペットを始める。武蔵野音楽大学卒業。 同大学主催の千葉県新人演奏会に出演。 久保義一、水口透の両氏に師事。 浜松国際管楽器アカデミーにてロバート・サリバン氏に師事。現在フリートランペット奏者として都内のオーケストラ、吹奏楽団にエキストラとして出演。 BRASSBEAT、TWCCに所属。
吉田 綾子 (トランペット)
山形県出身。山形県立山形北高等学校音楽科、武蔵野音楽大学音楽学部器楽学科卒業。同大学卒業演奏会、新人演奏会に出演。浜松国際アカデミー・プレミアムコンサート出演。2009年音楽大学卒業生による「ヤマハ管楽器新人演奏会」に出演。トランペットを佐藤裕司、橋本洋の両氏に、室内楽をロジャー・ボボ氏に師事。
髙橋 朋子 (ホルン)
神奈川県生まれ。神奈川県立座間高等学校卒業後、洗足学園音楽大学卒業。現在フリーランス。これまでに、ホルンを山岸博、西條貴人、イルジー・ハヴリークの各氏に師事。室内楽を秋山鴻市、立花千春、三輪純生、山岸博、吉田将、東京メトロポリタンブラスクインテットの各氏に師事。CD「7人のホルン奏者によるソロ曲集Vol.2」に出演。卒業後はフリー奏者としてエキストラや演奏要員として活動中。洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団首席ホルン奏者。神奈川県立座間高等学校吹奏楽部講師。
佐々木 匡史 (トロンボーン)
1983年生まれ、神奈川県野庭高等学校中退、武蔵野音楽大学卒業、卒業演奏会に出演。ブロードウェイミュージカル「Dreamgirls」「West Side Story」日本公演、Disney On Classic2012に参加。これまでにトロンボーンを、鍵和田道男、神谷敏、桑田晃、佐藤洋樹、春山和雄の各氏に、室内楽をR.ボボ氏に師事。オーケストラ、劇団四季、宝塚などのミュージカル、ビッグバンド、スタジオワークなど多方面で活動中。金管合奏団「宴」主宰。
仁藤 雄貴 (テューバ)
山形県出身。テューバを西田宏、八尾健介、舟越道郎、大塚哲也の各氏に師事。洗足学園音楽大学卒業。第3回日本ジュニア管打楽器コンクール第3位(銅賞)。日本ユーフォニアム・テューバ協会(JETA)第2回四重奏コンクール第2位。現在、フリーランスとしてオーケストラ、吹奏楽、室内楽を中心に活動中。洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団団員。洗足学園音楽大学および高等学校音楽科演奏補助要員。桐朋学園大学嘱託演奏員。ヤマハ株式会社講師。
五田 詩朗 (打楽器)
洗足学園音楽大学卒業。在学中より、オーケストラを中心に音楽活動を開始。
2005年には、NHK交響楽団ヨーロッパ公演にエキストラ奏者として同行する。また、打楽器アンサンブルによる保育施設等への訪問演奏を始めとした、幼児向けの演奏家活動も積極的に行う。2008年より横浜市青葉台フィリアホールでの「よちよちワークショップ」に企画・出演する。