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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2014年1月27日(月)13:40~14:40
出演 マルシェ弦楽四重奏団
[藤代優意/内藤歌子(ヴァイオリン) 福田道子(ヴィオラ) 伊藤七生(チェロ)]
概要 実施会場:中央区立日本橋小学校
対象者:4年生(2クラス)
人数:53名
助成/後援:中央区文化・国際交流振興協会
平成25年度文化庁劇場・音楽堂等活性化事業

レポート

マルシェ弦楽四重奏団は事前の音楽教諭との打ち合わせを下に、下記の2点をねらいとして4年生を対象としたアウトリーチを実施しました。
①弦楽四重奏、及び弦楽器ひとつひとつの音色や音楽に触れて親しむ
②4人でどうやって音楽を合わせているのかを伝える

始め、モーツァルトの「アイネ クライネ ナハトムジーク」から始まり、各パートの楽器紹介を行いました。楽器紹介ではそれぞれの楽器のために作られたソロ曲を披露。奏者の集中力に引き寄せられるように、子どもたちは演奏に魅入っていました。

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ベートーヴェン作曲、弦楽四重奏曲第2番「あいさつ」の演奏と共にアンサンブルでの“呼吸”の大切さについて子どもたちと一緒に考えるコーナーでは、「演奏者はどんな合図で音楽を合わせているでしょうか?3択です。1番「息」2番「目」3番「気配」」という質問に対して、子どもたちは真剣に考えている様子でしたが、「正解は全部です!」と言うと「あ~そうか~」という笑いが出ました。奏者が演奏するときに何を感じ、考えているかを子どもたちが知る貴重な機会であったように思います。

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そして、それを実感するために「日本橋小学校校歌」を第1ヴァイオリンが息を吸うのに合わせて歌うということをしました。
最後のドヴォルザーク作曲、弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」では、子どもたちが前のめりになるくらい演奏に集中していました。後列にいる子たちは立って演奏を見ていたくらい、奏者たちの本気の演奏に夢中になっていたようです。
4人が演奏すればするほど、子どもたちが興味を示して演奏に夢中になっていくという、音楽そのものの力で子どもたちを惹きつけていく、とてもパワフルなアウトリーチだったように思います。

インターン 西村聡美

プロフィール

マルシェ弦楽四重奏団  
NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク主催第一回室内楽アウトリーチセミナー修了生によって2012年に結成。これまでに松原勝也氏、柳瀬省太氏に師事。(財)地域創造・平成24年度公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業派遣アーティストとして鹿児島県内各地でアウトリーチ活動を行なった他、徳之島町文化会館、鹿屋市文化会館、鹿児島県文化センター(宝山ホール)のコンサートに出演。