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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

第一生命ホールオープンハウス
©大窪道治

第一生命ホール・オープンハウス2011
~「ありが10(とう)」の招待状

オープンハウスで10周年をお祝いしましょう。
毎年恒例となっている“オープンハウス”が今年もやってきます。
ステージでのコンサート、恒例のバックステージツアーや楽器体験など、ホールの中で一日中音楽を楽しめます。

基本情報

日時 2011年7月23日(土)12:00~17:00
(最終入場16:30)
出演 松原勝也(ヴァイオリン)、田村緑(ピアノ)、日本音楽集団(和楽器)、アドヴェント弦楽合奏団、中央区交響楽団有志の皆さん 中央区立豊海小学校4年生有志の皆さん
概要 “オープンハウス”とは、ステージだけでなくホールをまるごと楽しんで頂こうと、多彩な催しを取り揃えて開催する1年に1度のホール無料開放デー。今年は第一生命ホールとトリトン・アーツ・ネットワーク(TAN)の10周年を、オープンハウスでも盛大にお祝いしようと、例年に増してスペシャルな内容で盛り上げます。
まず、ステージではTANにゆかりのある多彩な演奏家が登場し、演奏は勿論、音楽や楽器等の魅力について、とっておきの趣向で楽しく披露。ステージ後半の「ガラ・コンサート」では、出演者が出揃い、聴き応えある演奏をお届けします。
ステージ以外では、ホールの表から裏側まで案内役と巡る“バックステージツアー” そして、毎年大人気の楽器体験は、“弦楽器”に加えて今年は“和楽器”も体験して頂けます。その他、ホールの隅々まで存分に楽しんで頂ける仕掛けをたくさんご用意しています。
“うれしい”“たのしい”そしてたくさんの“ありがとう”が詰まった今年の“オープンハウス”。子どもから大人まで、幅広い方々に1日たっぷり様々な“音楽”のかたちを楽しんで頂ける事間違いなし!
たくさんの皆様のお越しをお待ちしています!

★入場無料・申込不要・年齢制限なし★

【ホールステージ】
10歳のお誕生日に演奏家から贈られる『5つのプレゼント』。今日だけの特別なコンサートをぜひご堪能ください。
13:00~13:30 松原勝也/アドヴェント弦楽合奏団 弦楽五重奏ミニ・ステージ
14:00~14:30 田村緑ピアノ・ミニ・ステージ
14:30~14:45 中央区立豊海小学校4年生有志による「動物の謝肉祭」
15:15~15:45 日本音楽集団 邦楽器アンサンブル・ミニ・ステージ
16:00       口上
16:10~17:00 ガラ・コンサート 四世杵屋六三郎:勧進帳 
メンデルスゾーン:ヴァイオリンとピアノのための協奏曲 ニ短調より第2、第3楽章 他

【ロビー・ミニ・コンサート】
中央区交響楽団有志の皆さんによるミニ・コンサート
12:00~12:30 ミニ・コンサート① 演奏でみなさまをお出迎え!
13:30~14:00 ミニ・コンサート②
14:45~15:15 ミニ・コンサート③

【楽器体験】12:10~15:50
<三味線体験>
伝統の響き、日本の心、腕の長さがモノを言う。三味線に挑戦してみませんか。身長120cm以上のお子様から大人の方までどうぞ。※三味線未経験の方に限ります
<弦楽器体験>
初めての弦楽器!弾いてみませんか?聴いたり、見たりするけど、どうやって音が出るのだろう?ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロを揃えています。※各楽器未経験の方に限ります

【バックステージツアー】12:10~15:50
日頃見ることのできないホールの裏側や仕掛けを探検するツアーです。参加したあなたはこれでホール通!

【影アナウンス体験】12:10~16:00
ホールに響く天の声。今日はあなたがコンサートの重要な案内役。ドキドキの影アナ体験です。

【音楽グッズ手作り体験】12:10~16:00
ト音記号や八分音符、描けますか?このオープンハウスできちんと覚えましょう。かわいい「音符のしおり」を作ります!

※体験コーナーにつきましては当日各受付にてお申し込みください。
※ただし、体験できる人数に限りがございます。
※希望者が定員に達した場合は受付を終了させて頂く場合もございます。


★三味線体験 参加者事前申込受付中★
12:10~12:55の回のみ事前にご参加お申し込みを受け付けております。
ご希望の方は下記までお電話にてお申し込みください。
トリトン・アーツ・ネットワーク・チケットデスク Tel 03-3532-5702(平日11:00~18:00)

★サポーター(ボランティア・スタッフ)大募集!★
当日お手伝いいただけるサポーターを大募集しています!
詳細はこちらに掲載されているPDFをご参照ください

平成23年度 優れた劇場・音楽堂からの創造発信事業
後援:中央区・中央区教育委員会

レポート

「第一生命ホール・オープンハウス2011 ~「ありが10(とう)」の招待状」が7月23日(土)に開催された。同ホールでは開館以来、毎年オープンハウスが行われているが、今回は第一生命ホールとトリトン・アーツ・ネットワーク(以下、TAN)の10周年をお祝いする特別なオープンハウスであった。
 私は10年前の第1回目のオープンハウス以来、久しぶりにサポーターとして参加をさせてもらった。10年前の思い出と重ねつつ、ホールをめぐりながら心に浮かんだのは「絆」「進化」「感謝」の3つの言葉である。

「絆」
 恥ずかしながら10年ぶりのオープンハウス参加である。サポーターメンバーもだいぶ変わっているだろうと思っていた。しかし、実際に参加をしてみたら、初めてお会いする人々との新しい出会いも楽しかったが、10年前に出会ったメンバーとの久しぶりの再会もとてもうれしかった。まるで10年前にタイムスリップをしたような懐かしさである。
 10年間、変わらずTANを支え続けているサポーターがいる。これはすごい「絆」であると思った。
 また、松原勝也氏、日本音楽集団、中央区交響楽団など、当日、演奏をしてくださった演奏家たちも、10年前からのつながりである。TANが演奏家との「絆」も、とても大切にしていることがよくわかる。

「進化」
 オープンハウスは、ホールやロビーでのミニ・コンサートの他に、バックステージツアーや楽器体験など、様々な体験型のイベントも同時に開催している。こうした複数のイベントをこなすには、大勢のサポーターの力が必要である。今回のオープンハウスも、サポーターとして総勢100人以上が参加した。この大勢のサポーターを動かし、複数のイベントを取り仕切ったのは、サポーター有志で結成された実行委員会である。実行委員長を含め10人の実行委員がチーフ役となり各イベントを支えることで、オープンハウス全体を動かしている。
 私の担当は、ホールロビーでの中央区交響楽団によるミニ・コンサートのサポートであった。今回私は久しぶりの、しかも当日いきなりの参加で、果たして務まるのであろうかと不安な気持ちも抱きつつ足を運んだ。しかしながら実際に参加をしてみると、実に仕事がしやすかった。配られた資料やチーフからの指示が適切で、わかりやすかったためである。当日のみ参加のサポーターでも仕事をしやすいよう、実行委員を中心とするサポーターが、TANのスタッフとともに、事前準備を入念にしていたことがよくわかる。
 今回参加をして、このような様々なサポーターの力がTANの活動を支える大きな原動力になっており、しかも、その存在が企画力、組織力などいろいろな面において着実に「進化」していることを、あらためて実感をした。

「感謝」
 オープンハウスが終盤に入るころ、ホールロビーに、お客様による「寄せ書き」が掲示された。これをみると、「10周年おめでとう」というメッセージがいくつも目に入った。お客様も、第一生命ホール・TANの「10歳の誕生日」をお祝いしてくれていることがよくわかる。
 そして、オープンハウス最後のイベントは、ホールステージでのガラ・コンサートであった。それまでに楽器体験などのイベントはすべて終了しているので、お客様と一緒にサポーターもホールで演奏を聴かせていただいた。日本音楽集団による四世杵屋六三郎の長唄「勧進帳」、松原勝也・アドヴェント弦楽合奏団によるホルストのセント・ポール組曲作品29の2に続いて、松原勝也・田村緑・アドヴェント弦楽合奏団によるメンデルスゾーンのヴァイオリン、ピアノと弦楽のための協奏曲ニ短調より第2楽章・第3楽章が演奏された。10年前から支えてくださっている演奏家による、まるで「10周年おめでとう」とホールに語りかけているような演奏に、お客様もサポーターも一体となって聴き入っていた。
 お客様からも演奏家からもお祝いをしてもらい、第一生命ホール・TANとしては、これほどうれしいことはない。TANを支えるサポーターの一人として、お祝いしていただけることの幸せとともに、「感謝」の気持ちでいっぱいである。

 これからも、この日の「感謝」の気持ちを忘れずに、音楽による人と人との「絆」を大切にしながら、「進化」を続けるTANを、微力ながらサポーターとして見守っていきたいと思う。

[レポート/サポーター Y・M]