630コンサート~充電の1時間~ 塩谷 哲・松本和将(ピアノ・デュオ)
報告:K.T/千葉県在住/団体職員
投稿日:2010.09.15
最高潮のところで終わった感じですが、大丈夫です、悔いは残りません。
ただただ、音楽を楽しませていただきました、の一言です。それ以上でも以下でもありません。さはさりながらいくつか、思いつきで恐縮ですが感想を記しておきます。1時間のコンサートというのは、初めてでしたがとても満足しています。後1時間あれば、別の世界を見せてくれたのだろうな、という物足りなさの一方で、ここでお二人とお別れしたくない、もっと聴かせてという欲求が心地よかったです。最高潮のところで終わった感じですが、大丈夫です、悔いは残りません。余韻を残し、だからいつまでも忘れないです。
目に付いたのは、30代~40代の男のサラリーマン風でした(数は多くはないようですが)。これから一杯飲んで別のリフレッシュ、そんな感じで軽やかにホールを後にしているように見えました。好きでなければ、2時間はしんどいけれど、1時間だったら、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。音楽(の魅力)に接する良い企画、機会だなとも思いました。
構成も良かったです。親しみのある曲から始まりましたが、違和感なくジャズとクラシックとを行き来でき、最終的にはふたつが融合し、最後には音楽の楽しさ、豊かさが心を満たしてくれていました。
塩谷さんの曲も演奏も初めてでしたが、「ヴァルス」という曲には魅かれました。ラテンとおっしゃったでしょうか。陽気な旅をさせてもらった感じです。それと松本さんの動きが良かった(おもしろかった)。一緒に音楽を楽しんでください、と言われているようで、こちらも弾みます。ピアノ・デュオというのは迫力があるものなんですね。塩谷さんと松本さんの触発の仕合が客席まで届き、規律あるライブハウスの感じで楽しめました。塩谷さんの演出でしょうか、いや人柄ですよね。
とにかく、音楽を楽しめる企画内容、コンサートでした。良質なホスピタリティに包まれた1時間でした。これからも良い演奏、良い企画を楽しみにしています。次は歌を聴きたいです。
公演に関する情報
〈ライフサイクルコンサート #53〉
630 コンサート~充電の1 時間~
塩谷哲・松本和将(ピアノ・デュオ)
日時: 2010年9月15日(水)18:30開演
出演者:塩谷哲・松本和将(ピアノ・デュオ)
演奏曲:
ショパン:ポロネーズ第6番変イ長調「英雄」Op.53(松本和将ソロ)
ビル・エヴァンス:ワルツ・フォ-・デビー(塩谷哲ソロ)
<ジャズ&クラシックコーナー>
J.S.バッハ:インヴェンション第1番ハ長調BWV772
J.S.バッハ=塩谷哲:インヴェンション第1番
C.ペツォルト(伝J.S.バッハ):メヌエット ト長調BWV Anh114
C.ペツォルト=塩谷哲:2つのメヌエット
<ピアノ・デュオコーナー>
塩谷哲:ヴァルス
ミヨー:スカラムーシュより第1楽章、第3楽章