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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

ソーレ・エ・マーレ&マホムジカ

第一生命ホール オープンハウス2023

年に一度の第一生命ホールのお祭り「オープンハウス」。今年のホールコンサートに出演するみなさまにお話を伺いました!

 ホールコンサート前半に登場するのはSole e Mare(ソーレ・エ・マーレ)の皆さん。
 新明知美さん(ピアノ)、藤代優意さん、(ヴァイオリン)、伊藤七生さん(チェロ)、中須美喜さん(ソプラノ)の4人のグループです。

20230722OH_SoleeMare_interview.JPGグループ名はイタリア語で「太陽と海」を意味し、第一生命ホールのある「晴海」にちなんで、今回のオープンハウスのために結成されたと伺いました。

伊藤:私が信頼している演奏家仲間に声をかけてこのグループができました。この4人で一緒に演奏するのは初めてですが、最初の企画打ち合わせも初めてとは思えない安心感で。台本を作るにあたってもみんな言いたいことを言いつつも相手の話も聞ける感じで、とても良いメンバーだと思います。


新型コロナウイルス感染症が5類になり、様々な制限が解除された中で開催できるオープンハウスとなります。今回の注目ポイントは?

伊藤:「ようこそ!音の海へ」と題して、ヴァイオリン・チェロ・ピアノ・歌による生の音楽をお届けします。世の中には体が成長してからでないとできない楽器もありますが、私たちの楽器はどれも小さい子でも弾けるので親しみを持っていただけたらと思います。チェロも大きな楽器に見えますが、4歳から習うことができます!そして、耳をすまして、ホールならではの響きを楽しんでいただきたいですね。


ヴァイオリンの藤代さんと、チェロの伊藤さんはマルシェ弦楽四重奏団として小学校などへ生の音楽をお届けする「アウトリーチ活動」にも度々ご出演いただいています。これまでのアウトリーチで印象に残っていることはありますか?

伊藤:アウトリーチの機会がなかったら出会えなかった色々な人に会えて、音楽を通じて様々な経験ができたことがうれしかったですね。
藤代:多くのアウトリーチは1日のプログラムで終了するのですが、トリトンアーツのアウトリーチでは3日間かけて行うプログラムに取り組めたことがあり、それは印象的な経験でした。また、トリトンアーツのアウトリーチでは毎回丁寧にプログラムを作ることができて、表面的ではなく、色々深く考えつくしたことを表現できるので、すごいことだと思います。その上で子どもたちから反応があった時はとてもうれしいですね。


演奏する時にどんなことを大切にしていますか?

中須:ベストを尽くすことです! あと自分が楽しむだけではなくて、お客さんにも届くような演奏を心掛けています。お客さんと一緒に作るその場の空気で、その日だけの音楽を作り上げることを目指していますね。
伊藤:楽譜に書いてある音符を弾くだけでなく、作曲家の気持ちだったり当時の文化だったり、曲の背景も考えて、自分を通して伝えていくというのがクラシック音楽ならではのことかなと思って演奏しています。
新明:私は「会場に耳をおいてくる」ことを意識しています。自分主体ではなく、客席で響いている音のイメージをしながら弾くようにしています。アンサンブルも好きで、仲間が生んだ音と一緒になって会場内で響く感じを大事にしています。


今回、会場のみなさんも参加できるコーナーもありますね?

中須:はい、きれいな声が出るコツをお話して、みなさんで発声して楽しむコーナーを用意しています。会場のみなさんといっしょに歌う企画はコロナ禍でずっとできなくなっていたのですが、今回は4年ぶりくらいにできるのでとてもうれしいですね。ただ「口を大きく開けて」「笑顔で」というのはよくあると思いますが、それだけではなくて「きれいな声の出し方」「喉を傷めないで歌えるコツ」をお教えしたいと思っています!
 私は高校3年生の時にウクライナ国立歌劇場オペラを観て「私がやりたいのはこれだ!」と直感しました。そこからクラシックの声楽の道を目指し始めて、人生が変わりました。オープンハウスに来ていただいて、歌うことや、生の音楽を聴くことを好きになってもらえたら嬉しいです。
伊藤:ホールも楽器の一部なんですよね。おうちの一室とは違う、コンサートホールの空間ならではの楽しさを体感してほしいです。

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 ホールコンサート後半に登場するのはマホムジカの皆さん。
 テーマパークでの演奏経験のある音楽家と数々のショーを手がけているプロデューサー、クリエイターで構成された音楽隊で、永井綾子さん/入江圭亮さん(トランペット)、梶原よし恵さん(サックス、フルート)、藤下宗一郎さん(トロンボーン)、黛 拓朗さん(テューバ)、真船 駿さん(ドラム、打楽器)の6名が楽しい音楽ショーを繰り広げます。メンバーのうち4人にお話を伺いました。

20230722OH_MAHOMUSICA_interview.JPGマホムジカはどのようなきっかけで結成されたのですか?

永井:メンバー全員が大手テーマパーク(2名は現役)での演奏を何年も経験しているのですが、テーマパークで行っている音楽ショーでは、お客さまとのアイコンタクトなど、しっかりコミュニケーションを取りながらやっていて、エンターテインメント性があってとても楽しかったので、ほかの場所でもできないかなと考えたのが最初です。それからクラウドファンディングを行い、多くの方に応援していただいて目標を達成することができ、マホムジカが誕生しました。


どんな内容になりますか?

永井:魔法使い見習いの音楽使い「マホムジカ」が、第一生命ホールに修行にやってきて、会場のみんなから音楽パワーをもらって立派な音楽使いになれるかな?というストーリーで、いろいろな管楽器と打楽器の編成で楽しさいっぱいのステージをお見せします。


お客さまに楽しんでいただきたいという雰囲気がすごく伝わってきます。

梶原:メンバー全員、演出も演奏も経験があるので、わくわくしたテーマパークの雰囲気を出して、エンターテイメントの強みを期待していただければ!
藤下:演出を大事にしていることが大きいですね。
真船:衣装もちゃんと作って、テーマパークの外でこういう音楽ショーをやる団体はなかなかないと思います。


永井さんには「ロビーでよちよちコンサート」や、小学校アウトリーチにもよく出演していただいていますが、それらの活動で印象に残っていることは?

永井:アウトリーチで出会った小学校の子どもたちは、知らない曲でも自由で豊かな発想を持って楽しく聴いてくれたり、演奏に合わせて元気よく歌ってくれたり、素敵な思い出がいろいろあります。


アウトリーチでは毎回、永井さんは子ども達の色々な声を拾ってちゃんと反応してあげていて、すごいなと思います。

永井:それはマホムジカのメンバー全員も心掛けていることです!素晴らしい演奏家はたくさんいますが、その点は私たちの強みですね。


とても活発に活動していらっしゃいますが、ところで演奏活動がお休みの日はどのように過ごされていますか?

梶原:私は三人目の子どもが生まれたばっかりなので毎日大変です(笑)
藤下:僕は、楽譜を書いていますね。編曲が主です。あとは舞台や映画をよく見にいくようにしています。最近は、舞台の「スパイ・ファミリー」を観ました。
真船:演奏のない日はドラムの個人レッスンをしたり、音楽教室で教えたりしています。仕事のない日は、ゲームをしたりアニメを見たり...高校ぐらいから精神年齢が変わりません(笑)やる気がある日は曲を作ったりもします。


みなさんの色々な経験がマホムジカのステージに生かされている気がします。

永井:自分たちも楽しんで、お客さまも一緒に楽しんでいただけるような企画を心掛けています。本番がとても楽しみです!