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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

アウトリーチ

4年生はじめてのクラシック
 TANBRASS
(金管五重奏+打楽器)

江東区立豊洲北小学校

基本情報

日時 2024年1月19日(金)9:40~10:25/10:45~11:30
出演 TANBRASS(金管五重奏+打楽器)
松木亜希/永井綾子(トランペット)、髙橋朋子(ホルン)、 佐々木匡史(トロンボーン)、 仁藤雄貴(テューバ)、川島佑介(打楽器)
概要 対象者:4年生 
人数:170名

助成:文化庁文化芸術振興費補助金 劇場・音楽堂等活性化・ネットワーク強化事業(地域の中核劇場・音楽堂等活性化)独立行政法人日本芸術文化振興会

レポート

【プログラム】
♪ロッシーニ:ウィリアム・テル序曲
♪アンダーソン:トランペット吹きの休日
♪ハーライン:星に願いを
♪ローマン:バイエルン・ポルカ
♪ウォーラー:エイント・ミスビヘイヴィン
♪デューク・エリントン:スウィングしなけりゃ意味がない
♪豊洲北小学校・校歌~いつも元気~
♪ギリス編曲:ジャスト・ア・クローサー・ウォーク・ウィズ・ジィ


【レポート】

 手短なTANBRASSの紹介のあと、勢いよく1曲目の演奏がスタートすると、ざわざわしていた子どもたちも、さっと静かになり、まっすぐな目線で演奏を見つめ集中して聴き入る様子が見られました。
運動会でよく使用される自分たちも知っている曲だと気づき、リズムに合わせて身体を動かし始めたりする子達もいました。
続く金管楽器の紹介では、金管の長さがクイズになると、生き生きと自由に発言し、活気あふれる音楽の授業のような雰囲気になりました。
★IMG_7993.JPG特に、ホースにじょうごをつけただけの装置にマウスピースをつけて、それぞれの金管楽器の演奏者が息を吹き込み音を鳴らす場面では、身を乗り出したり、中腰になったり、首を伸ばしてよく見ようとするなど、子どもたちの興味の高さがうかがえました。
ホースの長さや太さで音が変わるという発見に、驚き、興奮しているように見えました。
ドラムにあわせて自分たちの左右の手足を違ったリズムで動かすというチャレンジでは、苦戦しつつも笑顔で取り組んでおり、身体全体でリズム、音楽を感じるということを楽しんでいるようでした。
TANBRASSの伴奏で校歌を歌う演目では、最初は生演奏にあわせての斉唱に戸惑ったような反応を見せつつも、次第に歌声が大きくなり、 片手をあげてジャンプをするフリがある箇所になると、みんな元気よく思い思いにジャンプをしており、元々特徴的な校歌ですが、さらに金管五重奏+打楽器によるアレンジで校歌とは思えないような、見ていても聴いていてもとても楽しいものになっていました。
★IMG_7985.JPG最後の曲は、おそらく知っている子はいなかったのではないかと思われる選曲でしたが、曲の持つ背景の説明に耳を傾け、理解を深めてからの演奏でしたので、導入部のゆったりとした始まりの箇所では静かに聴き入り、その後、曲調が明るく転換してからは、曲にあわせて楽し気に手拍子をしたり、身体や頭をゆらしたり、床を手で軽くたたいてリズムをとるなど、それぞれが自由に音楽を楽しんでいるようでした。
アンコールにおける最後、クライマックスでの演奏者の方たちの総立ちでの演奏では、一段と手拍子が大きくなり、この演奏会を子どもたちが心から楽しんだということが伝わってくるようでした。

(トリトンアーツサポーター 観察レポートより


【子どもたちのアンケートより】

●ぼくはあまり音楽にきょうみがなかったけれどコンサートのおかげできょうみを持ちました。ありがとうございました。
●ホースにマウスピースをつけるだけで音が鳴ってびっくりしました。
●なまのえんそうで歌う校歌は最高でした。  

プロフィール

TANBRASS (金管五重奏+打楽器)  
2011年12月に結成。認定NPO法人トリトン・アーツ・ネットワークのコミュニティ活動に参加、クラシックの名曲からジャズまで幅広いレパートリーで、小学校などでの公演で好評を得ている。