レクチャーコンサート Plus#14 "魅惑のトリコロール" 古典四重奏団
報告:竹本葆/TANサポーター
投稿日:2011.01.15
やはり、3月13日(日)の本番を聴いて、フランスの代表的な弦楽四重奏曲を3曲じっくり楽しみたいです。
1月15日(土)はどんよりした曇り。寒いし、外出しないで家でアジア杯の録画でも見ていたい日です。それでも予定どおりX棟5階の会議室で、古典四重奏団の方々のレチャーコンサートは、3時から始まりました。天気のせいかお客は70名ぐらい。
最初のドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」の演奏が終わると、チェロの田崎瑞博さんが立ち上がり、マイクを片手に、3月13日(日)に演奏するドビュッシーを始めとする作品について解説をはじめましたが、マイクの調子が悪い。マイクを取り替えてもダメ。それでマイクなしでの解説となりました。
ラヴェルの「クープランのトンボー」などで用いた中世の教会旋法の実例を演奏し、J.S.バッハあたりから、支配的であった調性(長調、短調)を否定するようなドビュッシーの弦楽四重奏曲第1楽章やラヴェルの弦楽四重奏曲第3楽章の一部を聴かせてくれました。
そのあと次の無調の時代(12音技法)の始まりを告げるワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」から第3幕への前奏曲の一部などの演奏とドビュッシーの弦楽四重奏曲第3楽章で、前半が終わり、10分の休憩に入りました。
後半はフォーレの解説です。ぼくにとってもフォーレの作品で、しかもそれしか聴いたことがないと思われる、代表作「レクイエム」の一部(きょうの演奏は全部弦楽四重奏での演奏です。念のため断わっておきます。)からはじまり、難解なフォーレの弦楽四重奏曲の一部とラヴェルの弦楽四重奏曲の第1楽章の演奏で、今回のレクチャーコンサートは午後4時40分に終わりました。
ぼく個人としては、耳が悪いせいか、お話つきのコンサートは苦手なので、このレクチャーコンサート・シリーズに出席したのは今回がはじめてですが、興味深く聴くことができました。
やはり、3月13日(日)の本番を聴いて、フランスの代表的な弦楽四重奏曲を3曲じっくり楽しみたいです。生の音楽は倍音(聴こえない部分も多いそうですが)がノーカットで耳に届きますから、脳にも大変良いそうです。頭の老化防止に皆様もどうぞ。
公演に関する情報
レクチャーコンサート Plus#14
“魅惑のトリコロール” 古典四重奏団
日時:1月15日(土)15:00開演
お話:田崎瑞博
演奏:古典四重奏団
会場:晴海トリトンスクエア X練5階 会議室