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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

©山野雄大

上原彩子

雄大と行く 昼の音楽さんぽ 第11回
上原彩子 壮麗の先へ!ピアノ演奏の極み

《雄大と行く 昼の音楽さんぽ》第11回は夏休みスペシャル。美しくパワフルな人気ピアニスト、上原彩子さんをお迎えして、ロシアの憂愁と詩情も美しいラフマニノフの魅力をじっくりたっぷり味わっていただきます。上原さんはロシア人の先生に長く学び、チャイコフスキー国際コンクール・ピアノ部門で女性としてまた日本人として史上初の第1位に輝いた方。本場で絶賛されたロシア音楽の解釈はいよいよ熟練を深めています。

今回は、ラフマニノフのピアノ曲でも〈ピアノ・ソナタ第1番〉の魅力を徹底解剖。実はコンサートで演奏される機会が少ない大作なのですが「演奏時間が長いので、聴くひとも弾くひとも大変(笑)」というこのソナタ、しかし今回は、楽章ごとに分けて弾いていただいて、合間にわかりやすい解説を入れながら、作品のおもしろいポイントをしっかりイメージしていただけるという特別なチャンスです。

「私も最初に聴いたときは、むずかしい曲だな、と思ったんです。でも何回も弾いてみて、身体の中にしっかり入ってきたらおもしろくなってきました」という上原さん。「この長さだからこそ、最後にたどり着いたときの充実感があります。最後までしっかり積み上げていく演奏ができた時に、あぁ凄い曲を聴いた!と思っていただける曲。これは他のラフマニノフ作品にはない良さです」という手応えのあるソナタ、魅力の扉がひらけば圧倒的な迫力から喜びと驚きが溢れてきます!

[聞き手・文/山野雄大(音楽ライター)]






170823_UeharaAyako_interview_column.png上原さんとロシア

上原さんは、チャイコフスキー〈くるみ割り人形〉をピアノ独奏用に編曲したり、ロシア音楽が本当にお得意。喜びや悲しみをぐっと深く歌いこむメロディーなど、ロシア独特の表現をしっかりと学んできた方です。

コンクールなどでロシアの大地を踏んで、美味しい食べ物を食べて...音楽の生まれた土地を知っているからこそ、わかることも多いはず。そんなお土産話もコンサートでは聞けるかも?