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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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アーティスト・インタビュー

本田雅人

630コンサート~充電の90分~
本田雅人B.B. STATION-Big Band Night-

一昨年、塩谷哲とのデュオ・パフォーマンスで大きな反響を巻き起こした“ハイパー・サックス・プレイヤー” 本田雅人が、自身のB.B.STATIONを率いて第一生命ホールに再登場。ビッグバンド・ジャズの魅力などをうかがいました。

"ハイパー・サックス・プレイヤー" 本田雅人が、
B.B.STATIONを率いて第一生命ホールに再登場

前回はピアノとのデュオでしたが、今回はうって変わってビッグバンドです。

極端ですよね(笑)。ただ共通点もあって、それはどちらもアコースティック率が高いということ。もちろん今回は多少PAも入れますが、それでも普段やってるフュージョン・バンドに比べれば、ずっと生の部分が多いですからね。実は一昨年こちらに出させていただいて以来、ホールで演奏する楽しさに改めて目覚めてしまって、最近はクラシックとか「生音」の音楽をやりたくてしかたない。これは責任取ってもらわないと(笑)。


本田さんというと、フュージョンのイメージを持つ人も多いと思うのですが、ビッグバンドを結成したきっかけというのは。

元々僕は、大編成の音楽が身近にあったんです。中学では吹奏楽部でしたし、音大時代もビッグバンドに参加し、本格的なプロ活動をはじめたのも老舗ビッグバンドのシャープス&フラッツでした。それで97年にT-SQUAREをやめたあと、若い人たちとビッグバンドをやりたいなと、学生バンドのOBをスカウトして結成したのがはじまりです。B.B.STATION(BIG BAND STATION)というのは「いろんな人たちが出会える基地」という思いを込めたバンド名で、だからメンバーはあまり固定化しないという方針で続けています。


170208_HondaMasato_interview.pngメンバーを固定化しない...それにしても今回は蒼々たる顔ぶれですね。

このバンドでよくやってもらっている人たちに来てもらうことができました。エリック(宮城)、則竹(裕之)、梶原(順)は結成当初から。(中川)英二郎は途中からですけど、加入後はほとんどのステージに参加してもらっています。秋田(慎治)君もこのところ多いかな。なかなか素晴らしいメンバーがそろったと思います。


ビッグバンドの魅力をひとことで言うと。

これはオーケストラにも言えると思うんですが、大編成の音楽って、生で聴いた時の感動が圧倒的なんです。その理由は単純で、人間がいっぱいいるから。魂がすごく多いんですよ。それがぶつかり合い、協調して生まれる音楽から得られる感動というのは、CDとは全然違う。極論するとビッグバンドというのは、曲を知らなくても、サウンドを浴びるだけで十分に楽しめるんです。ですので、ぜひ生で体験していただきたいですね。

[聞き手/文 藤本史昭]