| 日時 | 2025年10月16日(木) |
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| 出演 | 金子三勇士(ピアノ) |
| 概要 |
4年生2クラス 45分間(1クラスずつ) 助成:文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪バルトーク:《ミクロコスモス》より「オスティナート」
♪ショパン:英雄ポロネーズ
♪リスト:愛の夢
♪リスト:ハンガリー狂詩曲第2番より
【レポート】
●金子さんがロングテールの演奏会の服装で現れると、一瞬で子どもたちの期待感が高まったように感じられました。
登場してまっすぐにピアノに向かい、アーティストがいきなり弾き始めた「オスティナート」(バルトーク:《ミクロコスモス》より)に、皆、驚きながらも、体でリズムをとる子もいて、演奏を楽しんでいる様子でした。
●金子さんが自己紹介をクイズ形式で行なうと、2クラスとも活発にクイズに答えていました。金子さんと子どもたちの距離が一気に縮まった印象がありました。
●好きな場所で『ショパン:英雄ポロネーズ』を聴いてみる体験の時間には、演奏している金子さんやピアノに近づいて聴くことができるため、大興奮の一曲になりました。まずはピアノの下にもぐってみることに強く惹かれるようで人気が集中しましたが、その音量に驚いた様子も見られました。その後は、ピアノの中のハンマーの動きや、金子さんの指使いが見える位置に移動し、ピアノの音を耳だけでなく、体全体で感じ、目で音の動きを追うように楽しんでいました。ハンマーの動きを友だち同士で指さしながら確認したり、金子さんの指使いを真剣なまなざしでじっと見つめている児童もいました。
●『リスト:愛の夢』では、一転して静かな曲に子どもたちの気持ちが落ち着き、金子さんが説明したように目をつぶって聞く子もいました。集中力が高まり、子どもたちの心が音楽に吸い寄せられているようでした。
●最後の曲の演奏を始める前に、金子さんより、なぜピアニストになろうと思ったか、ハンガリーに行くまでのエピソード、ハンガリーに行ってからの経験などを説明したうえで、子どもたち一人ひとりの未来に向けた、温かく力強いメッセージがありました。その上で、ハンガリーでくじけそうになった時に勇気をもらった曲として、『リスト:ハンガリー狂詩曲 第2番』(「トムとジェリー」でも使用された曲)を紹介し、熱演されました。リズムと一緒に体を揺らすような子もいて、フィナーレに相応しい楽しい雰囲気になりました。全員が曲をたどるように最後まで聴いていました。![]()
●金子さんは、難しい内容であっても小学4年生にもわかりやすい言葉を選びながら説明し、子どもたちの理解につなげていました。また、実際の自分の子ども時代の体験を語ることで、子どもたちとの距離を縮めていたように思われます。 子どもたちは音楽や語りに素直に心を動かされた様子で、同じプログラム、アプローチでもお子さんによって様々な反応があることを実感しました。
(トリトンアーツサポーター 観察レポートより)
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2008年バルトーク国際ピアノコンクール優勝。第12回ホテルオークラ音楽賞、第22回出光音楽賞など、受賞多数。6歳より単身ハンガリーに留学。11歳よりハンガリー国立リスト音楽院大学に入学、16歳で帰国した後、東京音楽大学付属高等学校に編入、清水和音、迫昭嘉、三浦捷子の各氏に師事。これまでにゾルタン・コチシュ、シルヴァン・カンブルラン、ジョナサン・ノット、小林研一郎、広上淳一、山田和樹、鈴木優人、など、国内外の名だたる指揮者と共演。オーケストラではハンガリー国立フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、プラハ交響楽団、NHK交響楽団等と共演。これまで20ヵ国近く世界各地で演奏活動を行なう。2024年4月に発足した「日本=ハンガリー未来プロジェクト」のエグゼクティブプロデューサーに就任、国家間の文化交流に精力的に取り組んでいる。キシュマロシュ名誉市民。スタインウェイ・アーティスト。 オフィシャルHP https://miyuji.jp/ |
(C)Seiichi Saito
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