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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

アウトリーチ

子どものための音楽会
 北見春菜(ヴァイオリン)
 保手浜朋子(ヴァイオリン)
 鶴 友見(ヴィオラ)
 田中 愛(チェロ)

中央区立子ども発達支援センター
ゆりのき

基本情報

日時 2025年7月29日(火)30分間2回
出演  北見春菜(ヴァイオリン)
 保手浜朋子(ヴァイオリン)
 鶴 友見(ヴィオラ)
 田中 愛(チェロ)
概要 対象者:センター幼児室を利用する未就学児の親子、ほか
人数:①28名 ②39名

助成:文化庁文化芸術振興費補助金(地域の中核劇場・音楽堂等活性化事業)│独立行政法人日本芸術文化振興会

レポート

【プログラム】
♪モーツァルト:「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」より第1楽章
♪楽器の紹介~「山の音楽家」にのせて
♪アンダーソン:ワルツィング・キャット(おどるこねこ)
♪アンダーソン:プリンク・プランク・プルンク
♪モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」より第1楽章
♪ハーライン:星に願いを
♪幸松肇:弦楽四重奏のための日本民謡集より「八木節」
♬アンコール♬
♪ヨハン・シュトラウス1世:ラデツキー行進曲


【レポート】

 4名の演奏家の皆さんが、美しい衣装と共にとても明るく華やかに登場しました。すぐに最初のモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の演奏が始まり、子どもたちを一気に音楽の世界に引き込みます。曲に馴染みがあるのか、手を叩きながら声を上げるお子さんもいて、楽しい雰囲気の中で演奏会が始まりました。
「山の音楽家」に合わせて、4人は自己紹介と自分が演奏する楽器、そして他の楽器との違いをわかりやすく説明します。演奏家の皆さんの「この楽器は何でしょう?」の問いかけに「ヴァイオリン!」と元気に答える一方で、ヴィオラやチェロは今回初めて知ったようでしたが、2回目の問いかけでは全ての楽器の名前を答えることができるようになっていました。IMG_9231.JPG 次の「おどるこねこ」は、子猫の鳴き声を楽器で表現した楽しい作品です。まるで本当に子猫が甘えて鳴いているかのようなゆったりとしたワルツですが、最後に「ワンワン」という子犬の声が聞こえるサプライズがありました。子猫の鳴き声のような楽器の音色にリラックスして聴いていましたが、突然聞こえた「ワンワン」という子犬の声には少し驚いた様子でした。
 続いて弦楽器を指で弾くピチカート奏法を説明し、一曲を通してピチカートだけで演奏する「プリンク・プランク・プルンク」が披露されました。指だけで演奏すると、弓を使った場合とは全く異なる音色が生まれます。聴き慣れない音に、皆さん大変集中して聴き入っていました。
 次はモーツァルトの弦楽四重奏曲です。この曲の前に、「モーツァルトの時代は王様の前で演奏していたので、今日は皆さんも王様やお姫様になったつもりで聴いてください」という説明がありました。宮廷音楽らしい華やかで格調高い音色が響き、王様・お姫様になった聴き手の皆さんもかなりリラックスしてきたようです。手拍子をとっている人、身じろぎもせずに聴いている人、目を閉じて没頭している人、反応はそれぞれですが、皆さん集中して音楽に浸っていることがわかります。
 次は、お母さんやご家族に向けてということで、「星に願いを」が演奏されました。まさに「願い」が込められた、心に沁み入る演奏でした。
 最後の曲は「八木節」です。鈴が配られ、子どもたちとの合奏となりました。鈴は好きなように振っていいよ、と説明がありましたが、皆さん揃って振っており、美しい合奏となりました。参加型の体験は皆さん楽しそうで、とても盛り上がりました。IMG_9241.jpg アンコールの声に応えて、「ラデツキー行進曲」が演奏されました。明るい行進曲に鈴の音色が重なり、躍動感あふれる雰囲気の中で終演となりました。
 皆さんそれぞれの感じ方・伝え方で美しい弦楽のハーモニーを心行くまで楽しんでいただけたかと思います。演奏家の皆さんの心のこもった演奏は、温かく心地よく、音楽の持つ限りない力を改めて感じると共に、外のうだるような暑さをひと時忘れさせてくれました。

(トリトンアーツサポーター N.K. 観察レポートより)

プロフィール

北見 春菜 きたみ はるな/ ヴァイオリン  
桐朋学園大学卒業。同大学研究生及び桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程生修了。小澤征爾音楽塾、サイトウ・キネン・フェスティバル松本「子どものための音楽会」に出演。サントリーホール室内楽アカデミー第1期生、第2期生修了。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「室内楽アウトリーチセミナー」受講。「第一生命ホール オープンハウス」「ロビーでよちよちコンサート」「子育て支援コンサート」出演。弦楽四重奏団「クァルテット・エクセルシオ」元メンバー。横浜市栄区民文化センターリリス・レジデンス・アーティストを経て、地域共創アーティスト。一般社団法人横浜音楽文化協会会員。
©Toru Yaguchi
保手浜 朋子 ほてはま ともこ/ ヴァイオリン  
桐朋女子高等学校音楽科を経て桐朋学園大学音楽学部卒業。同大学研究科、桐朋オーケストラ・アカデミー修了。第22回日本クラシック音楽コンクール第5位。2018年鳥取大学室内管弦楽団と共演。第24回防府音楽祭ほうふニューイヤーコンサート2025にアーティストとして出演。現在、ソロ、室内楽、オーケストラ等の演奏活動を行うとともに、後進の指導にもあたる。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アウトリーチセミナー」受講。
鶴 友見 つる ともみ/ ヴィオラ  
国立音楽大学演奏学科ヴィオラ専攻卒業、ならびに室内楽コース修了。在学中Gluckカルテットを結成し、第6・7章プロジェクトQに参加。第4回横浜国際音楽コンクール第3位。第33回霧島国際音楽祭賞受賞。PMF・小澤征爾音楽塾・Lucerne Festival Academy・MMCJに参加。サントリーホール室内楽アカデミー第1期生。桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アウトリーチセミナー」受講。「第一生命ホール オープンハウス」等出演。
田中 愛 たなか あい/ チェロ   
桐朋学園大学卒業。同大学研究生及び桐朋オーケストラ・アカデミー研修課程修了。ソロや室内楽、オーケストラ等での演奏の他、(財)地域創造公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラムに弦楽四重奏で参加し、各地の小中学校でのアウトリーチやコンサートを行う。NPO法人トリトン・アーツ・ネットワーク「アドヴェントセミナー」受講。「ロビーでよちよちコンサート」等に出演。現在、桐朋学園大学附属「子供のための音楽教室」仙川教室、お茶の水教室、大宮教室実技講師。