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トリトン・アーツ・ネットワーク

第一生命ホールを拠点として、音楽活動を通じて地域社会に貢献するNPO法人です。
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レポート

基本情報

日時 2024年12月17日(火) ①9:45~10:30/②11:15~12:00
出演 木管五重奏シュエット
 和田桃子(フルート)村松和奈(オーボエ)吉川清香(クラリネット)佐藤文香(ホルン)栗林愛理(ファゴット)
概要 対象者:近隣にお住いの乳幼児親子
人数:①43組 ②40組

レポート

【プログラム】
♪イベール:3つの小品より第1楽章
♪ ~楽器の紹介~
♪あくしゅでこんにちは
♪アンダーソン:そりすべり
♪チャイコフスキー:組曲「くるみ割り人形」より 花のワルツ
♪高橋宏樹編曲:木管おゆうぎ
  (グーチョキパーでなにつくろう~いとまきのうた~むすんでひらいて~げんこつやまのたぬきさん~こぶたぬきつねこ)
♪アメリカ民謡:幸せなら手をたたこう
♪中西圭三(高橋宏樹編曲):ぼよよん行進曲
♪ミヨー:「ルネ王の暖炉」より第7曲 夜のマドリガル


 晴海児童館との協働で未就学児親子のための「親子で楽しむハッピーコンサート」を開催しました。今回は『音楽を通して、同じ地域で子育てをする方々との交流を促進する』をテーマに木管五重奏シュエットと共にプログラムを考えました。

(トリトン・アーツ・ネットワーク)


【コンサートレポート】
 木管五重奏シュエットによる入場とともに演奏が始まったことで、子どもたちは開演前までと気持ちが切り替わり、シュエットの方々の佇まいに集中して演奏を聴き始めていました。演奏中、実際に子どもたちの座席の近くにまで行ったことで、子どもたちは特に演奏や実物の楽器がもつ迫力に興味を惹かれたようでした。
演奏に使われる各楽器の紹介では、それぞれの楽器にはどのような特徴があり、実際にどのような音が出るかなどという点を巡って説明がなされていました。子どもたちが、普段目にする機会の少ない楽器を身近に感じることのできる貴重な機会となっていました。プログラムの序盤に、これから始まる演奏において用いられる楽器に対する理解を深めることができる機会となっていました。★IMG_4365.jpg『あくしゅでこんにちは』は、「音楽に合わせてお隣の方とあくしゅをしましょう」と促すと、皆さん笑顔で参加をされて交流やふれあいが生じる機会となっていました。演奏後の会場内は、温かな交流をかわした後の心地よい余響が生じていました。子どもたち同士で距離を縮め、関係を深めることのできる契機ともなっていました。
『そりすべり』時季に合わせたものでした。会場には、サンタクロースの衣装を着た子どもが複数おり、演奏者と参加者それぞれの方々が、クリスマスを祝う演奏を相互作用的につくりあげているように映りました。
『花のワルツ』(「くるみ割り人形」より)を演奏する前に、実際にタイトルに記されているくるみ割り人形がどのようなものか子どもたちに実物を見せていました。それにより、演奏する曲がどのようなものかが、より明瞭に子どもたちに伝わりやすくなっ ていました。★IMG_4413(トリミング).jpg『木管おゆうぎ』は、子どもたちと保護者の方々が演奏に合わせて、聴き馴染みのある曲を口ずさみながら、能動的に参加し楽しむことができる機会となっていました。
『幸せなら手を叩こう』や『ぼよよん行進曲』の演奏のなかで、子どもたちは、奏でられる音楽に自然と体が反応し楽しそうに動いていました。
コンサート終了後の交流会は、その時間の直前まで演奏していた方々と、近い距離でお話することのできる機会でした。実物の楽器に関心を示す子どもが多かったです。また、保護者から演奏家に対する質問が活発に出ていました。音楽に興味を抱いた経緯などをテーマとして、貴重なお話を伺うことのできる充実した機会となっていました。

(トリトンアーツサポーター 山田栄官 観察レポートより)

プロフィール

木管五重奏シュエット   
和田桃子(フルート )   
桐朋学園大学を首席で卒業。第17回仙台フルートコンクール一般部門入選など。2022年度小澤征爾音楽塾塾生、公益財団法人青山音楽財団奨学生。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド8期生。これまでに、フルートを出口清子、野原千代、大友太郎、神田寛明、泉真由、斎藤和志の各氏に師事。
©️T.Tairadate.
村松和奈(オーボエ )   
三重県鈴鹿市出身。愛知県立明和高等学校音楽科、愛知県立芸術大学卒業。第16回日本ジュニア管打楽器コンクール金賞、文部科学大臣賞。第30回全日本ジュニアクラシック音楽コンクール第1位。これまでにオーボエを寺島陽介、宮村和宏、岡北斗、杉原由希子、金子亜未の各氏に師事。芸劇オーケストラ・アカデミー9期生
©️T.Tairadate
吉川清香(クラリネット)   
東京音楽大学卒業。芸劇OAW第7期。現在フリーランス。第12回クラリネットアンサンブルコンクール(デュオ)第1位。管楽器ヤマハ新人演奏会、新進演奏家育成プロジェクトオーケストラシリーズ第51回札幌、PMF2023札幌等に出演。クラリネットを多賀登、松本健司、アレッサンドロ・ベヴェラリの各氏に師事。
©️T.Tairadate.
佐藤文香(ホルン )  
埼玉県さいたま市出身。東京音楽大学卒業、東京藝術大学音楽学部別科修了。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド7期生。第13回ジュニア管打楽器コンクール銀賞、2011年ホルン協会ジュニアソロホルンコンクール奨励賞を受賞。これまでにホルンを日髙剛、水野信行、飯笹浩二、大見川満各氏に師事。
©️T.Tairadate.
栗林愛理(ファゴット)   
洗足学園音楽大学を優秀賞で卒業。東京藝術大学別科と同大学院を修了。第1回日本国際音楽コンペティション管楽器部門第1位、姫路市長賞、特別賞を受賞。2016、2017年に小澤征爾塾、2018年に北九州音楽祭、2019年に京都国際音楽学生フェスティバルに参加。芸劇オーケストラ・アカデミー・フォー・ウインド2期生。現在は関東を中心にオーケストラや吹奏楽等で活動。