日時 |
2019年7月1日(月) ①9:15-9:45年中 ②10:00-10:20年少 ③10:40-11:10年長 |
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出演 |
マルシェ弦楽四重奏団 【藤代優意/内藤歌子(ヴァイオリン)福田道子(ヴィオラ)伊藤七生(チェロ)】 |
概要 |
実施会場:日本橋幼稚園 ゆうぎ室 対象者:幼稚園児とその保護者 人数:120名 文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会 |
【プログラム】
♪ソーラン節 (編曲:幸松肇)
♪ハイドン:弦楽四重奏曲 Op.76-1 第1 楽章
♪チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番第2楽章「アンダンテ・カンタービレ」
♪チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番第3楽章【年中・年長のみ】
~みんなで歌いましょう~
♪たなばたさま
♪園歌
♪チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番第1楽章
【レポート】
始まる前チューニングの音がカーテンの向こうから漏れてきて、音が鳴るほうに関心が向きました。年長さんのクラスでは「低い音が聞こえる」「音を混ぜているみたい」と言う子もいました。
1曲目ソーラン節で、中盤のゆったりとしたテンポから速いテンポに変わった時、顔を見合わせて、曲の速さが変わったことを楽しんだり、曲が進むにつれて体を乗り出して演奏を間近で感じようとしている子もいました。2曲目ハイドンの時、曲調がリズミカルになると手拍子をしたり、ゆったりするとそれに合わせて体を左右に動かしたりして全身で音楽を感じていました。
自己紹介を兼ねた楽器紹介で4つの楽器の紹介が終わった後、演奏者が子どもたちに問いかけると、「なんか違った」「高い音と低い音があった」「大きい音と小さい音があった」など、音の高さや大きさの違いに気づいた子どもがたくさんいました。3曲目アンダンテ・カンタービレの最後、主旋律以外の楽器がピチカートで演奏すると、「なんのおと?」と話し関心を示す子供たちがいました。
年中、年長のみ4曲目は踊りの音楽。演奏者の踊りのレクチャーの後、その踊りの部分以外は自分たちで踊りを考えて踊って!というと、年長さんクラスは、みな手拍子をしたり、揺れたりして、思い思いの形で楽しんでいました。この曲の特徴的なリズムをつかみ、そのリズムで手拍子をする子が多く、曲を体で感じている様子がみられました。
5、6曲目は、みんなで歌いましょう!といったとき、とても子供たちが喜んでいました。「たなばたさま」は、幼稚園でもやったので、その振り付けをして、演奏と歌を楽しんでいる子もいました。
7曲目一番曲の盛り上がる場面では、それまで違うほうを向いていた子も、生演奏の迫力を感じたのか、じっと演奏者のほうを向いていました。また、曲の音量が大きくなると、耳をふさいでいる子も見られました。しっかり、音楽の抑揚を感じていた証拠だと思います。最後の演奏者の弓の動きを真似ている子や、演奏が終わって真っ先に拍手をする子もいて、音楽を目で、耳で感じている様子が見られました。
演奏者が「どんな気持ちになった?」や「違いが分かった?」などと聞くと、みな思い思いの言葉や感想を言っていて、とても印象的でした。
(サポーター 畑田七奈子 観察レポートより)
トリトン・アーツ・ネットワーク主催2011年度室内楽アウトリーチセミナー修了生によって結成。(一財)地域創造平成24年度公共ホール音楽活性化アウトリーチフォーラム事業・鹿児島セッション派遣アーティスト。これまでに鹿児島県内のほか、トリトン・アーツ・ネットワークと中央区内にてアウトリーチを行う。2013年第一生命ホールオープンハウス、2014年三ツ星ベルトミュージックサロン出演。2019年2月、東京文化会館、トリトン・アーツ・ネットワーク/第一生命ホール、サントリーホール3館連携若手アーティスト支援「アフタヌーン・コンサート」出演。 |